計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

こっちは数学だけで9時間以上ザラですよ

2006年03月13日 | 計算・局地気象分野
数学だけ5時間…東工大「究極の1科目入試」今秋から (読売新聞) - goo ニュース

 東京工業大学が1科目入試を実施するとは・・・私が受験生の頃には考えられなかったことですねえ。まあ、当時の国公立大学は大学入試センター試験が必須でしたからねえ。今も大抵の所は5教科7科目の受験を義務付けているようですが・・・。今度は数学1本だけで国立大学を受験できるというのが、信じられない。一体どんな問題が出てくるのか興味があります。まあ、競争倍率もすごいことになりそうだなあ・・・。

 確かに受験勉強は大変だろうと思います。しかし、ここでみっちり基礎学力を固めておいたかどうかで、大学に入ってからの伸び方が違います。私は理系だったので理系の場合でお話しますと、受験勉強で必死に学ぶ(鍛える)であろう数学(特に微分積分)があやふやだと、大学生としてやっていけません。別に脅かすつもりはありません。私が見てきた事実です。

 受験勉強というのは単純に受験で勝つためだけのものではありません。大学というハイレベルな場で自分の勉強を積み上げていくための基盤作りという意味合いも十分に含まれているのです。現在の高校のカリキュラムのことは分かりませんが、しっかりと基礎が固まっている人とそうでない人の差は、どんどん広がっていきます。要はやるべきときにやるべきことをしっかりやっておけばその後がスムーズにいく、と言う事です。

 さて、タイトルに書いた「数学だけで9時間以上」というのは私のシミュレーション研究の過程では非線形偏微分方程式の時空間4重積分を始め、テンソル解析や離散化など、数式と格闘することも珍しくありませんでした。もう1日中数学の試験を受けているようなものです(爆)。専門職にとっては日々是勉強です。このままでは即身成仏しちゃうかも?
コメント (2)
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