時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

教会で感謝祭

2005年11月25日 | Bloomingtonにて
今日はThanksgiving。国民的行事ということで、さすがに大学も今週は水曜から休み。たいていの人は帰省するそうです。キャンパス街であるBloomingtonはがらがら。今日はバスも前面運休。普段は24時間OPENの図書館すら休館。「こんな日くらい家族で過ごせ!」ということでしょうか。(Maine州からIU言語学科に来たAndrewは「ほんの数日のためにえらく金がかかるから、帰らない」と言ってました。何してるんだろう...)

 どこへ行く足もないので、ずーっとアパートにいて、伊吹島の長ーい音声ファイルを、1データ単位に小さく切り刻み、名前を付けては保存する作業に明け暮れました。昼間クロスカントリーコースを走りましたが、すぐ隣のIUゴルフコースも、今日はだーれもプレイしていません。静か。

 夕方からは教会の感謝祭ディナーに参加させてもらいました。留学生センターから案内があったので申し込んでありました。「何にも予定はない、期末レポートを書く」と言っていた、真面目なJungsunさん(前回の記事を参照)も誘って、キャンパスのはずれのUniterian Universalist Churchへ。正確に理解できていませんが、そこで会った方の説明だと、この教会は厳密にはキリスト教そのものではないそうです。メンバーには仏教徒もいるし、その他の宗教も広く認めるとか。十字架もかかっていません。

 10人ほどの留学生も含めて、全部で70人ほどの小さな集まりでした。Elizabethさんという、おそらくそこの長をしている年配の女性が最初に挨拶。われわれのテーブルに顔を出して話してくれたところによると、彼女はイタリア系移民の二世で、IUの教授だったそうです。そういうこともあって、IUの留学生を呼んでくれるんでしょう。親は北イタリアから来たのだけど、それは比較的稀だとのこと。もう一つ面白かったのは、とってもかわいい4歳くらい(?)の女の子が、なぜだかJungsunさんに興味を惹かれたらしく、にこにこしながら彼女だけをずーーーっと見ていたことです。

 教義はともあれ、移民時代からの風習ということで、ここでも感謝祭の定番、ターキーがメイン。その他、マッシュポテト、サツマイモのペースト、クランベリーソース、ブロッコリのサラダなどなど... さらにデザートのパイが10種類くらい。自分で好きなものを取ってきて食べます。写真は、私が取ってきたもの。ターキーは端っこ(画面上の方)にちょっとだけ。参加させてもらっておいて失礼ながら、全体的に、意外と美味しい(期待してなかったので)。ちゃんとDonationの箱に(ちょっとだけ)お金も入れてきました。

 食事しながらテーブルに同席してくださった家族とお話し(父・息子・おじさん・おじいさん・おばあさん。お母さんがいません。推測ですが、離婚したんでしょう)。息子のIanくんは高校生、日本語を習っていて、日本に留学したいのだそうです。興味があるのは、またもやビデオゲーム。。。 日本語学習サークルにいるアフリカ系のJoeは日本人の彼女が欲しいとずーっと言っているらしいし、言語学科のNathanも日本に詳しい(10/28の記事参照)、去年イリノイの学会のとき泊めていただいたMcWilliams家の男の子も、日本のマンガが好きで、日本に留学していました。日本、思ったよりは関心持たれているかも、という気がしてきました。

 学生ということで専門分野などについても尋ねられ、その家族のJeffersonさんというおじさんは、さらに、韓国・日本のつながり(民族・言語両面)の話をJungsunさんと私がしているのにも興味深そうに聞き入って、質問したりしてくれました。これが典型的な感謝祭ディナーということではないのかもしれませんが、カジュアルでいい集まりでした。

 バスがないので、行き帰りともに歩き。今日はこちらに来てから一番の冷え込みで、今-11℃です。帰りはまだ7時台でしたがすでに-7℃くらい。Elizabethさんがどっさりと持たせてくれたターキーとパイを持って30分。星がきれいでした。

(教員をしていたときの学生がこのブログにコメントをくれました。久しぶりに「先生」などと呼ばれて居心地が悪いったらありません。しかし、仕事は放棄しないつもりでちゃんと定期的にメールは出していたのですが、どうして彼らのところへ届かなかったのか、謎です)