オディロン・ルドン(1840-1916年)は、印象派の画家たちと同世代でありながら、幻想的な内面世界に目を向け、その特異な画業は、今も世界中の人の心を魅了して止みません。なかでも本展は植物に焦点をあてた、前例のない展覧会となります。
本展では、当館所蔵の《グラン・ブーケ(大きな花束)》とオルセー美術館所蔵の15点と合わせてドムシー城の食堂を飾ったルドンの装飾画が一堂に会す日本初の機会となります。
ルドンは 特に好きな画家というわけではなかったのに、本展のチラシを見た時、おやっと思いました。
ルドンといえば、モノクロの絵や 奇妙な目玉が浮かぶちょっとグロイ絵を思い浮かべます。でもこれは、美しい女性とカラフルな花、だれもが好きそうな絵です。「夢の中へ 花の中へ」 なるほど~。
2/14 ちょっと興味が出てきたので、講演会へ行ってみましょう!
館長さんのあいさつの後、担当学芸員さんが登場。
本展を開催するまでの経緯や、見どころなどを熱く語ります。
グラン・ブーケと15点の壁画がならぶのがどんなに素晴らしいことか。
ドムシー男爵ってどんな人?と 苦労して調べたそうです。
時間オーバーする興味深い話を聞くと、展覧会に行きたくなります。
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3/14 展覧会「ルドン - 秘密の花園」 に友人と行きました。
本展の見どころは、3つ →
見どころガイド PDF
・ルドンの「黒」
・色彩への移行
・ドムシー男爵の食堂装飾《グラン・ブーケ》
展示は、このようになっていました。 →
作品リスト PDF
1 コローの教え、ブレスダンの指導
2 人間と樹木
3 植物学者アルマン・クラヴォー
4 ドムシー男爵の食堂装飾
5 「黒」に棲まう動植物
6 蝶の夢、草花の無意識、水の眠り
黒の世界、奇妙な生き物や目玉などの絵は やっぱり好きではありません。
その後のカラーの絵も独特の奇妙な感じです。
一枚の絵を色彩感の違う人が描いたようなまとまりのなさ、見てると落ち着きません。
木々の中にふっと入っているハレーションを起こしそうなカラー。
ドムシー城の食堂の絵 15点は、ぼんやり穏やかな印象、ルドンっぽい変な花です。
別室に飾られた グラン・ブーケは、それらとはまったく違って華やかです。
その前に立つと、その素晴らしさに うっとり。
近付いたり離れたり、じっくり見ることができ 最高に幸せな気分。
そのあと、様々な 花の絵なども並び、すっかりルドンの印象が変わりました。
撮影コーナーは、ドムシー男爵家の食堂雰囲気を再現。
グラン・ブーケと装飾画を パ・チ・リ。
黄色やピンクの淡い色合いの絵は、グラン・ブーケを引き立てていますね。
左の絵の木は、部屋の角で右の絵に枝を伸ばしています。
撮影OKの部屋です。 めも:2018/03/14 SW001SH で撮影
こんなお部屋で リッチなお食事をしたいね。
グラン・ブーケ(大きな花束)、本当に すてきだった!
予想以上に楽しい展覧会でした。
参考
オディロン・ルドン
オディロン・ルドン Odilon Redon
ルドンの作品・書籍