寒い日のばあさん

 

甘酒のパックがあって500ｃｃの水で溶いて沸かすのを

飲みたいから作ってと頼むものだから

自分の飲みたいものは自分でしてもらわないとボケるので

お鍋に500ｃｃはかって入れてパックをばあさんに渡した。

しばらくして見に行くと、パックはレトルトのカレーのように

お湯の中に鎮座していました。

「あのね　あたためるだけだったわざわざ　計量しないから」

 

むき栗のアルミパックがあった。

これはさすがに自分でだして電子レンジでチンしていたけれど

30秒ってこれくらいかなと聞くものですから　よく見たら2分。

それも既にあったまっているから3分にあわせたのかな。

旧式のダイヤルをくるっと回すタイプだから見えなかったのかも。

 

夜中12時。台所で掃除をしていると

寒い寒い　眠れないと先日の冷え込んだ夜部屋から出てくる。

電気アンカがあたたかくないから新しいのを買って欲しいといわれてたのを

先延ばしにしていました。

ばあさんの部屋をのぞいてみると

昼間はあたたかい、東と南に窓がある部屋。

カーテンは引いていない、雨戸は閉めていない。

アンカを点検してみたら　アンカに2重で分厚いカバーがかぶせてあった。

これってあたたかさが伝わらないし内部で加熱したら危険。

そりゃ寒いわ。　カーテンをして雨戸をだして

カバー剥ぎ取りアンカにさらに　湯たんぽを追加して

ついでに毛布も足して寝てもらった。

 

昨年までは自分でしていたことが今年はもうそれをすることに

気がつかなくなったのか・・

これから私が全部するのかと思いながら

次の夜、ばあさんの部屋を見に行ったら

自分で全てしてありました。　よかったぁ。