2017年12月9日(土)
N響 定期公演です ♪
第1874回 定期公演 Cプログラム
ストラヴィンスキー/幻想的スケルツォ 作品3
サン・サーンス/ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「火の鳥」(1910年全曲版)
指揮:シャルル・デュトワ
ピアノ:ジャン・イヴ・ティボーデ
アンコール ピアノ ジャン・イヴ・ティボーデ
シューベルト クーペルヴィーザー・ワルツ 変ト長調
12月と言えば、デュトワのN響 ♪。
「幻想的スケルツォ」は、とても面白い曲で、ミツバチの羽音と蜜蜂の一生を音楽にしたもの。初めて聞いたけど、楽しい曲です。
「サンサーンスのピアノ協奏曲 第5番」、ティボーデのピアノが軽やかで素敵な演奏でした。
メインの「火の鳥」は、全曲版です。すごく知っている曲のようでストーリーは覚えていない。フィルハーモニーの曲目解説の欄を見ながら、聞きました。
解説がわかりやすく、斬新で複雑な曲にしっかりついていくことができました。
全曲版、やはりバレエがあったほうがいいけれど、オケだけだと新しい発見もありました。
盛大な拍手で今年のコンサートが終わります。
17時の開場外は、真っ暗。今が一番陽が短い時期ですね。(冬至は12/22)
12月定期公演の聴きどころ
2017年をしめくくる12月定期。毎年この時期は「デュトワの季節」とよんでいいかもしれない。シャルル・デュトワが斬新なプログラムを手に登場するのが最近の恒例だからである。
1996年から常任指揮者、1998年より音楽監督をつとめ、2003年9月から名誉音楽監督に就任してN響と良好な関係を築いているデュトワ。彼がN響にもたらした功績は大きなものだ。
そのプログラミングには毎回趣向が凝らされており、オペラから小品、現代音楽まで、手を変え品を変え私たちを楽しませてくれてきた。
今年も得意とする近現代音楽を中心に、豪華なソリストたちとともにあでやかなオーケストラの饗宴が展開される。
日本でも人気のティボーデを迎えるCプロ
Cプロでは、日本でも人気のピアニストのジャン・イヴ・ティボーデを迎え、ストラヴィンスキー、サン・サーンスというデュトワらしいプログラムが組まれている。
ティボーデは19歳の時、日本国際音楽コンクールで最高位を受賞。以後活躍の場を広げていったという経緯があり、日本に縁のある演奏家だ。
「エジプト風」と題されたサン・サーンスのピアノ協奏曲は、作曲者がエジプトに実際に滞在していた際に書かれており、当地で聴いたとされる旋律を織り込んだ異国情緒も感じさせる。
神童ピアニストとして名を馳せたサン・サーンスならではのリリカルな魅力にあふれており、きらめくような響きをもつティボーデが洗練されたピアノを聞かせてくれることだろう。
N響とデュトワとのコンビでのストラヴィンスキーの演奏では、たとえば2012年の《歌劇「夜鳴きうぐいす」》での秀演も記憶に新しいが、今回は初期作品の《幻想的スケルツォ》が演奏会冒頭で、そして全曲版の《火の鳥》がしめくくりとして演奏される。
実はこの2作はストラヴィンスキーの創作史の中で互いに密接に関連している。
1909年、《幻想的スケルツォ》と《花火》を指揮者アレクサンドル・ジロティの演奏会で聴いたディアギレフがストラヴィンスキーの才能を見込んで、新作バレエ《火の鳥》を委嘱したのだ。
これら2作を聞きながら、当時のディアギレフそして聴衆たちがいかにロシアの新星の才能に驚いたのか、追体験してみたい。[伊藤制子/音楽評論家]
このコンサートの放送予定
12月8日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm
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★ これまでに聞いたN響の定期コンサートから、今日のプログラムと同じ曲や指揮者を探してみましょう。
指揮:シャルル・デュトワ 定期公演 Cプログラム
♪ 2016年12月17日(土) 第1852回
♪ 2015年12月12日(土) 第1824回
♪ 2014年12月13日(土) 第1797回 12月N響定期はデュトワ
♪ 2013年12月7日(土) 第1770回 12月N響定期 デュトワの宗教曲
♪ 2012年12月8日(土) 第1743回 12月N響定期 デュトワのレスピーギ3部作
♪ 2011年12月10日(土)第1716回 12月N響定期「青ひげ公の城」
♪ 2010年12月11日(土)第1689回 12月N響定期 戦争レクイエム
♪ 2009年12月12日(土)第1662回 12月N響定期、シャルル・デュトワ
以下は、初めてです。
ストラヴィンスキー/幻想的スケルツォ 作品3
サン・サーンス/ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「火の鳥」(1910年全曲版)
ピアノ:ジャン・イヴ・ティボーデ
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火の鳥 (ストラヴィンスキー) - Wikipedia
ストラヴィンスキー:火の鳥 あらすじ・ストーリー
舞台は、不死の魔王カスチェイ(カシチュイ)の庭園。魔法の木に成る黄金の果実を目当てに、幸運の象徴とされる火の鳥がやって来る。
そこへ火の鳥を追っていたイワン王子が現れ、忍び寄って火の鳥を取り押さえる。火の鳥は自らの黄金の羽根を差出し、イワンに見逃してもらい飛び去る。
やがて魔王カスチェイ(カシチュイ)の城から、魔法にかけられた13人の王女たちが現れ、黄金の果実でたわむれ始める。そこへ影からイワン王子が突然姿を現すと、王女の一人ツァレヴナと恋に落ちる。
夜が明けると、轟音と共に城門が閉まり始める。王女達は驚いて城内へ走り去り、門は固く閉ざされる。すると魔王カスチェイの番兵の怪物達が現れ、イワン王子を縛り上げてしまう。
不死の魔王カスチェイが城に戻ってくると、イワン王子に魔法をかけようとする。イワン王子はすかさず火の鳥からもらった黄金の羽根を高くかざすと、火の鳥が舞い降り、魔物達を眠らせてしまう。
そして魔法の木の根元を探すようにイワンに命じる火の鳥。するとそこには大きな卵が。それはなんと不死の魔王カスチェイの魂が入った卵だったのだ。
イワンはその卵を地面に叩きつけると、轟音と共にカスチェイの城と魔法は消え去り、魔王カスチェイも滅び去った。魔法から覚めて正気を取り戻した王女や貴族たち。イワン王子はツァレヴナと結婚し、大団円を迎える。