引き続いて 次から次へと「がん」関連の本を読んでおります。
当初はどちらかと言えば 本道といいましょうか、治療に関する解説書みたいな本が多かったのですが、、、
読んでいく内に段々と興味の方向が替わってきたようです。
コチラは これまでの本とはかなり異なった趣きの切り口ですねぇ・・・
著者は日本で生まれ、若くして渡米されご苦労を重ねたうえで医療機関の比較調査・コンサルタントをするような独特な人生を歩まれている方です。その方がご自身もがんに罹患され、その壮絶な闘病記にもなっております。やはりご自身の闘病をダイレクトに記述されているわけですから 迫力あります。
腹腔鏡手術を受けて わずか十日たらずで講演会にて人前に立ってお話をされるとか、抗がん剤治療を受け キツイ副作用に苦しめられながらも、ハワイと日本を行き来して精力的に講演活動を継続されるなど、常軌を逸した? 超パワフルな闘病生活を過ごされたようです。日本人と米国人では、がんに対する意識が異なるなど、成る程ねぇ~ という内容です。あくまで日米での比較からですが、日本の医療のウィークポイントが浮き彫りになってきます。
お次も、日本人ながら米国の有名病院で長年ご活躍された精神科の先生の本です。この先生も、がんに罹患され残念ながらお亡くなりになられています。
タイトルの「患者の心を誰がみるのか」のとおり、ご病気に苦しめられている方の心のケアに関する内容です。 先ほどの日米がん格差にも書かれていましたが、やはり日本の医療では患者の心のケアが まだまだ立ち遅れているのは明白なようです。
ご病気の方だけでなく その方々と接する際にも、大いに参考になる内容だと思われますので是非一度お手にとり 読まれることをお薦めします。
以前に読み終えた どれかの本に "大場大 先生"の著書に言及されておりましたので2冊を読んでみました。
外科の先生が書かれたご本は恐らくは初めてじゃないかと思います。これまではどちらかと言えば、放射線科の先生の著書が多かったのですが、、、 随分 印象が異なるものだなぁという感想です。 読んでいると、今から40年ほど前にTVで放送された「白い巨塔」の世界が思い起こされました。大病院内でのヒエラルキーと言いましょうか、医療機関のなかでは外科医がトップなのでしょうかねぇ、、、
言われるまま、されるがまま、の一方的な医療とは恐ろしいものです。
患者さんと先生の関係性というのが病気の快復には大きく影響するものだという事がますます明確になってきました。