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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

熱帯魚・生き残りの歩留まり

2007-07-06 | 熱帯魚
えげつないと思えなくもないタイトルですが、テーマは最近続いて逃してしまった熱帯魚の出産日隔離に関して。

プラティの出産周期はほぼ28日ですが、これはあくまでも目安です。
大抵は2~3日、ときに4~5日ぐらいも予定日より早くなる傾向にあり、つまり、プラティは毎月少しずつ出産周期を早めていくという恐ろしい特技?を持ったサカナなのです。
これも彼らがより多くの子孫を残すために編み出した処世術の一つなのでしょう。

ところで、彼らの出産予定日を大体把握していたはずの私ですが、先月2回と今日、立て続けに゛見送り゛してしまいました。
親の隔離をギリギリまでせずにいようと思い、自由度を高めてやったばかりに稚魚を保護し損ねたというわけです。
(保護すると余りにも増えすぎるので、ちょっと躊躇したのもあります)

その結果、産まれたはずのほとんどの稚魚は大人のプラティや他のサカナたちに食べられてしまい、無事保護できたのは(2匹の出産により多分120匹ほど産まれたうちの)10匹だけでした。
今日は(60匹近く産まれたはずですが)4匹だけ。

見方を変えれば、保護したのは生れ落ちたときから運と体力に恵まれ、かつ身を隠す十分な処世術を身につけた少数精鋭の稚魚ともいえます。

過保護が良いのか、適者生存が良いのかわかりませんが、ブリーダーを生業とするなら前者、趣味で飼育するなら後者の方がムリがないでしょう。
小さな水槽内で、自然界の厳しさを垣間見た気がするひと時でもあります。