国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

米国が韓国の長距離弾道ミサイル保有を認めない理由

2011年01月21日 | 韓国・北朝鮮
北朝鮮は核兵器とICBMを保有している。その一方で、韓国は核兵器も保有せず、弾道ミサイルの射程は300kmに制限されている。この制限は米国が韓国に強制したものであると思われる。米国の意図は何だろうか? 一つの見方としては、通常兵器で韓国軍+米軍が北朝鮮軍より優位にある上、米国がICBMも核兵器も保有しているので、韓国にはそれらを保有させる必要がないという考えがあり得る。また、ICBMや核兵器といった戦略兵器の拡散を防止したいという意図もあり得るだろう。ただ、私は米国の真の意図は別の所にあるのだと考えている。それは、米国は韓国を永続させる意志はなく、米軍の撤退後には北朝鮮に併合されて滅亡の運命を辿るのが望ましいと考えている、という仮説だ。いわば、南ベトナムと同じ運命である。 日本は韓国軍による竹島侵略を放置する一方で、韓国国内での竹島問題や従軍慰安婦問題の政治問題化を通じて韓国の反日感情を煽ることで韓国と日本の軍事同盟を困難にしてきた。集団的自衛権の否定を通じて韓国への軍事支援を行わないという強い意志も表明している。また、上記の朝鮮日報の記事で中国だけでなく日本も韓国の仮想敵国視されていることにも注目すべきだ。韓国が自国の安全を望むならば何よりもまず日本との軍事同盟を結ばねばならないが、現実には逆の状態になっている。日本政府も、韓国は米軍撤退後に滅亡させて北朝鮮に統一させるべきという考えを持っているのではないかと私は考えている。 最大の支持国であるはずの米国と日本が示す態度から見る限り、韓国が近未来に滅亡することはもはや確定しているのではないかと思われる。私が韓国の滅亡に気付いたのは、2006年4月に日本が海底地形を調査するための海上保安庁の調査船を日本海に送り込む姿勢を見せ、竹島問題を国家の象徴にしている韓国が致命的に追いつめられてしまった時である。韓国がどの様にして滅亡するかは不確定要因も多いが、2006年4月の時点で韓国は既に『詰んで』しまったのだと私は考えている。 . . . 本文を読む
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