「史記を語る」宮崎市定(岩波文庫)を読む。この中国最高の歴史書は、日本人にとっても欠かす事のできない本だと思う。
《倭(日本)は燕に属す、というのが、戦国時代の中国人の考えであった。》
呉越からの亡命者や、秦の始皇帝が不老不死の妙薬を探すために除福を派遣して・・彼らが日本の弥生時代の先駆けの人々と思われる点でも。
宮崎氏の弁証法的な『史記』解読がとても面白かった。宮崎氏は、それを4要素を重視する中国人の考え方・・「起承転結」や、四季や朝昼夕晩で説明する。
弁証法のように、一挙に正から反へとへとではなくて、《物は極まれば、必ず変ず、と言われているが・・》という・・弁証法の「量から質への転換」のような、そのダイナミズムこそが、弁証法の秘密なのだと。
宮澤賢治が晩年こだわった「易の思想」もまたその延長線上にあるのかもしれないなー
◆易についての入門書として薦めたいのはー一番好きなSF作家フィリップ・K・ディックの「高い塔の男」(第二次世界大戦で日独が勝利して植民地となったアメリカの物語)
◆中島敦の関東大震災直後の朝鮮半島が舞台の「巡査の居る風景」もとても面白かったのでーhttp://www.eonet.ne.jp/~log-inn/nakajima/junsa.htm
◆「山月記」はーhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/623_18353.html
◆「名人伝」はーhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/620_14533.html
《倭(日本)は燕に属す、というのが、戦国時代の中国人の考えであった。》
呉越からの亡命者や、秦の始皇帝が不老不死の妙薬を探すために除福を派遣して・・彼らが日本の弥生時代の先駆けの人々と思われる点でも。
宮崎氏の弁証法的な『史記』解読がとても面白かった。宮崎氏は、それを4要素を重視する中国人の考え方・・「起承転結」や、四季や朝昼夕晩で説明する。
弁証法のように、一挙に正から反へとへとではなくて、《物は極まれば、必ず変ず、と言われているが・・》という・・弁証法の「量から質への転換」のような、そのダイナミズムこそが、弁証法の秘密なのだと。
宮澤賢治が晩年こだわった「易の思想」もまたその延長線上にあるのかもしれないなー
◆易についての入門書として薦めたいのはー一番好きなSF作家フィリップ・K・ディックの「高い塔の男」(第二次世界大戦で日独が勝利して植民地となったアメリカの物語)
◆中島敦の関東大震災直後の朝鮮半島が舞台の「巡査の居る風景」もとても面白かったのでーhttp://www.eonet.ne.jp/~log-inn/nakajima/junsa.htm
◆「山月記」はーhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/623_18353.html
◆「名人伝」はーhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/620_14533.html