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集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

広大な米軍横須賀基地を見学

2007年06月26日 | 日記
米軍横須賀基地を見学する機会があった。
米海軍には太平洋艦隊と大西洋艦隊の2つの主要艦隊があり、合計6つの艦隊が所属する。たとえば第2艦隊の母港はノーフォーク、第3艦隊の母港はサンディエゴである。第7艦隊は太平洋艦隊(司令部はハワイ)に所属し、西太平洋およびインド洋を担当する。母港は日本の横須賀で、その他、佐世保、沖縄、韓国の釜山、浦項、鎮海、シンガポールなどに基地を展開している。
在日米海軍の艦船基地は横須賀・佐世保、航空基地は三沢・厚木、多目的機能をもつ沖縄基地がある。横須賀は、旗艦ブルーリッジ(乗員1795人)、空母キティホーク(乗員5630人)など11隻の艦船の母港である。また韓国、グァムなど東アジアの物流拠点でもある。

横須賀基地は敷地236万平方メートル、アメリカ人3万人のほか5000人の日本人が働いている。ドック、補給施設、休養のための支援施設のほか、宿舎、生活施設がある。
ゲートに隣接して三笠幼稚園や神奈川歯科大学、ダイエーがあるが、基地に一歩入ると左ハンドル、ドルの世界。
日本人は通いのみで居住者はいない。出入りは厳重で、見学者は運転免許証、パスポートなど写真と本籍の記載があるIDカードを提示し、氏名・生年月日などが入ったナンバー入りの入門許可証を受け取り、しかも退去するときには回収された。
連絡ミスでIDカードを持参しなかったバスガイドさんは、気の毒にも構外で待つしかなかった。
基地のなかは広々としており、点々と宿舎が建っている。日本の「思いやり」予算で建設されたものである。居住地域の中心部には映画館、ファストフード店、レストラン、ボウリング場、スーパーなどがあった。店内ではドル表示、言葉は英語、スタンドに差してあるスーパーのチラシのデザインも純アメリカ。調達物資も、まずアメリカ製から選び、ない場合にはじめて日本製を探すという話だった。見学しなかったが、教会、病院、消防署、拘置所、ガソリンスタンドもある。拘置所には北朝鮮から入国したジェンキンス氏が一時拘束されていたという。なお学校は小学校から大学まで揃っているそうだ。
要するに日本の領土内とはいえ、ここはアメリカの「町」なのである。

星条旗と日の丸。日米友好というより、日本領土内のアメリカの町の象徴のようだった

期待した艦船見学はなかった。
(石原都知事は「横須賀へ来ているキティーホーク、ちゃんと核弾頭を積んでいますよ。調べてみなさい」と2007年2月14日(水)の都議会で答えた)
そもそもこの日は演習中で艦船の姿はほとんどなく停泊中のイージス艦が数隻みえただけだった。

対空戦闘能力に優れるイージス艦(バス車内からの撮影)

統合消防隊職員の案内で、消防自動車、はしご車、ポンプ車を見学し、消火訓練を行い、基地の子どもたちへの防火教育プログラムの説明を受けた。

アメリカ製の消防車は横幅がデカい
基地の一般開放の様子はこちらのサイトが詳しい
なお、基地内に小栗上野介忠順が1865年(慶応元年)に起工した石積みの1号ドック、2号ドックが現存し、船舶修理施設として現役で活躍していた。

幕末に小栗上野介が建設した石積みの2号ドック

眼前には明治中期の要塞跡が残る猿島、遠方には房総半島の山並みがみえた。横須賀から富津までは、浦賀水道を隔てて16キロと意外に近い。
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