『紀ノ川』有吉佐和子/新潮文庫(1964/6)
読むの二回目です。
この作品は昭和34年6月刊行されたもの。
古いです初期の頃の作品。
『紀ノ川』は紀州の裕福な家を舞台に、
明治、大正、昭和それぞれの時代を生きる女3代いや、4代の物語。
明治、大正、昭和それぞれの時代を生きる女3代いや、4代の物語。
紀本家の豊乃、その孫娘の花は真谷家に嫁ぎ、
そしてその長女文緒、その子の華子と、
脈々と続く血。
それは紀の川の流れのように。
中でも明治の女花を中心に話しが進みます。
最初は方言が読みづらかったけれど、
「そうでますのし」や
「なんでよし」とか
「美っついの」など、
とてもかいらし、美しい言葉。
何度読み返してもまた
素晴らしく感動する本でした。
話し変わって、
最近よくTVで見かけるイェール大学アシスタントの
30代の某氏。
頭良いコメントになるほどと
思っていたのが、
「老人は集団○○すべし」には
ドン引きしましたね。
集団○○や○○で炎上中。
日本の良き、年長者を敬うと言う脈々ときた精神も
既に過去の産物となりにけり。
いずれ誰でもが老人となるのですけれど。
極論、AIに言わしたら、
人類は無用らしい(爆)
この意見に対する養老孟司先生の意見も良かったですね。
人類は2000年同じことを繰り返してきたと。
文緒が封建的な家に縛られた花に反抗したように、
若者は旧体制に反抗を繰返すのでしょう。
さて、彼が60代になった時に
この意見をどう思うのか…。
と、話しは脱線しましたが、
有吉佐和子さんの作品を
他にもまた読み返したくなりました。
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