NPRの all songs considered に The Worst Song of All Time? という記事を発見(非常に重いページなので要注意).面白かったので少し紹介します.
無名の曲を取り上げてもきりがないし,意味もないということで,挙がっているのは時代を超えて一定の評価を得た曲ばかり.ゲストとの世代の一致もあって,知ってる曲が多い.選曲の基準の一つが earworm つまり,あまりに何度も聞かされ過ぎてうんざりということ.一例が We Built This City (Starship).この曲は,ゲストの一人Thompsonさんのブログ読者が挙げたもので,当時,完全に終わっていたロックのエッセンスを詰め込んだという意味でも最悪,という評価.それから, It's a Small World (Disneyの) . 今ちょうど,娘が幼稚園で歌ってるらしい.個人的にDisney Worldのあのアトラクションも,この曲のメッセージも...と思っているので,大いに賛成.
それから、成功したミュージシャンが、リスナーの意識とかけ離れた内容を歌ったり,大げさ、あるいは尊大な曲を作ってしまった場合。その一つが,出ました We Are the World (USA for Africa).ゲストの一人が,ついでに英国のミュージシャンによる先駆 Do They Know It's Christmas? (Band Aid) を挙げて「クリスチャンでもない人にまでこういうこと言うか?(曲はマシだけど)」と.アメリカ人ですらこう思うようです.
さらに面白かったのが,個人的にうんざりな思い出と結びついてしまったというパターンで,Robin Hiltonという方の Ob-La-Di, Ob-La-Da (The Beatles) の場合,日本で英語教師をしていたとき,授業ごとに歌うことになり,3年間にわたって4, 5回,毎日歌うハメになったと.そのときの授業風景の録音まで番組内で流されたのですが,そんな個人的な,かつ本筋とあまり関係ない話題の音声クリップをわざわざ挿入するほど面白い(珍妙だ)と思われたようです.
その部分を含むHiltonさんの Big In Japan というラジオ番組 も見つかりました.30分ほどの番組で,日本の学校がネイティブを英語教育に生かす準備が全くできていなかったことが端的に示されています.その3年間(1996-1999年)の日本の英語教育経験で彼が感じた,彼に求められていた役割の描写が非常に興味深く,これもNPRの番組で使われています.その部分を書き起こします。
それから15年,英語の学習開始年齢も早くなってるらしいし(たとえばこれ)、娘の幼稚園にも月一回(学期に一回?)英語ネイティブが来るようですが,現状の英語教員の位置づけが上記からどのていど変わってるのでしょう.
先日終わった2013年度秋学期の「ことばと社会」という授業の後半で,言語のGlobalizationに伴う変化について考えました.読んだ文献によると(たとえばこれ),英語が世界共通言語になるとして,それにしたがって必然的に,いわゆるネイティブの特権的地位は剥奪され,むしろ言語にも文化間コミュニケーションにも堪能なバイリンガルの価値が上がるという予測があります.Hiltonさんが経験したことも,英語教育の牧歌的な時代の記憶にすぎない,ということになるのかもしれません.
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蛇足を承知ながら(といってもこのブログ全体がそもそも),最悪の曲・日本語版を,思いつきで5つ.NPR以上に古い!
山下達郎 クリスマス・イブ 山下達郎は好きなんですが,耳タコということより,これはそもそも彼としては駄作だと.
SMAP 世界に一つだけの花 SMAPにはいい曲も多いと思うけど.
尾崎亜美 オリビアを聴きながら この方の芸風だけれど,自己陶酔の極み.高校のとき,これを必ず歌う女性Duoがいました.
Dreams Come True Love Love Love 大ヒットドラマを切り離して聴けば明らかだと.
尾崎豊 卒業 個人的に,「キミのような人がこれを(しかも入り込んで)歌うか」というのを聞かされた経験もあって.
気を悪くなさった方がいたら申し訳ありません.たんに個人の趣味ということで,どうぞご容赦ください...
無名の曲を取り上げてもきりがないし,意味もないということで,挙がっているのは時代を超えて一定の評価を得た曲ばかり.ゲストとの世代の一致もあって,知ってる曲が多い.選曲の基準の一つが earworm つまり,あまりに何度も聞かされ過ぎてうんざりということ.一例が We Built This City (Starship).この曲は,ゲストの一人Thompsonさんのブログ読者が挙げたもので,当時,完全に終わっていたロックのエッセンスを詰め込んだという意味でも最悪,という評価.それから, It's a Small World (Disneyの) . 今ちょうど,娘が幼稚園で歌ってるらしい.個人的にDisney Worldのあのアトラクションも,この曲のメッセージも...と思っているので,大いに賛成.
それから、成功したミュージシャンが、リスナーの意識とかけ離れた内容を歌ったり,大げさ、あるいは尊大な曲を作ってしまった場合。その一つが,出ました We Are the World (USA for Africa).ゲストの一人が,ついでに英国のミュージシャンによる先駆 Do They Know It's Christmas? (Band Aid) を挙げて「クリスチャンでもない人にまでこういうこと言うか?(曲はマシだけど)」と.アメリカ人ですらこう思うようです.
さらに面白かったのが,個人的にうんざりな思い出と結びついてしまったというパターンで,Robin Hiltonという方の Ob-La-Di, Ob-La-Da (The Beatles) の場合,日本で英語教師をしていたとき,授業ごとに歌うことになり,3年間にわたって4, 5回,毎日歌うハメになったと.そのときの授業風景の録音まで番組内で流されたのですが,そんな個人的な,かつ本筋とあまり関係ない話題の音声クリップをわざわざ挿入するほど面白い(珍妙だ)と思われたようです.
その部分を含むHiltonさんの Big In Japan というラジオ番組 も見つかりました.30分ほどの番組で,日本の学校がネイティブを英語教育に生かす準備が全くできていなかったことが端的に示されています.その3年間(1996-1999年)の日本の英語教育経験で彼が感じた,彼に求められていた役割の描写が非常に興味深く,これもNPRの番組で使われています.その部分を書き起こします。
The school didn't really want me to teach English. They already had a perfectly fine Japanese person for that. It appeared I was purely cosmetic. I was something for the students to stare at so they could see what a real American look like. I felt like a specimen, a novelty, a side show, entertainer.
それから15年,英語の学習開始年齢も早くなってるらしいし(たとえばこれ)、娘の幼稚園にも月一回(学期に一回?)英語ネイティブが来るようですが,現状の英語教員の位置づけが上記からどのていど変わってるのでしょう.
先日終わった2013年度秋学期の「ことばと社会」という授業の後半で,言語のGlobalizationに伴う変化について考えました.読んだ文献によると(たとえばこれ),英語が世界共通言語になるとして,それにしたがって必然的に,いわゆるネイティブの特権的地位は剥奪され,むしろ言語にも文化間コミュニケーションにも堪能なバイリンガルの価値が上がるという予測があります.Hiltonさんが経験したことも,英語教育の牧歌的な時代の記憶にすぎない,ということになるのかもしれません.
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蛇足を承知ながら(といってもこのブログ全体がそもそも),最悪の曲・日本語版を,思いつきで5つ.NPR以上に古い!
山下達郎 クリスマス・イブ 山下達郎は好きなんですが,耳タコということより,これはそもそも彼としては駄作だと.
SMAP 世界に一つだけの花 SMAPにはいい曲も多いと思うけど.
尾崎亜美 オリビアを聴きながら この方の芸風だけれど,自己陶酔の極み.高校のとき,これを必ず歌う女性Duoがいました.
Dreams Come True Love Love Love 大ヒットドラマを切り離して聴けば明らかだと.
尾崎豊 卒業 個人的に,「キミのような人がこれを(しかも入り込んで)歌うか」というのを聞かされた経験もあって.
気を悪くなさった方がいたら申し訳ありません.たんに個人の趣味ということで,どうぞご容赦ください...
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