パそぼのあれこれフリーク:Part2

2022年5月にAutopageブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」から引っ越し、同じ内容で書き続けます。

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長年利用していた Autopageブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」が 2022年8月1日でサービス終了。2022年5月25日に新しくGooブログを開設して、旧ブログの全記事をここに引っ越しました。 まだ記事を見直し、修正中です。(*^_^*)♪
美術館巡り、宇宙や深海のこと、手作り作品、ITパソコン、美味しいものなど 内容あれこれです。
どうぞ、よろしくお願いします。(あとりえ「パ・そ・ぼ」の ベルル)
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※※「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」に行く:東京国立博物館

2019-10-30 01:32:00 | カルチャー・フリーク

 御即位記念特別展 「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」

東京国立博物館 - トーハク 平成館 特別展示室

 前期展示:10月14日(月・祝)~11月4日(月・休)
  後期展示:11月6日(水)~11月24日(日)

2019/10/29 前期展示に行きました。
かなりの土砂降りだったので、空いているかと思っていったら、会場前(屋外)に長い行列。相当に人気の展覧会です。


「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」


 

(会場は、撮影できません。)

入るとすぐの展示は、すごい人だかりで見ることができませんが、一通り見た後で再訪。
「正倉海老錠」 (江戸・天保4年)
 現在使われているものの前の鍵です。 古式ゆかしい。

「第1章 聖武天皇と光明皇后ゆかりの宝物」
・ 会場の中央に展示された「平螺鈿背円鏡」 (中国・唐時代 8世紀)
 すごく美しい。
 可愛らしい赤い花びらが7枚の花のモチーフには、ちゃんと意味があるそうだけれど デザインだけでもモダンな感じがするし、螺鈿の輝きがいかにも尊い感じがします。

・ 驚きの作品「鳥毛帖成文書屏風」 (奈良時代 8世紀)
  聖武天皇の座右の銘が大きな屏風に書かれているそうです。(読めない・・・)
  なんと! 文字の縁取りとその中は、鳥の羽が使われているのです。
  日本固有の雉(キジ)や山鳥(ヤマドリ)の羽が、シックな茶色の濃淡で文字を表現しています。
  見れば見るほど 魅力的。

light 参考 正倉院宝物検索 → 鳥毛帖成文書屏風

「第2章 華麗なる染色美術」
 ここには色あせた古代の布切れがたくさん展示されています。
 当時はどんなに美しかったことか! 
 高貴な人しか手に入れることができない織物や染め物。

 その中に今もみずみずしい作品があります。
 「墨画仏像」 (奈良時代 8世紀)
 大きな麻布に描かれた仏様は、全てを包み込むようなおおらかさにあふれて魅力的です。

 「花氈」(かせん) (中国・唐時代8世紀) フェルトで作られた絨毯。
  一面花のモチーフの中央に唐子が一人 遊んでいるのかしら。
  所々に穴が空いているのでどんな作りなのか垣間見えます。
light 参考 正倉院宝物検索 → 花氈 第4号

「第3章」名香の世界 香木が展示されています。
・ 「黄熟香」 東南アジア
蘭奢待(らんじゃたい、蘭麝待とも表記)は、東大寺正倉院に収蔵されている香木。
天下第一の名香と謳われる。 正倉院宝物目録での名は黄熟香(おうじゅくこう)で、「蘭奢待」という名は、その文字の中に"東・大・寺"の名を隠した雅名である。
全長156cm、最大径43cm、重量11.6kg(ベトナム産)錐形の香の原木。

 天下の権力者がこの香木を削って火に焚べ、香りを楽しんだそうです。
 一体どんな香りなのか? まだバーチャル体験はできませんね。(^o^ゞ;
 香りの成分を分析し再現できる技術が確立したら、私達にも体験させてほしいな!
参考 → 蘭奢待(らんじゃたい)黄熟香・織田信長・正倉院展・香木-伽羅

・ 「銀薫炉」 (中国・唐または奈良時代 8世紀)
  下半分は明治時代に後補 と書かれています。
  さらに、平成14年に模造された作品も合わせて展示されています。

 宝物は、大事に保存され、修復されてきたのでしょう。
 また、模造(複製品)も 半端なものではありません。それ自体芸術品。

「第4章 正倉院の琵琶」
 本展覧会のハイライトとも言えるコーナーです。
 TV読売テレビ開局60年 『正倉院の奇跡 ~守り継がれた天皇の倉~』をみて、ぜひこの展覧会に行きたいと思ったのも、正倉院の琵琶です。

・ 螺鈿紫檀五絃琵琶 中国・唐時代 8世紀
   先に模造作品をみてこれを見ました。 さすが本物。感動です。
   存在感というか時代を経た質感が、美しさと相まって圧倒的。 本当に素晴らしい。
   (並んで拝見なので、じっくり鑑賞はできなかったのが残念・・・)
 
・ 模造 螺鈿紫檀五絃琵琶 平成31年
   できたてです。美しい。 会場にはこの琵琶の音色が流れています。♪
   技術の粋を尽くしての復元の様子が会場モニターで紹介されていました。

・ 紅牙撥縷撥 (こうげばちるのばち)
   使い込まれて角が白くなっていました。♪

 現代では、琵琶という楽器は演奏されることがないけれど、多くの弦楽器の祖先となり世界にひろがって魅力的な楽器を生み出したのですね。

light 正倉院宝物検索 → 紅牙撥縷撥 - 正倉院 - 宮内庁


「第5章 工芸美の共演」
 たくさんの工芸品が並んでいます。 
 当時のままの模造品も並び できた頃の輝きを見ることができます。

・ 伎楽面 酔胡王(ぎがくめん すいこおう) (奈良時代 8世紀)

light  正倉院宝物検索 → 伎楽面 木彫 第47号 - 正倉院 - 宮内庁
 
・ 模造 伎楽面 酔胡王(ぎがくめん すいこおう) (平成16年)
  華やかな色彩の胡人の面が再現されました。
  奈良時代の日本に、こんな人がやってきたのかな?

「第6章 宝物をまもる」

・ 甘竹簫 (かんちくのしょう)(奈良時代 8世紀)
light  正倉院宝物検索 → 甘竹簫 - 正倉院 - 宮内庁

・ 模造 甘竹簫 (明治時代 19~20世紀) 12管の楽器「甘竹律」として復元修理

・ 模造 甘竹簫 (昭和49年)
 付属品が発見され 18管の「簫」であることが判明し、再修理されました。

 長く守られてきた正倉院。
・ 「塵芥」 (飛鳥~奈良時代 7~8世紀) 
  普通なら掃除をして捨てられるゴミも宝の山。丹念に分類する様子がモニターで紹介されます。


写真撮影コーナーがありました。

正倉院の部分模型 実物大? 



正倉院の入口 模型 


正倉院の入口 模型 鍵の部分


精巧に復元された素晴らしい作品の展示

模造 螺鈿紫檀阮咸(げんかん)




模造 螺鈿紫檀五絃琵琶



めも:2019/10/29 SW001SH で撮影


13時~15時30分 混んではいたけれど、たっぷり展示を見ることができました。

そして、グッズを買って会場を後にします。
 
なんと言っても 螺鈿紫檀五絃琵琶 ですね。
絵葉書と 宝物両面ストラップ




めも:2019/10/30 CX2 で撮影

1Fで本展紹介の映像を見ました。
(最初に見ればよかったのだけど、混んでて気持ちに余裕がなかった)


夕方 平成館を出ると、雨は小ぶりになっています。


東京国立博物館 平成館 (夕方帰る頃の様子)


ハナミズキが紅葉し、秋の気配が漂います。


めも:2019/10/29 SW001SH で撮影

 
light  正倉院 Webサイト 宮内庁
light  正倉院 e国宝 - 国立博物館所蔵 国宝・重要文化財

symbol2 東京国立博物館 - トーハク 平成館 特別展示室
 前期展示:10月14日(月・祝)~11月4日(月・休)
  後期展示:11月6日(水)~11月24日(日)
 御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」

・ 御即位記念 第71回 正倉院展|奈良国立博物館
 10月26日(土)~11月14日(木)

おまけ
piyo キジもヤマドリも、今では身近にはいないですね。
懐かしい2006年3月探鳥会 ⇒ ヤマドリ夫妻にあう ~ Myブログ「ベルルのお絵かき・ふりーく」
 
コメント
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