まるで敗残の兵のように
目覚めると
木漏れ日から降る一面の蝉時雨だった
いつからだったんだろうと
見上げながら尋ねても
あと数時間のいのちかもしれない蝉たちには
そんな時間などない
自転車の子供たちが
大声の競争しながら駆けてゆく
まるで
白い犬を連れた
チェーホフの奥さんたちも
この神社もまた
誰かの鎮魂のための神社
鎮魂など未来永劫必要ないという
アナキストに覆いかぶさる樹々や木漏れ陽
腐れかけた木のベンチへと
見上げる空や地を這う蟻たち
甚平の上着を枕に
パンツ一枚で寝そべってるのは
この世に生まれてきての
最高の楽しみのひとつ
目覚めると
木漏れ日から降る一面の蝉時雨だった
いつからだったんだろうと
見上げながら尋ねても
あと数時間のいのちかもしれない蝉たちには
そんな時間などない
自転車の子供たちが
大声の競争しながら駆けてゆく
まるで
白い犬を連れた
チェーホフの奥さんたちも
この神社もまた
誰かの鎮魂のための神社
鎮魂など未来永劫必要ないという
アナキストに覆いかぶさる樹々や木漏れ陽
腐れかけた木のベンチへと
見上げる空や地を這う蟻たち
甚平の上着を枕に
パンツ一枚で寝そべってるのは
この世に生まれてきての
最高の楽しみのひとつ