パそぼのあれこれフリーク:Part2

2022年5月にAutopageブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」から引っ越し、同じ内容で書き続けます。

※※太田美術館で「小原古邨」展を見る

2019-03-09 22:14:00 | アートを見に行こう!

企画展 小原古邨

太田記念美術館
前期 2月1日(金)~24日(日)、後期 3月1日(金)~24日(日)

昨年 茅ヶ崎市美術館の「小原古邨展」に行った友人から、パンフレットをいただきました。 最近急激に人気が出て 予想外の長蛇の列に驚いたそうです。
その時は、小原古邨のことはよく知らず、花や鳥が優しい雰囲気の絵、ステキね! えっ 版画ですか。 o(*'o'*)o  てな具合。

 → 茅ヶ崎市美術館 企画展 開館20周年記念-版の美Ⅱ- 2018年9/9 (日)~ 11/4(日)
「原安三郎コレクション 小原古邨展 -花と鳥のエデン-」

    ~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~

今度は東京でやるのでぜひ見に行っては! と勧められ、
3月9日の特別講演会に合わせて GO!

早めに行ったつもりが、入口から人で溢れすごい混雑。
講演会の指定券はあっという間に満席。かろうじて 立ち見券をゲット。

講演会までの時間に 展示を見ましょう! 会場は1,2階。
人混みにめげて帰りそうになったときに、古邨の絵の構図の妙にぐっと捉えられてしまいました。
細長い紙面に 絶妙に配置された鳥と木々や背景。
繊細な色合い、細い線の動き、ぼかしやエンボスなど 見るほどに 惹きつけられます。
もっとも 野鳥好きには、おなじみの野鳥が描かれていることだけで 嬉しくなります。
鷹・鷺・木菟・烏・雀 などなど。 数枚の風景画もステキでした。

明治から昭和までの作品は、江戸時代の浮世絵よりずいぶんテクニックが進化しているのでしょうか。
小原古邨は、従来の線画だけの版下絵ではなく、肉筆画稿を湿板写真で撮影したものを版下絵としたそうです。
展示されていた 原画(肉筆の画稿)は彩色され、それは繊細で見事なものでした。
それが、版画になるとまた引き締まった線やぼかしなどで違った魅力が付加されますね。

会場を2巡したところで、講演会です。

特別講演会 『小原古邨 ―いのちきらめく瞬間』
2019年3月9日(土)14:00~15:30
講師 小池満紀子(中外産業原安三郎コレクション担当)

講師の小原古邨の作品への熱い想いがあふれるお話、面白かった。
『小鳥がこちらを向いて 視線を合わせるのが、かわいいでしょ!
雪や風、光を感じさせる版画の技法、素晴らしい。・・・。』

講演後 もう一度全作品を見て、会場をあとにしました。 楽しかった!

本日の講師の新刊が出ました!
小さな命のきらめく瞬間 小原古邨の小宇宙(ミクロコスモス)
 単行本(ソフトカバー) – 2018/10/12 小池満紀子 (著)
小原古邨(1877~1945)は、明治末から大正、昭和にかけて活躍した花鳥画の絵師です。
海外では、多くのコレクターがおり、展覧会も開催されているのですが、日本ではほとんど紹介されることがなかったため、知る人ぞ知る存在でした。
しかし、2018年9月に、茅ヶ崎市美術館で「小原古邨展―花と鳥のエデン―」が開催。それを契機に10月7日にはEテレのテレビ番組「日曜美術館」で特集が放送され、にわかに注目が集まるようになりました。さらに画集も続々と刊行されています。
日本美術ブームが続く昨今ですが、これから新たに人気となるに違いない、今、注目すべき絵師

NHKEテレ1 日曜美術館 2019年3月3日 午前9時、2019年3月10日 午後8時
生き物のいのちを描く~知られざる絵師 小原古邨~
5年前にある倉庫から偶然出てきた数百枚の木版画。明治生まれの絵師・小原古邨の作品だ。日本では無名だが、海外で人気を誇った。日本画のような写実表現と技に迫る。

透き通るような色彩。生き物が躍動するかのような写実的な描写。小原古邨は知られざる絵師ながら海外では画集が出版されるほどの人気がある。茅ヶ崎市美術館の展覧会では、古邨の木版画230点が展示された。作品からは、江戸時代の浮世絵の伝統を受け継ぎつつ、明治になって新しいものを取り入れていたことがわかる。そして番組では見つかった版木を基に木版画のすりの再現にも挑戦。生き物を写実的に見せる技の秘密とは?
【ゲスト】イッセー尾形,中外産業 美術担当…小池満紀子,【司会】小野正嗣,高橋美鈴

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ◎「新・北斎展」に行く:森ア... | トップ | ◎TV「ウィーン・フィル シェ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アートを見に行こう!」カテゴリの最新記事