先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

9割の食塩にプラスチック片、成人1人当たり年間2000個が体内に

2018年10月23日 21時57分04秒 | 日記

 

ニューズウィークによると、<世界21カ国で取れた塩を使い、食卓塩として販売されている39銘柄を調査したところ、その90%からマイクロプラスチックが検出された>という。

海のプラスチック汚染が叫ばれてから久しい。米国化学会発行の業界誌ケミカル&エンジニアリング・ニュース(C&EN)によると、年間800万トンのプラスチック・ゴミが海に流れ出ている。そんな中、プラスチック汚染に関してショックなデータがまた1つ明らかになった。このほど行われた調査で、私たち人間も、海に流れ着いたマイクロプラスチックを年間2000個も口にしているというのだ。

世界21カ国で取れた塩を使い、食卓塩として販売されている39銘柄を調査したところ、その90%からマイクロプラスチックが検出されたという。これは、成人1人当たり年間2000個のマイクロプラスチック片を食べているのに相当する。マイクロプラスチックが発見されなかったのはわずか3銘柄だった。

マイクロプラスチックとは、粉々になって大きさが5ミリ以下になったものを指す。

 

 

アジア産の食塩に目立つ

米ウェブメディア、クオーツによると、調査は韓国の国立大学、仁川大学校が国際環境NGOのグリーンピース・東アジアと共同で行なったもの。結果は10月16日、エンバイロメンタル・サイエンス・アンド・テクノロジーに発表された。

調査に使用された食塩は、オーストラリア、ベラルーシ、ブルガリア、中国、クロアチア、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、インドネシア、イタリア、韓国、パキスタン、フィリピン、セネガル、台湾、タイ、英国、米国、ベトナムの21カ国で取れたもの。39の銘柄のうち、28銘柄は海塩、9銘柄は岩塩、2銘柄は湖塩だった。前述の、「マイクロプラスチックが検出されなかった3銘柄」は、台湾産の精製海塩、中国産の精製岩塩、そしてフランス産の未精製の海塩だった。

サンプルの中で最も多くのマイクロプラスチックが検出されたのは、アジア諸国産の塩だった。マイクロプラスチックの含有量が多かった上位10銘柄のうち9銘柄がアジア産だったのだ。クオーツは、含有量の多さは、最も多くのプラスチックが海に流れ出ているポイントと関係があると指摘している。

前述のC&ENによると、海のプラスチック・ゴミの出どころは、世界中でアジアとりわけ東南アジア諸国が最も多い。

クオーツによると今回の調査を行なったチームは、この調査結果により、プラスチック汚染が世界で最も深刻な場所はアジアであることが改めて示されたのみならず、海塩が、海洋環境のマイクロプラスチック汚染の度合いを知る指標になり得ることも示していると述べている。

しかし当然ながら、食塩から取り込むマイクロプラスチックは、人間が体に取り込んでいる全体量のほんの一部に過ぎない。体内に入る全体量は年間で成人1人当たり3万2000片に上ると見られており、食塩からの2000片はこのうちわずか6%程度だ。クオーツによると、80%は呼吸から体内に取り込まれている。


米軍艦2隻が台湾海峡通過、米中の緊張、高まる恐れ

2018年10月23日 21時21分28秒 | 日記

 

米中経済戦争の背景には、米国の中国脅威であって、ゴールドマンサックスが2015年の発表によれば、2030年の世界GDPランキングで、中国は27兆ドルまで拡大し、米国の22兆ドルを凌いで世界第一位になっている。27兆ドルという規模は、現在(2017年)の米国経済の1.4倍のサイズだ。CNNが何かの調査を紹介した数字では、2020年の時点で米国23兆ドル、中国21兆ドルと接近し、2023年の時点で両者はクロス、2024年の時点で中国が米国を抜き去るという予測になっている。

そういう予想があって、かつ中国の軍事強化が急速なので、いざの時も考えているのだあろう。南シナ海の南沙諸島や、日本の尖閣列島を米国海軍が航行の自由と称して艦隊編成でこうこうしたのも、そういう判断であろう。

[台北 22日 ロイター] - 米海軍と台湾の国防部(国防省)は22日、米軍艦2隻が台湾海峡を通過したことを明らかにした。米中通商摩擦が解消しない中、今回の航行で両国間の緊張が一段と高まる恐れがある。

台湾国防部は声明で、米軍艦の台湾海峡通過中は「台湾軍が状況を完全に掌握していた」とし、「台湾軍は地域の平和と安定を確保に向け海域と空域の安全を維持する能力を有している」とした。

台湾の外務省はコメントを控えた。

米海軍は7月にも同様の航行を実施している。