ようやく、 やっとこさ、、
ターンテーブルの回転の軸受部となる
スピンドルまでたどり着きました~
コチラは、3Kg以上もある重量級ターンテーブルを、極めて滑らかに回転させるための軸受けですからキズなど付けない様 慎重に取り扱わなければなりません。
◎ 手始めに 軸受け接触部の研磨から
見ての通り50年以上にも渡り使い込まれた軸受け部(スピンドル軸の底部)は、円周状のキズが刻み込まれております。もっともキズがそれ程でもない事から、当該機は実際の使用時間は少なかっただろうと推測しますが、、 のちに解説するスピンドルパッドも消耗の程度は軽い(余り研磨されていない)と思われます。 ネット上で見掛けたメンテナンス報告では この様なキズはサンドペーパーで擦ってキレイにしてしまうと解説されておりましたので、ホームセンターで一番目の細かい#2000番のサンドペーパーを入手してきました
◎ #2000 サンドペーパーにて研磨
スピンドル軸の底部分というのはスピンドルパッドと云う軸を受けるパーツに接触するわけで、キズが無いことも重要ですが、併せて平なことも重要だと思われます。なのでコノ場合も うっかり擦り過ぎて 平(たいら) でなくなってしまう事も避けなければなりません。従ってゴシゴシ擦り付けてはならず、一回一回垂直を保ちつつ慎重に研磨したわけです。
◎ 参考までに新旧のスピンドルパッド
右が取り外したオリジナル(旧型)のスピンドルパッド、左が英国ショップから届いた新型スピンドルパッドです。新型はより一層 点接触に近付けたカタチになっておりまして、、 素人ながら受け側を点接触にするならば、軸側の材質もより硬い材質(摩耗が少ない材料)にしなけりゃならない 様な気もするのですが???ですわ
◎ スピンドル軸の底部の仕上がり
よ~く見ると 完全にはキズは消えておりません が、コレ以上研磨を進めると 恐らくは水平が崩れる と云うか底面が平(たいら)でなくなってしまう気がしたので ここまでで終わり
◎ いよいよスピンドルの組立て
画面の中央にある金属の筒状のかたまりがスピンドルの全体になります。その筒状の左側上に四角っぽい突起が見えるでしょうか、それが定期的にオイルを追加注入するための注入口からの流入経路となっております。文章で説明するのがムツカシイのですが、この筒状は上下が細く中間部が広くなっております 要するに上下の細い部分はスピンドル軸をほぼ支える寸法になっており、中間の広い部分にはタップリとオイルを貯め込んでおく と云う様な内部形状となっております。で、その中間部分に如何にしてタップリのオイルを注入するのか? コレを解説した情報が見当たらなかったので素人なりに考えたのが右側にある注射器なのです。
スピンドル軸をある程度まで差し込んでおき、中間部の広い部分をめがけて注射器でオイルを注入してやる という作戦です。まぁまぁ オイルでベトベトになるでもなく 案外順調にオイルが注入できて メデタシ・メデタシ・・
◎ 思い入れタップリの ドライカーボン製!!
果たして、吉と出るか?凶と出るか? まるで予測の付かない 新パーツであるカーボン製のスラストパッドの底板です。今の所の予想では、この部分はサウンドには少なからず影響する箇所だと考えてますので多いに期待しております。ただし、なにぶんにも オリジナル状態では一度もサウンドチェックをしておりません(メンテ無しで回転させるとダメージが拡がる恐れ)ので、音質改善も効果も比較しようがないわけです。
◎ スピンドルを組み込んでみた
アイドラーホイールもモータープーリーも新品、スピンドルもピッカピカ なのでウレシイ限り なのですが、残念なことにコレらはターンテーブルを乗っけてしまえば完全に見えなくなります。人目に付く シャーシベースやら操作部分は シッカリと年季の入った様子なので、なお更 残念ですわ~
◎ ココまで来たら、お次はターンテーブル
メカ部のメンテナンスする場合、こんな大きくて重たい円盤が乗っかっていたんじゃ とても作業しづらいのでエアキャップにくるんで保管しておりました。入手してからネット上の幾つものメンテナンス報告をチェックしていて初めて知ったのですが、このターンテーブルには優劣があるらしいです!!
◎ ウチのターンテーブルには4箇所も大穴
タイヤを交換した際にはホイールバランスをとる と云って大掛かりな装置でタイヤを回して重みのバランスをチェックしますね、それと同様にGarrard #401も恐らくは同じようなカラクリでターンテーブルのホイールバランスを測定するらしいです。タイヤの場合には重みの少ない箇所にウエイトを貼り付けて均衡をとります(ネジを取り外すホイールもあるかも?)が、ターンテーブルでは重い箇所に穴を掘って重量を減らしてバランスをとる方式のようです。なのでGarrard の場合は、掘られた穴が少ないほど ”アタリ” という事で より珍重されるらしいです。それからするとコチラでは4つもの大穴が掘られているので、もろに ”ハズレ” かも知れませんネェ~ しかし負け惜しみ的な弁明ですが、4つも穴を掘って しっかりバランスをとってもらってるから大丈夫 とも云える気もするのですが、、
◎ 遂にサウンドチェックなるか・・
ようやく、やっとこさ、ターンテーブルの回転にまでたどり着いたわけですが、、
はやる気持ちを落ち着けて、マズは回転数のチェックをしてみるか という感じなのですが、まだアレコレと課題も湧き上がってきたりで 未だ音出しまでには至っておりません
しかし、もうココまでくりゃ
あとはラクショーでしょ~
と、思いたい ところですが、、