まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ 40

2013年02月28日 | Weblog

  細かい事が気になったところで、ひとつ。

ミュートが完全でない場合があるのは何故だろう。

電源OFF時は、ほとんどポップ音がしないのに、ON時だけボコンという場合と

ポツッという場合があって、これも気になるといえば気になって。

そういえば、ClassAAのアンプも同様な事になっていたのを思い出して、

これは何か致命的な欠陥があるに違いないということで、回路図を眺めることしばし。

相当ながめて・・・

嗚呼。これか。

 

 双方とも、単電源で供給して、基板上で両電源に。

ということは、グランドと称しているものは単に仮想グランドであって、オペアンプが動作しだして

初めてグランドとして存在するので、電源が入った直後は、どちらかといえばマイナスに

近い電圧が急激に高くなるため、ここで音が発生するのではないかということで。

 

ということで、たかじんさんが紹介されていた回路に作り変えようと思っていたところ、ふと

思うことが。。。

 DC出力側のプロテクション回路はそのまま利用できるので、今ある不都合な回路も

組み合わせると使えるのではないかと。

ただし、動作条件が逆になるという事で。

つまり、ヘッドホンアンプが動作中はリレーが止まっている、正確には電流が流れていないので、

コイルから誘導ノイズが発生しないという、唯一の利点があるので。。。

 

 動作について順を追うと。

単電源(この場合+15V)を供給した時点で、リレーがON状態となることで、ヘッドホン出力と

ヘッドホンジャックの間を切り離しておき、いざ、電源スイッチをONにすることで、

今度は右下のタイマー回路が動作しだし、約3秒後にリレーがOFFになる。

(リレー接点はN.C(ノーマルクローズ?動作していない場合に接点が接触状態)側を利用して

リレーが動作していない場合には実はヘッドホン出力とジャック間はつながっているという、

ちょっとややこしい状態となっているので混乱すると思いますが)

 リレーがOFFになった事でヘッドホン出力とヘッドホンジャックの間が繋がるので、アンプから

音が出るという仕組みで。

 

 プロテクション回路は、ヘッドホン出力の電圧が+-どちらかが0.6V以上になると動作するので、

PNPのトランジスタを介してダイオードを通じてタイマー回路に電気が供給されて、リレーがON状態となることで、

接点が離れてヘッドホン出力とヘッドホンジャックの間が切り離すことができる仕組みに。

 ただ、プロテクション回路を見て、これでどうして動作するのだろうかと思っていたものの、

この手のICのUPC1237HAの等価回路をみても同様になっているので、これで正しいのだろうということで

早速実験を。

 今まで散々利用してきた「FCZトランジスタ基板」(たぶんこれが正式名称?)を使いきってしまったため、

若干幅を狭くして勝手に作った「偽fczとらんじすたきばん」で実験回路を組むことに。

単体で動作させると、なるほど、+0.51V/-0.58VでPNPトランジスタがONになり、へぇーっと

いった感じで感心せざるを得なくて。

ヘッドホンアンプは2チャンネルなので、これを2つ組み合わせると双方独立して動作することに。

 

ただ、いつもの調子でかんがえると、PNPトランジスタのベースにプルアップ抵抗を付けなくていいのかという

疑問がでてくるものの、あえて取り付けると全く動作にならないという状況で、これはこれですごい発想

と感心するばかりで(いまさらながら)

おまけを言うと、このPNPトランジスタのコレクタ側にも抵抗を入れなくていいのかな?

ダイオードの先に、タイマー回路の放電抵抗が入っているので、どうも必要なさそうな感じで

確実にリレーが動作しているため、ここも不必要ということに。

 

 これでやっと電源ON・OFF時にポップ音がしなくなり、耳を傷めることもなく、プロテクション回路も

付いているのでヘッドホンの保護にもなるということに。

 

やれやれ、やっとのことで試作が完成ということに。

 

コメント
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