11/1 行きました! 予想以上に面白かった。
ポスターやチラシを見たときには、なんだかうっとうしそうな気がして行くのを迷ったのですが、行ってよかったです。
尾竹三兄弟は、優れた日本画家として展覧会受賞も多く、明治から昭和まで活躍したそうですが、
画壇の重鎮との対立などから主流を外れ忘れられた存在になっていました。
近年、その価値が再認識され、今回の展覧会が開催されたということ。
尾竹三兄弟・・・全く知らなかった。
会場に行くと 普通の日本画の展覧会のようです。
しっとりした作品が多く並んでいて、さすが! うまい!
当時は、主流から外れて違和感があったかもしれないけれど、今の時代で見ればそんな感じはないです。
「パ」が o(*'o'*)o
会場につくまでの ポスター
泉屋博古館 東京 入口
会場内で、この絵だけが 撮影できます。
「絵踏み」 当時流行の画題だったそうです。
たくさんの人の表情が、細やかに描かれています。
ストーリーがわきでてきて、小説か歴史映画の一場面になりそう。
展示では、個々の作品の解説が丁寧で、じっくり鑑賞できました。
三兄弟の作品は分けられずに並んでいたので、特に三人を区別すること無く眺めました。
第1章 「タツキの為めの仕事に専念したのです」―はじまりは応用美術
面白かったのは、仕事のために作った絵
売薬商人(富山の薬売り)のおまけとして(紙風船のように)付ける挿絵(版画)、人気の役者絵など 大人気だったそう
「渡船場」~ミレーの影響 グラデーションが美しい
「飛鳥桜」~天平時代 着物の柄が凝っている
「川遊び」~ 普通の日本画の人物ではなく、血の通った人々と遠近法が生かされている
第2章 「文展は広告場」―展覧会という乗り物にのって
「油断」 大作です。敵の来襲で戦いではなく、慌てて支度をしている様、心理描写が描かれている
「徒渡り」 水の表現が素晴らしい。落選した傑作
第3章 「捲土重来の勢を以て爆発している」―三兄弟の日本画アナキズム
日本画の前衛活動に楔を打つ作品。
え~、三兄弟が前衛かと思ったら、日本画の伝統を守る側?
「大漁図」 インドの細密画の影響
第4章 「何処までも惑星」ーキリンジの光芒
「豊かなる国土」~美しい豊穣の人々
「赤達磨」~ 地動説を提唱する場面!
「山つつじに双雉図」 <== ステキ、一枚もらえるならこれ (*^_^*)♪
特集 清く遊ぶ―尾竹三兄弟と住友
最後のコーナーは、 住友家第15代当主・住友吉左衞門友純(号:春翠)と尾竹三兄弟の交流について
当時の(大金持ち)の人と 画家の 付き合い。
ゆっくり作品を鑑賞することができました。
これから、尾竹三兄弟の作品と出会うことは多くなりそうですね。
会場を出たら、
木々の緑や実を楽しみます。
めも:2024/11/01 Xperia10Ⅳ で撮影
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