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『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

空があんまり青いので。

2006年05月04日 03時24分54秒 | 日々の出来事
                                                                                                                                  近くの公園へかぁちゃんを連れ出した。
空の青さと木漏れ日が眩しすぎて、一瞬意識が虚空へ飛んだ。

「桐の花が咲いてるよ、かぁちゃん。」

30年近く前、かぁちゃんが失意の中でここの近所に越してきた時に
窓から見つけた空へ向って咲く薄紫の花。
最初は木の名前さえ知らずにいたけれど、
「桐」の花だと誰かに聞いてきて嬉しそうにはしゃいでたっけ。
それから毎年この花の季節を楽しみにしていたよね。

私は何年かぶりで見たのだけれど、
つい興奮して携帯のカメラに収めてみた。
木の真下まで行って、ほれほれ~って騒いでみせたけど
かぁちゃんはチラリと見ただけで微笑む事も忘れていた。

空の青さが少しだけ寂しかった。


コメント
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