関東地方の大雪には正直、驚きました。
関東地方では、14時の時点での地上気温が概ね0~1℃(1℃未満)、1500m付近で概ね-3~0℃(0℃未満)となりました。
新潟県内で雪が降る時は、1500m付近で「-6~-9℃」は日常茶飯事、これが「-10℃」以下の場合は平地でも大雪に至る可能性があるので、その感覚から見ると上空の寒気のレベルは「なんかイマイチ」と感じてしまいますが、そもそもの降雪のメカニズム(気象場のパターン)が日本海側とは違うようです。
ザッと見た感じでは、地上から上空に至るまで概ね「氷点下の(またはそれに近い)状態」であると考えられ、上空の水分が落下する際に、雪(またはそれに近い)の状態で地上に達するのもむべなるかな・・・と思えます。また、周辺の山地からの寒気が吹き降りて来た事で、地上気温の低下に拍車がかかったようですね。しかも、南岸低気圧に伴う厚い雲の接近・通過に伴って上空では「多量の水分」がもたらされたため、多量の降雪に至ったものと考えています。
一般的には、1500m付近の気温が-3℃以下で「ミゾレ」の目安、-6℃以下で「雪」の目安、とされていますが、そうは問屋が卸さなかったようですね。
最近は、日々の降雪予報の合間に学会発表に向けた研究やデータ解析を進め、発表予稿もブラッシュ・アップしています。これらの研究成果は局地気象に関する新たな知見として「独自予報の指針」と言う形でフィードバックされるので、両者はまったく別々の仕事と言うわけでは無く、互いに「つながり」を持っています。一見、「定性的には」誰もが知っているような知見や現象論であっても、そこからさらに「定量的に」突き詰めて探究していくと・・・これが、局地予報の際の(重要な)判断基準になる事が少なくありません。地域によってその「閾値」が変わるためです。
一般的な(局地)気象学は、それら多くの「最大公約数」を集積し、理論的に体系づけたものであるため「汎用性」はありますが、そのまま局地予報に適用しようとしても、そう簡単には行かないものです。つまり、「"所"変われば、"基準"も変わる 」と言うわけです。
関東地方では、14時の時点での地上気温が概ね0~1℃(1℃未満)、1500m付近で概ね-3~0℃(0℃未満)となりました。
新潟県内で雪が降る時は、1500m付近で「-6~-9℃」は日常茶飯事、これが「-10℃」以下の場合は平地でも大雪に至る可能性があるので、その感覚から見ると上空の寒気のレベルは「なんかイマイチ」と感じてしまいますが、そもそもの降雪のメカニズム(気象場のパターン)が日本海側とは違うようです。
ザッと見た感じでは、地上から上空に至るまで概ね「氷点下の(またはそれに近い)状態」であると考えられ、上空の水分が落下する際に、雪(またはそれに近い)の状態で地上に達するのもむべなるかな・・・と思えます。また、周辺の山地からの寒気が吹き降りて来た事で、地上気温の低下に拍車がかかったようですね。しかも、南岸低気圧に伴う厚い雲の接近・通過に伴って上空では「多量の水分」がもたらされたため、多量の降雪に至ったものと考えています。
一般的には、1500m付近の気温が-3℃以下で「ミゾレ」の目安、-6℃以下で「雪」の目安、とされていますが、そうは問屋が卸さなかったようですね。
最近は、日々の降雪予報の合間に学会発表に向けた研究やデータ解析を進め、発表予稿もブラッシュ・アップしています。これらの研究成果は局地気象に関する新たな知見として「独自予報の指針」と言う形でフィードバックされるので、両者はまったく別々の仕事と言うわけでは無く、互いに「つながり」を持っています。一見、「定性的には」誰もが知っているような知見や現象論であっても、そこからさらに「定量的に」突き詰めて探究していくと・・・これが、局地予報の際の(重要な)判断基準になる事が少なくありません。地域によってその「閾値」が変わるためです。
一般的な(局地)気象学は、それら多くの「最大公約数」を集積し、理論的に体系づけたものであるため「汎用性」はありますが、そのまま局地予報に適用しようとしても、そう簡単には行かないものです。つまり、「"所"変われば、"基準"も変わる 」と言うわけです。