計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

この週末は仙台に行ってきます。

2016年08月31日 | CAMJ参加記録
 さて、この週末は、(一社)日本気象予報士会・東北支部の例会に参加してきます。約1年ぶりの仙台です。前回は昨年11月に、実に8年ぶりに参加しましたので、今回は「ハチ」年ぶりならぬ「イチ」年ぶりとなりました。

 せっかく例会に参加することもあり、話題提供も行います。「大雪に備えた天候デリバティブの検討─プライシングの試み─」と題して、天候デリバティブのプランを自分で試算(プライシング)した話を紹介する予定です。

 天候デリバティブは、もともと「天候の変化に保険をかける」ようなもので、天候(気象)の変化に伴って生じる損失を補填することを意図しています。しかし、いわゆる「損害保険」とは異なり、予め設定していた(損失を引き起こすレベルの)気象条件が観測されていた場合は、実際の損害が発生していなくても、補償金が発生します。

 従って、天候デリバティブは、「損害保険」ではなく「金融商品」と言った方が適切かも知れません。天候の変化を原資産に見立てた「オプション取引」と考えると理解しやすいでしょう。

 当日は、オプション取引の基礎を概観した後、保険のプランを考えて、それに対する掛け金(プレミアム)の算定までを紹介する予定です。

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