プカプカプク日記 ~Life is Trip~

週末の食べ歩きや国内・海外旅行記など
お出かけ日記を中心に気ままにお届けいたします 
Love&Smile~♪

ふがいない僕は空を見た

2022-08-29 | プクニの本棚
『ふがいない僕は空を見た』窪美澄/新潮文庫(2012/10)
高校一年生の斎藤くんは、
年上の主婦と週に何度かセックスをしている。
やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだがー。
姑に不妊治療をせまられる女性。
ぼけた祖母と二人で暮らす高校生。
助産院を営みながら、
女手一つで息子を育てる母親。
それぞれが抱える生きることの痛みと喜びを
鮮やかに写し取った連作長編。
R-18文学賞大賞、山本周五郎賞W受賞作~裏表紙より


はじめて読む作家さんでした。
『女による女のためのR-18文学賞』って
気軽に手に取って
過激な性描写で始まりビックリでしたが、
読み進む内に作者が書きたいのは『性』ではなく『生』なのだと解り
どんどん引き込まれて一気に読み進めました。

高校生を中心に5つの物語が主人公を変えて交差しながら絡み合う連作長編。
中でも『セイタカアワダチソウの空』に考えさせられた。
田岡さんのような大人がちゃんと見てあげれば、
子供達は皆伸びて行くのだろうなと。
あわれみではなく、
SOSを受け入れてあげれる大人の存在が近くにいれば・・・
しかし、最後は残念な田岡さん。
助産院で育った斎藤卓巳君はきっと大丈夫!
と信じて最終章を読み終えました。
みっちゃんも良い味出してましたね。

解説を重松清さんが書かれているのも良かったです。
窪美澄、今後も読みたいと思うキョウレツな印象の作家となりました。

2022年直木賞を受賞されたのですね、
その『夜に星を放つ』も今日図書館に予約を入れました。
すると、712人待ちですって 大人気でした。



8月も残り3日
2022年の夏も終わりに近づきました。
3年ぶりに制限のない夏でしたが
半端ない暑さと
感染者増加で大人しくしていた夏でした。
家では毎日読書とブログ更新と(←こんな毎日更新も初めて!)
アマプラ1本鑑賞して
それはそれで充実した2022年夏だったのかも~
『ふがいない・・・』も2013年に映画化されていたのですね。
でも映画も(R15+)でアマプラ有料(400円)だから見るかどうだか・・・


秋はもう少しアクティブに過ごしたいものです










ご訪問ありがとうございます




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