時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

鍛える

2005年08月25日 | Bloomingtonにて
クロカン

私はジョギングが日課です。こちらへ来てからも、ほぼ毎日走っています。今日はちょっと気になっていたところへ行ってみました。住んでいるアパートのすぐ脇にある草っ原のようなところで、看板には “Indiana University … Cross Country Course” とあります。入ってみると、本当に距離表示もある本格的なクロスカントリーコースでした。(こういう場合はマイルじゃなくてKmで表示してある。ちなみに、言語学科の学科長もランナーですが、‘10K’という言い方をします)この競技はなじみのない方が多いと思いますが、起伏のある不整地を走る競技で、長距離のトレーニングとしては最高のものです。まさに自分にうってつけのところに住まいを決めたものだと喜んだ次第。

ドラムライン

コースを走っていくと8人くらいの学生がまっすぐ横にドラム(スネア?)を並べて練習をしていました。真ん中にいるリーダーらしき人が、♪タ・タ・タカタッ♪などと一小節叩くのを合図に、みんな一斉に同じ、複雑なパターンで叩き始めるのです。「ドラム・ライン」という映画があります。NYのハーレムから名門大学のマーチングバンドに入った学生の成長を描くというありがちな話ですが、演奏自体が見事です。さすがは全米屈指のインディアナ大学の音楽科、この映画のシーンさながらに、ビシッとそろった演奏でした。

ジョギングする人

ちなみに、ジョギングしている人はかなり多い。だから、ここでは走っていても浮きません。不思議なのは、男性ジョガーの半数以上(誇張ではありません)が、上半身ハダカで走っていること。ここ数日、夕方などは既にすっかり秋の風なのに、「どうだ」といわんばかりに肉体を誇示して走り去るのは、私の目には「異様」。中にはフィットネスマシンのCMにでも出てきそうな肉体美の人もいますが、とくに誰も注目する気配はありません。

自転車

先週自転車を買いました。小さい街とはいえ、自動車での移動が前提に作られているためか、地図上ですぐ近くに見える場所でも、歩くとものすごく時間がかかることが分かったので。これで行動の範囲とスピードがぐっと上がりました。
クロカンコースならずともほとんど坂ばかりのブルーミントンなので、しばしば懸命にペダルを踏むことになります。驚いたのはちょっと坂を上がるとすぐぐったり疲れてしまうこと。「ジョギングして体力があるつもりでいたのに、落ちてるんだなぁ」とヘコんだのですが、数日するとお尻の痛みも消え、疲れの度合いも減りました。何のことはない、自転車を踏む筋肉は歩く、走るの筋肉とはまた別のようで、慣れた今はすいすいとキャンパス内外を移動しています。というわけで頭より先に体が鍛えられている日々です。

外出せず

2005年08月25日 | Bloomingtonにて
 23日火曜、来て一週間が経ちました。日本から送った航空便が通関手続きをパスしたので、UPS(United Parcel Servise)に委託して発送します、という連絡を昨日(22日)もらって、荷物の到着をアパートで待ちました。やっとふとんが来る、不眠から開放される、フライパンや皿も来る、温かいものが食える! と思っていました。アパート内を回っていたUPS配達車両を見つけて、勢い込んでドライバーに聞いてみると、シカゴから来た便ではありませんでした。夜になって図書館に出て確認すると明日(24日)が到着予定だとのメール。シカゴから2日もかかるのか! とがっかり。

 で、家にいて、来週から始まる授業の準備。もう登録すると決めている授業(Phonological Analysis)の教科書とコースパック(宿題の問題集)を前日購入してありました。教科書はある読書会で読んでいた本(Kenstowicz, M. ‘Phonology in Generative Grammar’)で、日本を出るときに捨ててしまっていました。ボロボロだったので、もし教科書として使うことがあったら買いなおそうと思っていたのですが、いきなりそうなるとは思いませんでした。

 IU Bookstoreの教科書コーナーで同じ教科書を選ぶ女性2人。あちらから話しかけてくれました。やはり言語学科の新大学院生、ほぼすべての授業で一緒になるようです。初めて会えた「同窓」で、うれしかったです。台湾から来たそうです。それからそもそもちゃんと書いていませんでした。遅まきながら、入学したのはアメリカ・インディアナ州ブルーミントン市にある州立大学、Indiana University, BloomingtonのDepartment of Linguistics。身分はPh.D studentです。

 シラバスを見ると初回の授業から読んでくる場所が指定してあります。一週間に授業が2回あり、来週の木曜日には、もう48ページまで読んで来ることになっているので、余裕があるときにやっておかないと。あと2つ授業を登録するので、こういうのがさらに積み重なるはずです。

 ちなみに、正式な登録は済んでいません(Web上でのみ受付)。指導教授の許可を得ないと登録してはいけないのだそうです。この点に限らず、日本より指導教授の権限(あるいは責任)が明確な気がします。正式な登録が済まないと、学生証も発行されないので、タダで市バスに乗れないし、本も借りられません。奨学金も、登録が済んでから計算されて額が決まるので、まだもらえません。

 今日はもう一つ、アパートにインターネットを引く契約をしました。アパートの管理オフィスの人(なぜだか若い人ばっかり)に、「ケーブルTVなし、高速インターネットだけの契約だったら、どこかいいところある?」と尋ね教えてもらった会社で、月額$30という話でした。しかし、そこは本来ケーブルTVの会社で、TVの契約ナシだと月額$40。安くない。

 この契約(というか工事の発注)をするために、昨日は携帯電話を契約しました。これで通信関連は終わりで、固定電話は引かないことにしました。ここでまたとんでもない多額の出費がありました。Social Security Number(社会保障番号)というものがあって、当然アメリカ国民なら持っているらしいのですが、留学生は、なんらか働かないと、もらえません。留学生ビザでは普通働けないので、大学内で職探しをしてから申請・交付になります。新入の留学生で持っている人は稀でしょう。でも、あらゆる契約時にこれを要求されるのです(自転車を買ったときも「SSNをお持ちなら1割引サービスがありますが。。。」と言われました)。

 で、携帯電話も普通は契約できない。それでも契約したいという場合、料金不払いの補償のために、担保金(deposit、$150~500)を取られるのですが、私は満額の$500を請求されました。Cingularという携帯電話会社の店員さんは「アメリカのクレジットカードの利用経歴がないから」と説明。そりゃそうだ、アメリカに来て一週間だっちゅうの。でも、電話がないと身動きが取れない! ということで、承諾。この担保金、一年後に返金されるのですが、一度でも料金支払い遅延があってサービスを停められることがあると、帰ってこないのだそうです。怖いです。請求書が来たら必死で即対応しないといけません。

 痛い出費でした。。。でも、今日は一日外出しなかったので、1セントもかからず。
だらだらと書いてしまいました。お付き合いくださった方、ありがとうございました。本格的に授業が始まるので、今後は投稿の頻度も落ちるでしょう。