Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

教員採用試験の推薦制度

2007年05月21日 | Weblog
前回教員採用試験に関することを書いたが,実は今年,京都市教委が面白いことをしている。

http://www.edu.city.kyoto.jp/kyoshokuin/

この大学・大学院推薦制度では,教員として優れた実践力を発揮することが期待できる者を学長が推薦し,第1次試験を免除するという。対象となる校種と教科は小学校,中学校(数学・理科),高等学校(数学・理科・工業(電気・電子・機械・建築・土木))であり,残念ながら現在のところは限られている。しかし,このような方法は結果として優秀な人材の確保につながり,ひいては地域の子どもたちに質の高い教育を保障することにつながると思う。教員志望の大学生・大学院生が教員としての適性や能力を持っているかどうかを知っているのは,彼らの学びの日常を知っている大学の教員に他ならないし,学長名で推薦する以上は本当に適性のある人物を推薦せざるを得ないからだ。

京都市教委では,その他にも社会人チャレンジ推薦制度で「民間企業又は官公庁等」の代表者からの推薦者を受ける社会人枠(小学校,中学校(国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語),高等学校(国語,数学・理科・英語・工業(電気・電子・機械・建築・土木))養護教員)を設けるなど,これまでとは違ったユニークな選抜が行われる。京都市だけでなく他の自治体でも,これまでの前例にとらわれない柔軟な対応で優秀な教員を採用して欲しいものだ。
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