詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

ポケット

2009年03月22日 | 日記
なんでもポケットに
詰め込まずにはいられなかった少年時代

発掘現場から盗んできた
黒曜石のヤジリや土器の欠片や
暮れゆく浜辺で拾ってきた貝殻や海星

森をやっと抜け出てきたあと
振り返ると
まるで緑の山火事のようば山道のあちこちの
カタツムリの抜け殻や
名も知らない樹の下の団栗
断崖にたつ樹にしがみついてた
蝉の抜け殻や
道端で叫んでたとんがった小石

「わたしを忘れないでね」という遺言を残して
死んでしまったきみからの水色の手紙

人間や
人生なんか 決して
分かろうとなんかとは思わない

浜辺で焚く焚き火に
そっと手をかざせば
色んな想い出が蘇るだけ
そんな想いを ただ
詩に書きなぐるだけ