花壇の植物は、次々と新しい園芸種が作られて華やかですね。
DNA操作(遺伝子組換えなど)で、生き物をデザインする時代になりつつあります。
空き地や原っぱでは、外来種が幅を利かせて 日本固有の植物が追いやられることも・・・。
そんな時、ふと 万葉や平安時代の人々が愛で 歌に読んだ植物について知りたくなりました。
昔の人は、今より自然に近いとろで暮らし、季節の移り変わりにも敏感。
人との関わりや心の機微を 花に託し 歌に詠んできました。
きっかけは、蓬(よもぎ)、チガヤとススキ。
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9/9 ヨモギと和歌 ~ Myブログ「散歩道の野草と風」
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9/9 チガヤとススキと和歌 ~ Myブログ「散歩道の野草と風」
ヨモギ (蓬、学名:Artemisia indica var. maximowiczii) キク科ヨモギ属の多年草。
別名 餅草(もちぐさ)、 艾(もぐさ)、 指燃草(さしもぐさ))、エモギ、サセモグサ、サセモ、タレハグサ、ヤキクサ、ヤイグサ。
英語では Japanese mugwort
蓬(よもぎ) と 和歌 について ・・・。
たづねても われこそとはめ 道もなく 深き蓬の もとの心を 光源氏 源氏物語
猶たのめしめぢがはらのさしも草 我世中にあらむかぎりは 新古今和歌集 二十釈教
世中にあさは跡なく成にけり 心のまゝのよもぎのみして 新勅撰和歌集 十七雑 平泰時
かくとだにえやはいぶきのさしも草 さしもしらじなもゆる思ひを 後拾遺和歌集 十一恋 藤原実方朝臣
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小倉百人一首 音声つき かくとだに
→ 【百人一首講座】
かくとだにえやは伊吹のさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを
「かくとだに・・・」の歌の舞台となった「伊吹山」は、よもぎが名物。
高山植物の宝庫で、約1200種もの草花がここで見られ、イブキトラノオ、イブキトリカブトなどこの山で発見された植物も数多くあります。
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「和歌集成」 ~ 植物を詠める和歌
△蓬ヨモギ(さしも草)
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ヨモギ(蓬)、モチグサ、モグサ、ヤイトバナ、さしもぐさ・名前の由来 ~ 花の名前・木の名前・名前の由来
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万葉集 植物さんぽ図鑑 日本人なら知っておきたい!
単行本 – 2016/2/3 木下 武司 (著), 亀田 龍吉 (写真)
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万葉の花 四季の花々と歌に親しむ
単行本 – 2010/3/20 片岡寧豊 (著) 四季別に約100種類掲載。
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恋する万葉植物
単行本 – 2010/5 伊東 ひとみ (著), 千田 春菜 (イラスト) 万葉植物55種
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万葉の花―江戸の植物画と現代活け花による (GAKKEN GRAPHIC BOOKS DELUXE)
単行本 – 2003/6 庄司 信洲 (著)
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万葉びとが愛した名歌に咲く花 (GAKKEN GRAPHIC BOOKS―美ジュアル日本)
単行本 – 2003/6 大貫 茂
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万葉集に歌われた草木
単行本 – 2002/8 猪股 静弥 (著), 大貫 茂
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