パそぼのあれこれフリーク:Part2

2022年5月にAutopageブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」から引っ越し、同じ内容で書き続けます。

ようこそ あれこれ楽しいブログへ!

長年利用していた Autopageブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」が 2022年8月1日でサービス終了。2022年5月25日に新しくGooブログを開設して、旧ブログの全記事をここに引っ越しました。 まだ記事を見直し、修正中です。(*^_^*)♪
美術館巡り、宇宙や深海のこと、手作り作品、ITパソコン、美味しいものなど 内容あれこれです。
どうぞ、よろしくお願いします。(あとりえ「パ・そ・ぼ」の ベルル)
2022秋から冬 「ぐるっとパス」で行こう ・ 空~宇宙フリーク
★ 毎年のイベント ★ X’masツリー 2006~ ・ 餅つき大会 2007~ ・ 雛飾り 2007~
 ・ 七夕の短冊 2006~ ・ 夏・秋祭り 2010~

◎2017年5月N響定期は、フェドセーエフのロシア音楽集

2017-05-20 20:28:00 | N響定期演奏会

2017年5月20日(土) N響 定期公演です ♪

代々木公園のバラ園に寄り道しましょう。
代々木公園のバラ園を歩く ~ Myブログ「Niwa niha Hana」

満開のバラ園 と 公園の寄せ植え
 

NHKホールの前、新緑がすがすがしい。
 

めも:2017/05/20 SW001SH で撮影


第1861回 定期公演 Cプログラム

グリンカ/幻想曲「カマリンスカヤ」 
ボロディン/交響曲 第2番 ロ短調  
チャイコフスキー/交響曲 第4番 ヘ短調 作品36  

指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ

フェドセーエフさんが、笑顔で登場!
グリンカの幻想曲「カマリンスカヤ」、出だしの低音の重厚な響きで、コンサートに来てよかった!と 幸せな気分になります。
ボロディンの交響曲 第2番は、よく知っているメロディで始まる色彩豊かな曲。ボロディンってすごい! なんてね。 ♪
そして、チャイコフスキーの交響曲 第4番、意外とN響定期で聞くのは初めて。
おなじみの曲ですが、手元のフィルハーモニーの解説よれば、
『《第4番》は6つの交響曲のなかで唯一、作曲家が作品の標題(構想プログラム)について明らかにしている作品である。・・・』
それを読みながら 曲を聴くと これまでとは全く違って聞こえます。
曲を純粋に自分の耳だけで味わうのもいいけれど、その背景や作曲者の考え、演奏者の意図などを知ると もっと深く鑑賞できますね。
生で聞いた曲を後から TV「クラシック音楽館」の放送で聞くことがありますが、その時の指揮者やソリストの話は大変興味深いです。
ホントは、コンサートの前に その話聞きたかったんだけど! と思うこともしばしば。(*^_^*)♪ 

今回の演奏会も、フェドセーエフさんとNHK交響楽団の息もぴったり。
素晴らしい演奏に拍手が鳴りやみません。フェドセーエフさんがお辞儀をしてお開きとなりました。

5月定期公演の聴きどころ
5月の定期公演は、ピンカス・スタインバーグ(1945年生まれ)とウラディーミル・フェドセーエフ(1932年生まれ)が登場。
2人のベテラン指揮者が、民族色の濃い作品を披露する。
スタインバーグは、2005年以来12年ぶりのN響来演。円熟味を増しての久々の共演に注目が集まる。
逆にフェドセーエフは、2013年にN響初登場。4度目の定期出演となる今回は、急速に深まるコンビネーションを反映した、練達の名演が期待される。

Cプロはフェドセーエフ十八番のロシア音楽集
フェドセーエフが指揮するCプロは、十八番(おはこ)のロシア音楽集。
まず「ロシア国民音楽の祖」グリンカの《カマリンスカヤ》は、同国の民族的な音楽(婚礼の歌と踊り歌)を 素 材 に用いた史上最初期の成功作。舞曲のリズムも重要な、ロシアの名匠でこそ聴きたい音楽だ。
次いでボロディンの《交響曲第2番 》は 、ロシア国民楽派を代表する交響曲。
民族的なテイストはもとより、ドイツ的な重厚さ、叙情的な美しさ、華麗な色彩感などさまざまな要素が盛り込まれた傑作であり、フェドセーエフの指揮で味わえるとなれば、これだけでも足を運ぶ甲か斐いがある。
最後のチャイコフスキーの《交響曲第4番》は、「運命」を描いたドラマ性、ロシア的な哀感、ラテン的な明るさを併せ持つ、この大家の交響曲の中でも華やかな一曲。
1974年から40余年の長きに亘わたって“チャイコフスキー”交響楽団(旧モスクワ放送交響楽団)の芸術監督・首席指揮者を務めるフェドセーエフの真骨頂が発揮されるのは、むろん言うまでもない。
フェドセーエフがソ連時代から揺るぎなき活躍を続けてきた要因のひとつは、ヨーロッパでの高評価で証明される格調の高さ。迫力満点の音楽にも気品が滲にじむその至芸を存分に堪能したい。
[柴田克彦/音楽評論家]

このコンサートの放送予定
5月19日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm

    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

これまでに聞いた、  ウラディーミル・フェドセーエフ&N響 の 定期コンサート

指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
5月N響定期は初指揮フェドセーエフ 2013/5/18
4月N響定期はフェドセーエフのロシア 2015/4/18
11月N響定期はフェドセーエフとショパン 2015/11/21

グリンカ/幻想曲「カマリンスカヤ」 N響定期では、今回初めて聞きます
ボロディン/交響曲 第2番 ロ短調   N響定期では、今回初めて聞きます
チャイコフスキー/交響曲 第4番 ヘ短調 作品36 <== えっ、N響定期では今回が初めて。

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◎2017年4月N響定期は、ファビオ・ルイージ

2017-04-22 20:47:00 | N響定期演奏会

2017年4月22日(土) N響 定期公演です ♪

代々木公園は、アースデイのイベント
 

NHKホールの前の木々の新緑がさわやか
 
めも:2017/04/22 SW001SH で撮影


第1859回 定期公演 Cプログラム

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
ブラームス/交響曲 第4番 ホ短調 作品98

指揮:ファビオ・ルイージ
ピアノ:ベアトリーチェ・ラナ
 アンコール ドビュッシー ピアノのために 第3番 トッカータ

2か月ぶりの 最初の1音を聞いたとき、
 あぁ、こんな音を聞くためにここに来ている、これが生のオーケストラの響きなんだ としみじみ思いました。
 ピアノコンチェルトは、派手な曲ではないですが 音の響きを楽しめました。
 アンコールでは、転がるようなピアノの音がとっても魅力的。

 ブラームスの4番、よく知っている大好きな曲です。
ルイージは、譜面を置かずに タクトを振ります。
指揮者の位置も少しオケの中に入り込んでるような気がしました。
ルイージの端正なスタイルと同じように曲も繊細でエレガントに始まります。
ともすれば ごちゃごちゃになったり強引になるところも、ルイージとN響は、鮮やかに演奏していきます。
そして、4楽章。 指揮者の様子が一変し パワフルで情熱的。
大迫力の演奏に、感動しました。
拍手喝采が盛り上がり、N響メンバーもルイージをたたえる 素晴らしいコンサートでした。


4月定期公演の聴きどころ
4月定期公演は、2014年1月定期に久しぶりに登場して大きな話題を集めたイタリアのファビオ・ルイージ(1959年生まれ)が、2つのプログラムを指揮する。
ルイージは、オペラの指揮で評価を高め、現在、メトロポリタン歌劇場首席指揮者とチューリヒ歌劇場音楽総監督を兼任。
これらの劇場を拠点にヨーロッパとアメリカで活躍している。
さらに2017年からはデンマーク放送交響楽団の首席指揮者、2018年からフィレンツェ五月音楽祭歌劇場音楽監督の就任も予定され、オペラとオーケストラの両方で常に注目を集める指揮者である。
今回も前回の定期同様、ドイツとオーストリアの作曲家によるプログラムを披露する。

Cプロはベートーヴェンとブラームス
ソリストはベアトリーチェ・ラナCプロは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲とブラームスの交響曲を組み合わせた。
ベートーヴェン《ピアノ協奏曲第1番》では、ルイージがその才能を絶賛する、イタリアのベアトリーチェ・ラナ(1993年生まれ)をソリストに迎える。
ラナは、2011年モントリオール国際音楽コンクール優勝、2013年ヴァン・クライバーン国際コンクール第2位など、輝かしい経歴で注目される若手。
抜群のテクニックで、協奏曲ではスケールの大きな演奏を聴かせる。
N響とは初共演となるが、ベートーヴェンの瑞みず々みずしい音楽をどのように表現するのか期待が高まる。

このコンサートの放送予定
 4月21日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm

    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

指揮:ファビオ・ルイージ 
これまでに聞いたN響の定期コンサートはありませんが、メトロポリタンオペラでは何回も聴いていました。
 2015/9/24 「MET2015「マクベス」を観る」
 2015/9/10 「MET2015「道化師」を観る」
 2015/9/10 「MET2015「カヴァレリア・ルスティカーナ」を観る」
 2014/9/7 「MET2014「ラ・チェネレントラ」を見る」
 2013/9/27 「MET2013「仮面舞踏会」を観る」

ブラームス/交響曲 第4番 ホ短調 作品98
 ブロムシュテットの指揮で聞きました。 2013/9/28 「9月N響定期はブラームス」

ピアノ:ベアトリーチェ・ラナ は今回初めて聞きます。
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第1番 は、N響では初めて聞きます。
 
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◎2017年2月N響定期は、諏訪内晶子とパーヴォ・ヤルヴィ

2017-02-18 22:28:00 | N響定期演奏会

2017年2月18日(土) N響 (NHK交響楽団) 定期公演です ♪ 

 NHKホール前の並木と 入口脇の植栽

 


第1857回 定期公演 Cプログラム

シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ショスタコーヴィチ/交響曲 第10番 ホ短調 作品93

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

ヴァイオリン:諏訪内晶子
 アンコール バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 アンダンテ

シベリウスのヴァイオリン協奏曲が始まると ♪
出だしから ヴァイオリンの音が繊細で印象的。
一音一音心のこもった表情豊かな色合いです。
超絶技巧にも激しさよりも軽やかさが感じられます。

 ( 前回聞いた 庄司紗矢香 の演奏はどうだったろう。
 ・・・繊細さと激しさ、指板をたたく音・・・ と書いているが 思い出せない)

ところが、3楽章に入ると 諏訪内晶子さん、ちょっと精彩を欠いた演奏になる。
 (たしか・・・、庄司紗矢香 この辺りは もっと素晴らしかったような・・・。)
そう思って聞いていると、だんだんと盛り上がってきました。よかった。♪
最後は、素晴らしい演奏で締めくくられ 拍手喝采です。

アンコールは、ヴァイオリンのみで 通奏低音の伴奏とメロディを同時に引くという難曲。
聴衆もさることながら、N響のヴァイオリニストたちのほうが 耳をそばだてていたのではと思いました。

ショスタコーヴィチの交響曲 第10番は、パーヴォ・ヤルヴィの入魂の演奏に圧倒されました。

2月定期公演の聴きどころ
 2月のN響定期公演を振るのは首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ。
このポストに就任して以来、毎回考え抜かれたプログラムをとおしてN響のレパートリーに大きな広がりをもたらしてきたパーヴォだが、今回もAプロでは2曲の北欧の現代作品を日本で初めて紹介する。
一方シベリウス(A、Cプロ)やショスタコーヴィチ(Cプロ)のお馴な染じみの名曲では作品に新しい光を当てるような、彼らしいフレッシュな解釈を聴かせてくれるだろう。

Cプロはシベリウスとショスタコーヴィチ ソリストは諏訪内晶子
 Cプロ前半の曲目は古今のヴァイオリン協奏曲の中でもとりわけ名曲のひとつに数えられるシベリウス《ヴァイオリン協奏曲》
北欧の風土を反映しつつ、深い内省的な性格を持ち、一方でヴァイオリンの技巧を生かした傑作だ。
今回何よりも注目されるのはソリストとして諏訪内晶子が登場することだろう。
1990年のチャイコフスキー国際コンクールで一躍有名になって以来すでに四半世紀以上、最近の彼女は、本来の端正なスタイルは失うことなく、そこに格段と表現の深みを加えた円熟した演奏を聴かせているだけに、今回のシベリウスは期待が大きい。
彼女はこれまでもパーヴォとの共演を重ねてきているので、息の合った名演となること間違いないだろう。
 後半は旧ソ連の大作曲家ショスタコーヴィチの大作である《交響曲第10番》
ソ連の厳しい統制のもとで辛酸を嘗なめたショスタコーヴィチがスターリン死後に完成させたシリアスなこの作品には、作曲者のさまざまな思いが込められている。
意味ありげな引用や音型による象徴表現を盛り込みつつ、暗く重々しい第1楽章から開放感あふれるフィナーレに至るまで波乱万丈に展開するこの交響曲に対して、パーヴォがいかに斬りこんでいくのか楽しみである。
なお、2月のCプロと横浜スペシャルの演目は、2月末からのN響ヨーロッパ公演でも演奏される。
[寺西基之/音楽評論家]

このコンサートの放送予定
  2月17日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm

    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

これまでに聞いた N響 の 定期コンサート

シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
 ⇒ Myブログ:2015/2/14 「2月N響定期は庄司紗矢香」 パーヴォ・ヤルヴィ
 ⇒ Myブログ:2010/9/11 「9月のN響定期 マリナーとシモニアン」 指揮 ネヴィル・マリナー  ヴァイオリン ミハイル・シモニアン (Simonyan )

ショスタコーヴィチ/交響曲 第10番 ・・・ 初めて!

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
 2016/10/1 「9月N響は、マツーエフのピアノ
 2016/2/13 「2月N響定期は、パーヴォ・ヤルヴィとヤンセン」
 2015/10/24 「10月N響定期はヤルヴィと五嶋みどり」
 2015/2/14 「2月N響定期は庄司紗矢香」

ヴァイオリン:諏訪内晶子 ・・・ 初めて!

♪ ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(Shostakovish)→ Wikipedia  

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◎2017年1月N響定期は、メナとカニサレスでラテン色

2017-01-13 23:46:00 | N響定期演奏会

2017年1月13日(金) ・ 14日(土) N響 (NHK交響楽団) 定期公演です ♪ 

第1853回 定期公演 Cプログラム

ファリャ/歌劇「はかない人生」─ 間奏曲とスペイン舞曲 
ロドリーゴ/アランフェス協奏曲* 
ドビュッシー/「映像」─「イベリア」 
ファリャ/バレエ組曲「三角帽子」第1部、第2部 

指揮:ファンホ・メナ
ギター*:カニサレス
 アンコール カニサレス作曲 「時への憧れ」

いつもの土曜日の午後を金曜夜に振り替えました。
席も1階から2階に変更、ずいぶん雰囲気が違います。
TV中継録画で、ステージなどにカメラがあるのも珍しい光景。

ステージが下のほうに見えるせいか、音が下から噴水のようにわいてくる感じ。
 いつもは意識していなかったけれど、もっと前方左右から音に包み込まれるようだったかなぁ なんてね。
 2階席の真ん中ヘンは、3階席が上にせり出しているので天井が低く後ろも割とすぐ壁(扉)、NHKホールにしてはこじんまりした空間に感じました。

演奏は、ファリャ、ロドリーゴとスペイン色たっぷり。
 カニサレスのギターも、すてきでした。
ドビュッシーの「イベリア」は、スペイン風というより 印象派のモネの絵を見るよう ♪
最後のファリャ/バレエ組曲「三角帽子」は、よく耳にしている曲です。やはり生演奏だとカスタネットをはじめ各楽器の音色が魅力的です。
バレエのダンサーたちのスペイン風の個性的な踊りが 目に浮かびました。

1月定期公演の聴きどころ
名曲を新たな気持ちで聞き直すのはN響定期の醍だい醐ご味みのひとつだ。
よく知っているはずの名曲も指揮者、ソリストなどが異なると実に新鮮な表情を見せてくれる。
2017年の開幕となる1月定期公演には、そうした古典作品も含まれるが、これまであまり演奏機会のなかった珍しい作品がプログラムに組み入れられているのも大きな特徴である。
登場するのは、下野竜也、へスス・ロペス・コボス、そしてファンホ・メナという3人の個性豊かな指揮者たち。それぞれテーマ性に富んだ凝ったプログラムを聞かせてくれる。

ファンホ・メナによるラテン色満載のプログラム
 近代スペインをキーワードにラテン色満載のプログラムが組まれているのはファンホ・メナが指揮するCプロである。
ファリャの《バレエ組曲「三角帽子」》《歌劇「はかない人生」》より2曲ロドリーゴの《アランフェス協奏曲》に加え、ドビュッシーでは《映像》より〈イベリア〉が取り上げられる。
全体がまさにリズムと色彩の饗きようえん宴であるスペイン色に染め上げられており、スペイン出身のメナならではの躍動感あふれる音楽づくりを楽しめそうだ。
《アランフェス協奏曲》で共演するのは、もともとフラメンコ・ギターの名手で、近年はクラシック・ギター界を席せつ巻けんしているやはりスペイン出身のカニサレス。2013年東京で同協奏曲を披露しており、フラメンコのエスプリもあふれた演奏で高い評価を受けた。N響との共演でもひと味違う《アランフェス》を聞かせてくれるだろう。[伊藤制子/音楽評論家]

このコンサートの放送予定
 1月13日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm

    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

これまでに聞いた N響 の 定期コンサート

指揮:ファンホ・メナ ・・・ 初めてです!
ギター:カニサレス ・・・ 初めてです!

ファリャ/歌劇「はかない人生」─ 間奏曲とスペイン舞曲 ・・・ 初めてです!
ロドリーゴ/アランフェス協奏曲 ・・・ 初めてです!
ドビュッシー/「映像」─「イベリア」 ・・・ 初めてです!
ファリャ/バレエ組曲「三角帽子」第1部、第2部
  ⇒ Myブログ:2014/5/17 「5月N響定期でスペイン情緒を」

★ 「イベリア」といえば、まだ解読されていないイベリア語のことを 連想します。
 ⇒ Myブログ:2013/9/13 「ルーヴル美術館展―地中海 四千年のものがたり:ブロガーナイト」  カルチャー・フリーク

★ また、ピカソの舞台芸術の「三角帽子」が上映されているのを見ました。
 ⇒ Myブログ:2014/8/28 「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展に行く」

 
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◎2016年12月N響定期は、デュトワの近現代曲

2016-12-17 20:17:00 | N響定期演奏会

2016年12月17日(土) N響 定期公演です ♪

 

第1852回 定期公演 Cプログラム
 
ブリテン/歌劇「ピーター・グライムズ」─ 4つの海の間奏曲 作品33a 
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19 * 
ラヴェル/チガーヌ * 
オネゲル/交響曲 第2番 
ラヴェル/バレエ音楽「ラ・ヴァルス」 

指揮:シャルル・デュトワ
ヴァイオリン *:ヴァディム・レーピン

デュトワが登場し、あっという間に音が出るその1曲目の出だしから、ちょっと不思議な音の世界へ。
『 4つの海の間奏曲』は、海の情景なんだけど、まるでオーロラの輝く夜空を見るよう。
そして、明るい森にリスや小鳥が動き回る楽しい情景。
うかつにも、4曲が続けて演奏されているとは気づかず、1曲目長いな! なんてね。(*^_^*)♪
そして、白銀の幻想的な世界から、活気に満ちた人々が暮らす騒々しい街。
本当は、第1曲「夜明け」、第2曲「日曜の朝」、第3曲「月の光」、第4曲「嵐」でした。♪

レーピンの登場、若々しいルックスにあふれる笑顔。自信たっぷり。
今回は2曲も聴けてラッキー。その素晴らしい音色、躍動し歌うヴァイオリン、素晴らしい。

「オネゲル/交響曲 第2番」は、弦楽器にトランペット1本という変わった編成。
初めての曲だから、新鮮に感じます。

これまでは、馴染みのない曲だったので、「ラ・ヴァルス」で少しリラックス。
いろんな表情の『ワルツ』が流れ、バレエの舞台が浮かびます。
優雅に、情熱的に クルクル~ ♪ やっぱ、ラベルは魅力的ね。


会場を出るとすてきなサプライズ。
 ⇒ Myブログ:代々木公園のイルミネーション




12月定期公演の聴きどころ
 12月の定期公演は、良き恒例となった N響名誉音楽監督シャルル・デュトワの登場。
今回は、《カルメン》《運命》といったポピュラー名曲の選曲が目を引く。
加えて、フランス、ロシア、ドイツ、イギリス、スイスと作曲家の出身国も幅広い。
今年10月に80歳を迎えた名匠の「円熟の今」を多角的に味わえる、どれもが聴き逃せないプログラムだ。

デュトワでこそ聴きたい 近現代プログラムに注目
 Cプロは、デュトワとN響の30年にわたる関係の中で主軸をなす近現代プログラムにして、彼のハイライトともいえる内容。
迫真の描写が光るブリテンの《歌劇「ピーター・グライムズ」─4つの海の間奏曲》は、イギリスのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督たる今を反映し、
ロシアのプロコフィエフ、フランスのラヴェルは、デュトワの2つのメイン・ストリームを象徴している。
そして オネゲルはマエストロの出身国スイスゆかりの作曲家。交響曲全集の録音も評価の高い、デュトワでこそ聴きたい演目だ。《交響曲第2番》は、カラヤンやミュンシュも録音しているシリアスかつピュアな名作。今回は日本で生演奏を耳にする貴重な機会となる。

現代屈指のヴァイオリニスト、ヴァディム・レーピンが、2曲でソロを弾くのも嬉うれしい。
叙情性と機知を併せ持つプロコフィエフの《ヴァイオリン協奏曲第1番》ではデリケートな表現、ラヴェルの《チガーヌ》では、濃密な音色と超絶技巧を楽しめる。 [柴田克彦/音楽評論家]

このコンサートの放送予定
 12月16日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm

    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

これまでに聞いたN響 の 定期コンサート 
指揮:シャルル・デュトワは、毎年12月恒例。2009年から毎年聞いています。
 ⇒ Myブログ:シャルル・デュトワ

指揮:シャルル・デュトワ 定期公演 Cプログラム
 ♪ ⇒ Myブログ:2016年12月17日(土) 第1852回
 ♪ ⇒ Myブログ:2015年12月12日(土) 第1824回 12月N響定期、デュトワのマーラー3番
 ♪ ⇒ Myブログ:2014年12月13日(土) 第1797回 12月N響定期はデュトワ
 ♪ ⇒ Myブログ:2013年12月7日(土) 第1770回 12月N響定期 デュトワの宗教曲
 ♪ ⇒ Myブログ:2012年12月8日(土) 第1743回 12月N響定期 デュトワのレスピーギ3部作
 ♪ ⇒ Myブログ:2011年12月10日(土)第1716回 12月N響定期「青ひげ公の城」
 ♪ ⇒ Myブログ:2010年12月11日(土)第1689回 12月N響定期 戦争レクイエム
 ♪ ⇒ Myブログ:2009年12月12日(土)第1662回 12月N響定期、シャルル・デュトワ

 本日の曲と演奏者のCDなどを聴いてみましょう
ブリテン/歌劇「ピーター・グライムズ」─ 4つの海の間奏曲

プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番

ラヴェル/チガーヌ (ツィガーヌ

オネゲル/交響曲 第2番

ラヴェル/バレエ音楽「ラ・ヴァルス」

ヴァイオリン:ヴァディム・レーピン (Vadim Repin) の演奏

 → 音楽談義~ヴァイオリニスト「ワディム・レーピン」


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◎2016年11月N響定期は井上道義得意のショスタコーヴィチ

2016-11-26 20:57:00 | N響定期演奏会

2016年11月26日(土) N響 定期公演です ♪

NHKホールへ行く途中、輝く木々
 


第1849回 定期公演 Cプログラム 

ショスタコーヴィチ/ロシアとキルギスの民謡による序曲 作品115 
ショスタコーヴィチ/ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 作品35 
ショスタコーヴィチ/交響曲 第12番 ニ短調 作品112「1917年」 

指揮:井上道義
ピアノ:アレクセイ・ヴォロディン
 アンコール ラフマニノフ 前奏曲 作品23-第4番

指揮の井上道義氏が登場すると ステージが華やかな雰囲気に!
なじみのないショスタコーヴィチの作品でしたが、楽しく聞けました。

ピアノ協奏曲第1番は、二人のソリストと弦楽器の曲で面白かった。
トランペットも美しい音色とテクニックで聞かせてくれました。

ヴォロディンのピアノのアンコールは、しっとりと心にしみるいい演奏 ♪

交響曲第12番「1917年」では、指揮者は衣装を燕尾服に着替えて 気合が入っているのが伝わってきます。
曲は、それほど魅力的ってわけでもなかった・・・。

11月定期公演の聴きどころ

 11月の定期公演は、デーヴィッド・ジンマンがA、Bプロを、井上道義がCプロを指揮する。
 井上道義の久々となる定期公演への登場を心待ちにする方も多いのではないだろうか。
N響とは2011年から2016年にかけて、鎌倉芸術館でのブルックナー・シリーズで共演して、好評を博した。
今回はマエストロ得意のショスタコーヴィチ。いやがうえにも期待は高まる。

井上道義によるショスタコーヴィチの3作品
 Cプロは井上道義がショスタコーヴィチの3つの作品をとりあげる。
《ロシアとキルギスの民謡による序曲》はショスタコーヴィチがキルギス各地を訪れたことをきっかけに書かれた作品で、民謡を素材とした力強い作品。
《ピアノ協奏曲第1番》ではロシア・ピアニズムを現代に受け継ぐ名手アレクセイ・ヴォロディンが共演する。
鮮やかな技巧に目を見張ることになりそうだ。この曲はトランペットとピアノのかけあいも聴きどころ。
 メイン・プログラムの《交響曲第12番「1917年」》は意表を突いた選曲かもしれない。
この曲には体制迎合的な作品という見方や、作曲者特有の二重言語による多義性を持った作品という見方など、さまざまな評価が入り交じるが、純粋に交響作品としてただならぬ緊迫感と壮絶さを持つこともたしか。
決して演奏頻度の高い作品ではないだけに、貴重な機会といえるだろう。 [飯尾洋一/音楽ジャーナリスト]

このコンサートの放送予定
 11月25日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm

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◎2016年10月N響定期はドヴォルザークとチャイコフスキー6番

2016-10-22 20:00:00 | N響定期演奏会

2016年10月22日(土) N響 定期公演です ♪

明治神宮・原宿・代々木体育館、どこもすごい人混み。
代々木公園には、明るい雰囲気の花壇


第1845回 定期公演 Cプログラム

ドヴォルザーク/チェロ協奏曲 ロ短調 作品104 
チャイコフスキー/交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」 
指揮:アレクサンドル・ヴェデルニコフ
チェロ:アレクサンドル・クニャーゼフ

アンコール
 パガニーニ作曲 24の奇想曲 作品1 から 第13番 変ロ長調

10月定期公演の聴きどころ
 10月定期は東ヨーロッパの音楽家たちによる作品・演奏をじっくりと楽しむ。
 A・Cプログラムを指揮するアレクサンドル・ヴェデルニコフは、1964年、モスクワ生まれ。
父親はボリショイ劇場で活躍したバス歌手であった。
2001年、自らもボリショイ劇場の音楽監督になり、同劇場の再建に努めた。
2009年にはボリショイ劇場日本公演の《エフゲーニ・オネーギン》を指揮して成功を収める。
NHK交響楽団には2009年に初めて客演し、以来、2011年、2014年と共演を重ねている。

19世紀後半から20世紀初頭にかけてのロシア音楽を時代順に聴く
Cプログラムでは、ドヴォルザークの《チェロ協奏曲》と チャイコフスキーの《交響曲第6番「悲愴」》が取り上げられる。
親交のあった同世代の2人の大作曲家がほぼ同じ頃に書いた作品を並べるのは興味深い。
ドヴォルザークの郷愁とチャイコフスキーの悲哀。
19世紀末のロマンティックな音楽が満喫できるであろう。
ドヴォルザークで独奏を務めるのは、ヴェデルニコフと同じモスクワ生まれのアレクサンドル・クニャーゼフ
1978年と1990年のチャイコフスキー国際音楽コンクールで入賞するなど、ロシアを代表するチェリストのひとりと目されてきた。
オルガン奏者としても活躍する才人が珠玉の名曲をどのように奏でるのであろうか。
チャイコフスキーの《交響曲第6番「悲愴」》では名匠ヴェデルニコフの真価が聴けるに違いない。

このコンサートの放送予定
10月21日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm
11月13日(日) クラシック音楽館 NHK Eテレ 9:00pm~11:00pm

    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

これまでに聞いた、N響定期コンサート

♪ アレクサンドル・ヴェデルニコフ&N響 
 N響には2009年、2011年、2014年に来演しており、今回が4度目の共演となる。
 ・ 2014/1/12 「1月N響定期 ヴェデルニコフのロシア音楽」

♪ チェロ:アレクサンドル・クニャーゼフ&N響
 N響とは2002年に共演しているが、聞いてはいない。

♪ ドヴォルザーク/チェロ協奏曲 ロ短調 
 ・ 2010/10/23 「10月N響定期、堤剛のチェロ」 指揮 ネルロ・サンティ


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◎2016年9月N響は、マツーエフのピアノ

2016-10-01 20:04:00 | N響定期演奏会

2016年10月1日(土)  N響 定期公演(9月)です ♪

6月の公演の後は夏休み。9月公演が10/1なので、随分久しぶりです。
NHKホール前の木々の緑も爽やか~。
代々木公園では、北海道フェアが開催。賑わっています。
コンサートの後で大盛り苺シャーベット「ゆきいちご」を食べました。

   

    ♪ -- ♪ -- ♪ -- ♪

★ N響 90年の「ありがとう」──NHK交響楽団創立90周年

第1843回 定期公演 Cプログラム

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品16 
ラフマニノフ/交響曲 第3番 イ短調 作品44 
 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
 ピアノ:デニス・マツーエフ

アンコール
・ シベリウス/13の小品 作品76 第2曲 練習曲
・ ビリー・ストレイホーン(マツーエフ編曲)/A列車で行こう Take the A Train

(ビリー・ストレイホーンは、アメリカ合衆国のジャズピアノ奏者、作曲家、アレンジャー。デューク・エリントンとの共同作業がよく知られている。) 

久しぶりの生のオーケストラ演奏を 心ゆくまで楽しみました。
ピアノのマツーエフ氏は大柄で、パーヴォ・ヤルヴィ氏が小さく見えます。
プロコフィエフのピアノコンチェルトは、斬新ということですが、そこはプロコフィエフ。所々に「ピーターと狼」が顔を覗かせているようで 違和感はありません。
それにしても マツーエフのピアノはすごかった、その演奏たるや 大胆不敵・超!超絶技巧。
アンコールの2曲めでは思う存分自慢のテクニックを披露してくれて、聴く方はあっけにとられてしまいました。
ラフマニノフの交響曲 第3番も、オーケストラの響きを堪能でき ステキな時間でした。

9月定期公演の聴きどころ
Cプログラムでは、辣腕 マツーエフの独奏でプロコフィエフの才気鋭く冴さえた《ピアノ協奏曲第2番》に、ラフマニノフの《交響曲第3番》(パーヴォ本人も熱愛する、作曲家の熟練を全て注いだ傑作だ)とは期待大。

♪ このコンサートの放送予定
9月30日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm
10月16日(日) クラシック音楽館 NHK Eテレ 9:00pm~11:00pm

    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

 これまでに聞いた パーヴォ・ヤルヴィ&N響 の 定期コンサート

 ♪ ⇒ Myブログ:2015年2月14日(土) 2月N響定期は庄司紗矢香
 ♪ ⇒ Myブログ:2015年10月24日(土)10月N響定期はヤルヴィと五嶋みどり ~パーヴォ・ヤルヴィ首席指揮者就任記念~
 ♪ ⇒ Myブログ:2016年2月13日(土)2月N響定期は、パーヴォ・ヤルヴィとヤンセン
 ♪ ⇒ Myブログ:2016年10月1日(土)9月N響は、マツーエフのピアノ

 これまでに聞いた マツーエフ&N響 の 定期コンサート
♪ チャイコフスキー / ピアノ協奏曲 第1番 ⇒ 2012/2/18 「2月N響定期:カセルラ 交響曲第2番」

 これまでに聞いた N響 の 定期コンサート
♪ プロコフィエフ/ピアノ協奏曲 第2番
 ピアノ アレクサンダー・ガヴリリュク ⇒ 2011/6/4 「6月N響定期は、シベリウス」
 
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◎2016年6月N響定期、ルルーのオーボエ

2016-06-18 22:05:00 | N響定期演奏会

2016年6月18日(土) N響 定期公演です ♪

午前中は、美術館へ行きました。⇒ Myブログ:6/18「中島千波とおもちゃシリーズ」松濤美術館へ

公園を通って ⇒ 「鍋島松濤公園」のクチナシとアジサイ ~ Myブログ「散歩道の野草と風」

次の美術館へ。 ⇒ Myブログ:6/18「古伊万里―染付の美―展」戸栗美術館へ

NHKホールの前は、木々の緑が鮮やか。イベントも行われています。

 


第1839回 定期公演 Cプログラム

R.シュトラウス/交響詩「ドン・フアン」作品20 
R.シュトラウス/オーボエ協奏曲 ニ長調 
ブラームス/交響曲 第3番 ヘ長調 作品90 

指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
オーボエ:フランソワ・ルルー

アンコール:グルック 「オルフェオとエウリディーチェ」から「」精霊の踊り」から
オーボエ:フランソワ・ルルー
ピアノ:ウラディーミル・アシュケナージ

一曲め、大好きな リヒャルト・シュトラウスの《交響詩「ドン・フアン」》、色鮮やかな演奏です。

そして二曲め、フランソワ・ルルーのオーボエには びっくりです。
あんなに活き活きとした素晴らしい演奏は、めったに聴けないでしょう。ラッキー。
 会場中がすっかり虜になっています。
そして、アンコールはなんとピアノが出てきました。
指揮者のアシュケナージが、伴奏? そうなんです!
 フルートでも有名な小品が、先ほどとは全く違う音色で、柔らかく流れます。
  こんなすごい人、どうして今まで知らなかったのかしら。

ブラームス/交響曲 第3番 も いい演奏でした。
きょうはとっても素晴らしい日です。♪


6月定期公演の聴きどころ
 6月の定期公演は、ウラディーミル・アシュケナージがA、B、C、3つのプログラムを指揮する。
2004年から2007年にかけてNHK交響楽団音楽監督を務め、以後桂冠指揮者として共演を重ねるアシュケナージが、ロマン派の名曲を中心とした魅力あふれるプログラムを組んでくれた。
いずれもメイン・プログラムは、のびやかな叙情性と豊かな詩情をたたえた交響曲ばかり。
マエストロの作品に向ける温かな共感が、豊麗な音楽を生み出してくれることだろう。
<フランソワ・ルルーのソロとアシュケナージによるR.シュトラウス>
 Cプロでは リヒャルト・シュトラウスの《交響詩「ドン・フアン」》と《オーボエ協奏曲》、ブラームスの《交響曲第3番》が演奏される。
 N響でのR.シュトラウスといえば、首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィとのシリーズが続いていたが、久しぶりにアシュケナージの指揮で聴く機会を得ることになる。
《交響詩「ドン・フアン」》はパーヴォ・ヤルヴィとのレコーディングが記憶に新しいが、また違ったアプローチによる演奏を楽しめそうだ。
 《オーボエ協奏曲》ではフランソワ・ルルーのソロが聴きもの。フルートのパユらとともにレ・ヴァン・フランセのメンバーとして来日の機会も多い名手だが、N響定期には初登場となる。肩の力が抜けた作曲者晩年の秀作を、軽やかに吹き切ってくれることだろう。
 ブラームスの《交響曲第3番》では、マエストロの豊かな情熱と円熟味が一体となった名演を期待したい。 [飯尾洋一/音楽ジャーナリスト]

このコンサートの放送予定
6月17日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm

    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

これまでに聞いた ウラディーミル・アシュケナージ&N響 の 定期コンサート
⇒ 2014/6/14 「6月N響定期はアブドゥライモフのピアノ」
⇒ 2012/6/16 「6月のN響定期はアシュケナージとバヴゼ 」
⇒ 2011/6/4 「6月N響定期は、シベリウス」
⇒ 2010/6/12 「6月N響定期、アシュケナージ親子競演」

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◎2016年5月N響定期、カリンニコフの交響曲 第1番

2016-05-21 18:42:00 | N響定期演奏会

♪ 2016年5月21日(土) N響 定期公演です ♪

その前に、明治神宮御苑へ行きました。 ⇒ Myブログ:明治神宮御苑へ

御苑の御釣台と南池 ・ 代々木公園の花壇
 

NHKホール前の新緑
  

めも:2016/05/21 CX2 で撮影


第1836回 定期公演 Cプログラム 
 ♪ カリンニコフ/交響曲 第1番 ト短調 
 ♪ ベートーヴェン/交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」

 ♪ 指揮:ネーメ・ヤルヴィ


ネーメ・ヤルヴィが、ゆったりステージに現れます。
カリンニコフ/交響曲 第1番は、初めてなので楽しみ。
冒頭の淡いメルヘンティックな弦の音が、すぐ思いがけない管の音に変り 新鮮な衝撃。
これはいい曲かも♪ 口ずさめそうなメロディに惹きこまれます。
でも、時間とともにちょっと飽きてきたかな。
最後は、トライアングルが鳴り響き賑やかだけど、ちょっとイマイチでした。
たぶん、すごく期待していたせいだと思います。

ベートーヴェン/交響曲 第6番 は、大好きな曲です。(1番目くらい!)
出だしの表現がちょっと新鮮な感じで、おなじみの曲を何度聞いても飽きないのはこれかなぁと思いました。
拍手にはちょっとおちゃめなしぐさもあったネーメ・ヤルヴィ。
ステキな演奏会でした。 ♪


5月定期公演の聴きどころ
5月の定期公演は、N響正指揮者の尾高忠明と首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィの父、ネーメ・ヤルヴィが登場する。
2014年4月定期以来2年ぶりとなるネーメは、ロシアとドイツ・オーストリアの作曲家を組み合わせた、交響曲のみで構成される2つのプログラムを披露する。
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ネーメ・ヤルヴィが聴かせるロシアとドイツ・オーストリアの交響曲
エストニアのタリンに生まれたネーメ・ヤルヴィは、今年79歳。
世界の主要オーケストラに客演し、現在はエストニア国立交響楽団芸術監督および首席指揮者を務める。
大らかで自然体の音楽作りに定評があるが、そのレパートリーの広さと膨大な数の録音は、現役の指揮者の中で随一であろう。
今回2つのプログラムで演奏されるロシア作品も、彼ならではの、こだわりの選曲といえる。

人気のカリンニコフ《交響曲第1番》とN響得意の《田園》に期待

Cプロでは、カリンニコフの《交響曲第1番》を取り上げる。
チャイコフスキーにその才能を高く評価されたが、病のため34歳の若さで世を去った作曲家の代表作のひとつである。
古典的な4楽章構成の交響曲で、そこにはロシア的な哀愁や民謡風の素朴さ、舞曲の明快なリズムや鮮やかな色彩感などが盛り込まれている。
若さゆえに筆の勢いが勝るところもあるが、ロシア国民楽派の音楽に通じる力強さで人気が高い。
ネーメもこの作品に共感を寄せ、録音も残している。
ロマンティックな旋律を魅力的に歌わせる指揮で、熱のこもった演奏を聴かせてくれるだろう。

後半は、ベートーヴェンの《交響曲第6番「田園」》。
パーヴォとのベートーヴェンも快調のN響だが、ネーメの指揮では交響曲としては今回が初ベートーヴェンとなる。
これまで多くの指揮者のタクトで演奏してきたN響の得意とするレパートリーで、どのような名演が生まれるのか大いに期待が高まる。 [柴辻純子/音楽評論家]


♪ これまでに聞いた、 ネーメ・ヤルヴィ&N響 の 定期コンサート
 2014/4/19 「4月N響定期、ヤルヴィ得意の北欧音楽」

    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

 本日の曲と演奏者のCDなどを聴いてみましょう
CDやストリーミング MP3 ダウンロードを探してみよう

♪ カリンニコフ/交響曲 第1番 ト短調

♪ ベートーヴェン/交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」

♪ 指揮:ネーメ・ヤルヴィ 演奏 と 風貌 → Wikipedia

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◎2016年4月N響定期、スラットキン指揮、武満他

2016-04-23 20:46:00 | N響定期演奏会

2016年4月23日(土)は、N響 定期公演でしたが、
ちょっと九州(北西部)に出かけて都合が悪くなり、聞きに行くことができませんでした。

 2016/4/14(木)夜に始まった熊本の大地震、
 被害に合われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。


    ♪ -- ♪ -- ♪ -- ♪

第1833回 定期公演 Cプログラム

 ベルリオーズ、武満徹、ブラームスというスラットキンの名刺代わり的な演目

ベルリオーズ/歌劇「ベアトリスとベネディクト」序曲 
武満 徹/系図(ファミリー・トゥリー)― 若い人たちのための音楽詩(1992)* 
ブラームス/交響曲 第1番 ハ短調 作品68 

指揮:レナード・スラットキン
語り*:山口まゆ(女優)少女の語り手

4月定期公演の聴きどころ
 4月の定期公演は、アメリカの名匠レナード・スラットキンが 登 場する。
1979年から1996年まで音楽監督を務めたセントルイス交響楽団の技量を大幅に上昇させ、その後も各地の楽団で敏腕を発揮している彼は、N響にも1984年以来たびたび客演。
緻密かつ生彩に富んだ演奏を聴かせ、高い支持を得てきた。
今回は、「前半=自身にゆかりの深い作品、後半=ロマン派以降の名交響曲」の形で、それぞれ趣向を凝らした3つのプログラムを披露。
70歳を超えて円熟味も増したハイクオリティな音楽を満喫させる。

 Cプロは、スラットキンの名刺代わりともいえる内容。
まず ベルリオーズの《歌劇「ベアトリスとベネディクト」序曲》は、フランス国立リヨン管弦楽団の音楽監督を務める彼の、現在のポジションを示唆しており、ウィットと爽快感を湛たたえた曲も持ち味に相応しい。
武満徹の《系図》は、ほかならぬスラットキンが世界初演を指揮した作品
ニューヨーク交響楽協会(ニューヨーク・フィルハーモニック)の創立150周年を記念して委嘱され、1995年に初演されている。曲は、谷川俊太郎の詩に拠る家族の情景を、少女の朗読と抒情味漂う調性的な音楽で描いた、最晩年の名作。
この心に染みる作品を、武満没後20年の年に初演者の指揮で味わえば、感銘もひとしおだ。
 後半のブラームス《交響曲第1番》は、リヨンともうひとつの手兵デトロイト交響楽団の両方で同作曲家の交響曲全曲演奏を行っているスラットキンの、現在の主軸を示す演目。
ドイツ音楽の演奏の伝統が身についたN響を指揮して、王道の人気作にどうアプローチするのか ? 興味は尽きない。 [柴田克彦/音楽評論家]

このコンサートの放送予定
4月22日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm

    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

これまでに聞いた、 スラットキン&N響 の 定期コンサート
 ♪ ⇒ 「9月N響定期は、スラットキンのロシア音楽」 2012年9月22日
第1734回 定期公演 Cプログラム NHKホール 指揮:レナード・スラットキン
 リャードフ/8つのロシア民謡 作品58
 ショスタコーヴィチ/交響曲 第7番 ハ長調 作品60「レニングラード」

    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

 本日の曲と演奏者のCDなどを聴いてみましょう

You Tubeで聞いてみよう! 
♪ 武満徹 系図 Toru Takemitsu Family Tree - YouTube 岩城宏之、N響、遠野凪子
♪ 武満徹が残したものは ~ はじめから53分あたりから、「系図」についての話題と演奏です。

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◎2016年2月N響定期は、パーヴォ・ヤルヴィとヤンセン

2016-02-13 21:07:00 | N響定期演奏会

2016年2月13日(土) N響 定期公演です ♪

原宿から、代々木公園に寄り道しました。
 

第1830回 定期公演 Cプログラム

ブラームス/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 
ニルセン/交響曲 第5番 作品50 

 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
 ヴァイオリン:ジャニーヌ・ヤンセン

本日のアンコール
 バッハ作曲 無伴奏パルティータ 第2番二短調から サラバンド

ブラームスのヴァイオリン協奏曲、
オーケストラの最初の数音は柔らかいかなと思ったけれど、すぐにくっきりとした演奏が始まりました。
ヴァイオリンのソロも、段々と調子を上げていくようで、力強い演奏です。
もう少し甘い音のヴァイオリンが好きだけれど、ブラームスらしい素敵な演奏でした。
アンコールには、会場が息を呑んで聞き入っています。

ニルセンの交響曲 第5番は、初めて聞きました。
シベリウスと同じ頃の作曲家ということなので、もっと聞く機会があってもいいのでは。
一楽章の終わり、ヴァイオリンがノンヴィブラートで長く音を伸ばし、クラリネットが得も言われぬ音で語るところ すごい緊張感です。
なかなか魅力的な曲なのは、パーヴォ・ヤルヴィの指揮だからでしょう。
ニルセンの他の曲も聞いてみたくなりました。


2月定期公演の聴きどころ
 2015年10月の首席指揮者就任を記念する一連の演奏会で大きな成功を収めたパーヴォ・ヤルヴィ。
マーラー、R.シュトラウス、バルトークなどの大作でオーケストラ音楽の醍醐味を堪能させてくれた。
そんな彼が2月もまた、NHK交響楽団の魅力を最大限に引き出すプログラムを披露する。

★ パーヴォのもうひとつの扉北欧音楽に触れる機会
 
エストニア出身のパーヴォ・ヤルヴィは、自国のペルト、トゥールだけでなく、フィンランドのシベリウス、デンマークのニルセンなど、北欧音楽の紹介に熱心に取り組んでいる。

★ Cプログラムでは、ニルセン《交響曲第5番》を取り上げる。
シベリウスと同じ1865年に生まれたニルセンは、6つの交響曲を残している。
《交響曲第5番》は第一次世界大戦後の1921~22年に書かれた。
2つの長大な楽章からなり、第1楽章の小太鼓の行進曲風のリズムがマーラーやショスタコーヴィチを思い起こさせる。
終盤のクラリネットのソロも聴きどころ。
第2楽章は急緩2つのフーガのあとに力強いクライマックスを迎える。
モダンさと美しいメロディとが融合したスケールの大きな音楽。

今、世界的にもっとも注目されている若手女性奏者である、ヴァイオリンのジャニーヌ・ヤンセンの登場も楽しみ。
 オランダ出身のヤンセンは、すでに2005年(メンデルスゾーン)、2009年(チャイコフスキー)、2012年(ブルッフ第1番)にもN響定期公演に出演しているので、日本の聴衆にもお馴染みであろう。
今回もロマン派のヴァイオリン協奏曲だが、ついにブラームスを取り上げる。
スケールの大きな演奏が期待できる。 [山田治生/音楽評論家]

このコンサートの放送予定
2月12日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm

    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

これまでに聞いた、パーヴォ・ヤルヴィ&N響 の 定期コンサート
 ♪ ⇒ Myブログ:2015年2月14日(土) 2月N響定期は庄司紗矢香
 ♪ ⇒ Myブログ:2015年10月24日(土)10月N響定期はヤルヴィと五嶋みどり ~パーヴォ・ヤルヴィ首席指揮者就任記念~

ヴァイオリンのヤンセンは、N響定期公演に出ているそうですが、まだ聞いたことがありません。楽しみ!
 
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◎2016年1月N響定期は、若き俊英ソヒエフ

2016-01-16 20:49:00 | N響定期演奏会

2016年1月16日(土) N響 定期公演です ♪

第1827回 定期公演 Cプログラム 

♪ ブラームス/ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102 
♪ ベルリオーズ/幻想交響曲 作品14 

 指揮 : トゥガン・ソヒエフ
 ヴァイオリン : フォルクハルト・シュトイデ
 チェロ : ペーテル・ソモダリ

♪ コンサートは、すばらしいものでした!

「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」では、まずチェロの音がステージから響き渡り、そのパワーに圧倒されます。
曲はソロ二人と指揮者の掛け合いもよく、重厚感とエレガントさがブラームスらしく素晴らしかった。

「ベルリオーズ/幻想交響曲」は、大好きな曲です。
最初のオーケストラの弦楽器の音がまるで、シフォンのドレスが舞うように優雅に包み込んでくれます。
甘すぎず情感たっぷりに、1,2,3楽章が演奏されうっとり。
4楽章は、キビキビした行進曲。断頭台へ向かうけれど清々しさも感じられます。
5楽章、ソヒエフの音楽は妖しいというのでどんなふうに演奏されるか楽しみでした。
 変に作った妖しさはなく、ベルリオーズって天才だなぁとしみじみ感動しました。♪


ソヒエフとN響の共演、聞きました ♪ ⇒ Myブログ:2013/11/16 「11月N響定期はロシア音楽の真髄」

1月定期公演の聴きどころ
 新春を迎える1月の定期公演では、国際的に注目を浴びるふたりの気鋭が指揮台に立つ。
山田和樹指揮のAプロ、トゥガン・ソヒエフ指揮のB、Cプロ、それぞれの指揮者の個性が存分に発揮されそうなプログラムが用意されている。

◇ BプロとCプロでは、北オセチア出身の俊英 トゥガン・ソヒエフが登場する。
11月に来日したベルリン・ドイツ交響楽団の音楽監督を務めるほか、トゥールーズ・キャピトル劇場管弦楽団音楽監督やボリショイ劇場音楽監督といった要職を務めている。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やウィーン・フィルハーモニー管弦楽団などトップレベルのオーケストラにも客演し、飛ぶ鳥を落とす勢いを感じさせる旬の指揮者である。
 N響との最近の共演は2013年11月定期で、スケールの大きなチャイコフスキー他を聴かせてくれたのが、記憶に新しい。

◇ ソヒエフとの共演歴もあるシュトイデとソモダリを独奏に招いて
 Cプロでは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のフォルクハルト・シュトイデとペーテル・ソモダリを独奏に招いたブラームス《ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲》、およびベルリオーズの《幻想交響曲》が演奏される。
ソヒエフは2013年にウィーン・フィルに客演した際にも、同じソリストと同じプログラムを指揮しており、これらは得意のレパートリーといっていいだろう。
《幻想交響曲》はトゥールーズ・キャピトル劇場管弦楽団との来日公演でも演奏されているが、N響ではまた一味違ったテイストが生み出されるはず。
濃厚にして強烈な《幻想交響曲》を期待したいものである。[飯尾洋一/音楽ジャーナリスト]


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◎2015年12月N響定期、デュトワのマーラー3番

2015-12-12 20:23:00 | N響定期演奏会

2015年12月12日(土) N響 定期公演です

 

第1824回 定期公演 Cプログラム

マーラー/交響曲 第3番 ニ短調
 指揮:シャルル・デュトワ
 アルト:ビルギット・レンメルト
 女声合唱:東京音楽大学
 児童合唱:NHK東京児童合唱団

12月定期公演の聴きどころ
 12月の定期公演は、N響名誉音楽監督シャルル・デュトワが登場する。
デュトワはこれまでたびたび演奏会形式でオペラや劇音楽に取り組んできた。
昨年は、ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》で、繊細さと洗練を極めた演奏で聴衆を魅了したが、
今回は、R.シュトラウスの《楽劇「サロメ」》を取り上げる。
さらにバルトークやマーラーなど、デュトワ得意の近現代作品による充実のプログラムに期待が高まる。

◇ 大規模なマーラー作品をN響の力強い響きで存分に味わう

 デュトワ指揮のマーラーの交響曲と言うと、2011年12月定期の《交響曲第8番「一千人の交響曲」》の感動的な演奏が記憶に新しい。
Cプロでは、待望のマーラー《交響曲第3番》が演奏される。
デュトワはこれまでもN響定期でマーラーの交響曲を取り上げてきたが、《第3番》は、今回が初めてとなる。
 マーラーの交響曲のなかでも大規模なこの作品は、6楽章構成で、オーケストラにアルト独唱、女声合唱、児童合唱が加わる巨大な編成である。
第4楽章でニーチェのテキストを歌い、第5楽章で合唱とともに登場するアルト独唱は、バイロイト音楽祭に出演するほか、マーラーを得意とするビルギット・レンメルト。
彼女の温かい声が、音楽のすみずみまで広がり、心地よく伝わるだろう。
 《第3番》は、全体の3分の1近くを占める第1楽章に始まり、交響曲としては異例の長大な緩徐楽章で結ばれる壮大な楽曲である。
N響の力強く端正で、研ぎ澄まされた響きを最後の余韻までデュトワの洗練されたタクトで存分に味わいたい。
 これまで私たちの記憶に刻まれる数々の名演を残しているデュトワとN響。
その歴史に新たなページが加わることは間違いない。[柴辻純子/音楽評論家]


    ♪ ---- ♪ ---- ♪ ---- ♪

デュトワ&N響 の 定期コンサート

指揮:シャルル・デュトワ 定期公演 Cプログラム
 ♪ ⇒ Myブログ:2016年12月17日(土) 第1852回
 ♪ ⇒ Myブログ:2015年12月12日(土) 第1824回
 ♪ ⇒ Myブログ:2014年12月13日(土) 第1797回 12月N響定期はデュトワ
 ♪ ⇒ Myブログ:2013年12月7日(土) 第1770回 12月N響定期 デュトワの宗教曲
 ♪ ⇒ Myブログ:2012年12月8日(土) 第1743回 12月N響定期 デュトワのレスピーギ3部作
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◎2015年11月N響定期はフェドセーエフとショパン

2015-11-21 23:05:00 | N響定期演奏会

2015年11月21日(土) N響 定期公演です

始まる前に、代々木公園に行きました。
イチョウが美しく黄葉して、』地面は金色のじゅうたんです。




NHKホール前の木々も色づいています。
 

第1821回 定期公演 Cプログラム

♪ ショパン/ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11 
♪ グラズノフ/バレエ音楽「四季」作品67 ―「秋」 
♪ ハチャトゥリヤン/バレエ組曲 「ガイーヌ」
 ― 「剣の舞」「ばらの少女たちの踊り」「子守歌」「レズギンカ舞曲」 
♪ チャイコフスキー/序曲「1812年」作品49 

 指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
 ピアノ:チョ・ソンジン ~ ショパン国際コンクールの覇者

1曲めの最初から、今日のN響はいい音の響きをしています。
そして、チョ・ソンジンのピアノは、超絶技巧さえ軽々として、まるで自分が作った曲のように一音一音まで気持ちがこもって美しい。かといって情緒に流されるのでなく、やはり若々しい演奏というのでしょうね。
 聞いていると、ショパンのピアノ協奏曲 第1番をあらためて好きになりました。
 アンコールは、迫力もある演奏で、会場中がシーンと聞き惚れていました。
  ショパン ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」

フェドセーエフの指揮を聞くのは、三回目です。
今回もすばらしい演奏です。休憩後のロシア音楽は、民族色たっぷりだけれど洗練され、本当に楽しく演奏しているのが伝わってきます。
鳴り止まぬ拍手と花束で、コンサートは余韻を残しながら終わりました。 ♪

11月定期公演の聴きどころ
11月の定期公演は、ディエゴ・マテウス、ネヴィル・マリナー、ウラディーミル・フェドセーエフの3人の指揮者が登場する。
1924年生まれのマリナー、1932年生まれのフェドセーエフと1984年生まれのマテウス、さらには1923年生まれのメナヘム・プレスラーと今年のショパン国際コンクールの最高位受賞者も加わった顔ぶれは、長老格 vs 超新星の趣。
音楽界の歴史と未来を伺い知る、興味津々のひと月となる。

重鎮フェドセーエフによる迫力満点のプログラム
 Cプロは、83歳を迎えたロシアの重鎮 ウラディーミル・フェドセーエフの指揮
1974年以来コンビを組むモスクワ放送交響楽団(現チャイコフスキー交響楽団)との豪快かつ躍動感に充ちた演奏で知られる彼だが、N響とは2013年に初共演
スケールの大きな巨匠芸で感嘆させ、今年4月の共演でも高い人気を集めた。それゆえ同年続いての登場は実に嬉しい。
しかも今回は、グラズノフの《四季》から収穫の喜び漲みなぎる〈秋〉、民族色全開のハチャトゥリヤン《ガイーヌ》、華麗なチャイコフスキーの《序曲「1812年」》という、マエストロのタクトで最も聴きたい、ファン感涙のプログラム。
彼のトレードマークともいうべき《ガイーヌ》の〈レズギンカ舞曲〉を含めた迫力満点のロシア管弦楽曲集を、充実のN響サウンドで味わえるのは、この上ない喜びだ。
 前半は、今年10月に開催されるショパン国際コンクールの覇者が、ファイナルで演奏した協奏曲を聴かせる。
多くのスターを輩出した当コンクールの優勝者の実力は保証付きだし、フェドセーエフの老練なサポートも強い味方。新たな才能とのいち早い出会いに胸が躍る。
[柴田克彦/音楽評論家]

♪ このコンサートの放送予定
11月20日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm

これまでに聞いた、フェドセーエフとN響のコンサート
2015/4/18 ⇒ Myブログ:4月N響定期はフェドセーエフのロシア
2013/5/18 ⇒ Myブログ:5月N響定期は初指揮フェドセーエフ

コメント (1)
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