Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

親の仕事の一番大きなこと2

2012年12月27日 | 教育・研究・ひとの育ち
過日アップした「親の仕事の一番大きなこと」,で,どうしたらいいの?

それは意外なくらい、とても簡単なこと。誰もが知っていること。

親がやるべきこと,それは自分の子どもと人とのかかわりのなかで,その人の行動や言葉の意味を肯定的に捉えられるよう,常に考えさせたり話してやったりすること。とりわけ大人との関係で,それを徹底すること。

要はこれだけである。ただ,これを続けるのはとても難しい。

大人の行動や言葉は,子どもにとってわかりにくいことも少なくない。それは,人の育ちを短期的でなく長期的に見た結果現れてきたものであることも多いからだ。子どもにとってその意味は想像がつきにくくても,親がつぶやきや話を通して表面的に見えることの深い意味を教え諭すことを繰り返す。そして子どもは本当に「わかって」ゆく。身体化されてゆく。

こんなことは誰もがやっていたことじゃあないか。その通りだ。

じゃあ,今でもやっている?もちろんやっている人もいるが・・全体として言えば,昔と比べてずいぶんと軽んじられているんじゃないかって気もする。

大人の世界で通用するように子どもを変化させようとする考えと,子どものままをそのままいかしていこうとする考えとのせめぎ合い。共に善意だが,善意が必ずしも最良の結果を生むとは限らない。前者は昔行きすぎていたのかもしれないが,後者は今行きすぎているのかもしれない。両端に極端化するのではなく,中庸としてよいバランスを現状をふまえて見つけ出すことが必要ではないか。
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