2017年2月18日(土)
N響 (NHK交響楽団) 定期公演です ♪
NHKホール前の並木と 入口脇の植栽
第1857回 定期公演 Cプログラム
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ショスタコーヴィチ/交響曲 第10番 ホ短調 作品93
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:諏訪内晶子
アンコール バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 アンダンテ
シベリウスのヴァイオリン協奏曲が始まると ♪
出だしから ヴァイオリンの音が繊細で印象的。
一音一音心のこもった表情豊かな色合いです。
超絶技巧にも激しさよりも軽やかさが感じられます。
( 前回聞いた 庄司紗矢香 の演奏はどうだったろう。
・・・繊細さと激しさ、指板をたたく音・・・ と書いているが 思い出せない)
ところが、3楽章に入ると 諏訪内晶子さん、ちょっと精彩を欠いた演奏になる。
(たしか・・・、庄司紗矢香 この辺りは もっと素晴らしかったような・・・。)
そう思って聞いていると、だんだんと盛り上がってきました。よかった。♪
最後は、素晴らしい演奏で締めくくられ 拍手喝采です。
アンコールは、ヴァイオリンのみで 通奏低音の伴奏とメロディを同時に引くという難曲。
聴衆もさることながら、N響のヴァイオリニストたちのほうが 耳をそばだてていたのではと思いました。
ショスタコーヴィチの交響曲 第10番は、パーヴォ・ヤルヴィの入魂の演奏に圧倒されました。
2月定期公演の聴きどころ
2月のN響定期公演を振るのは首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ。
このポストに就任して以来、毎回考え抜かれたプログラムをとおしてN響のレパートリーに大きな広がりをもたらしてきたパーヴォだが、今回もAプロでは2曲の北欧の現代作品を日本で初めて紹介する。
一方シベリウス(A、Cプロ)やショスタコーヴィチ(Cプロ)のお馴な染じみの名曲では作品に新しい光を当てるような、彼らしいフレッシュな解釈を聴かせてくれるだろう。
Cプロはシベリウスとショスタコーヴィチ ソリストは諏訪内晶子
Cプロ前半の曲目は古今のヴァイオリン協奏曲の中でもとりわけ名曲のひとつに数えられるシベリウス《ヴァイオリン協奏曲》。
北欧の風土を反映しつつ、深い内省的な性格を持ち、一方でヴァイオリンの技巧を生かした傑作だ。
今回何よりも注目されるのはソリストとして諏訪内晶子が登場することだろう。
1990年のチャイコフスキー国際コンクールで一躍有名になって以来すでに四半世紀以上、最近の彼女は、本来の端正なスタイルは失うことなく、そこに格段と表現の深みを加えた円熟した演奏を聴かせているだけに、今回のシベリウスは期待が大きい。
彼女はこれまでもパーヴォとの共演を重ねてきているので、息の合った名演となること間違いないだろう。
後半は旧ソ連の大作曲家ショスタコーヴィチの大作である《交響曲第10番》。
ソ連の厳しい統制のもとで辛酸を嘗なめたショスタコーヴィチがスターリン死後に完成させたシリアスなこの作品には、作曲者のさまざまな思いが込められている。
意味ありげな引用や音型による象徴表現を盛り込みつつ、暗く重々しい第1楽章から開放感あふれるフィナーレに至るまで波乱万丈に展開するこの交響曲に対して、パーヴォがいかに斬りこんでいくのか楽しみである。
なお、2月のCプロと横浜スペシャルの演目は、2月末からのN響ヨーロッパ公演でも演奏される。
[寺西基之/音楽評論家]
このコンサートの放送予定
2月17日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm
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これまでに聞いた N響 の 定期コンサート
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
⇒ Myブログ:2015/2/14 「2月N響定期は庄司紗矢香」 パーヴォ・ヤルヴィ
⇒ Myブログ:2010/9/11 「9月のN響定期 マリナーとシモニアン」 指揮 ネヴィル・マリナー ヴァイオリン ミハイル・シモニアン (Simonyan )
ショスタコーヴィチ/交響曲 第10番 ・・・ 初めて!
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
2016/10/1 「9月N響は、マツーエフのピアノ
2016/2/13 「2月N響定期は、パーヴォ・ヤルヴィとヤンセン」
2015/10/24 「10月N響定期はヤルヴィと五嶋みどり」
2015/2/14 「2月N響定期は庄司紗矢香」
ヴァイオリン:諏訪内晶子 ・・・ 初めて!
♪ ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(Shostakovish)→
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