拙院のメインスピーカーは、Focal(以前はJMlab) というフランスのメーカーのSPを使用しております。
小音量でも『パワフルなサウンド』が希望という厄介な要求をもって、秋葉原の某オーディオショップに通い始め 予算との兼ね合いから選択したのが Focal Cobalt 826 という当時まったく見ず知らずのメーカーの製品でした。 ましてや米国製のSP以外は選択する余地は無いと考えて私にとって、ヨーロッパのSPを選択するとは夢にも思わなかったので、非常に新鮮なおどろきだったわけです。
ショップを訪れる多くのお客様は そんな大きい音をだして近所迷惑にならないの?と心配になるくらいの大音量で試聴されるのですが、私の場合は店員があきれるくらいの小音量で鳴らしてもらって試聴比較したわけです。
そんなわけで、いまでも院内のBGM用として極小音量ながらバランスの良いサウンドを聴かせてくれております。
しかし一昨年あたりから、オーディオ機器に アれや コれや 小細工が進むにつれ、スピーカーにも少し手を加えたいと考えるようになってきました!
一番の課題として、もう少し あと一息 高域の伸びが欲しいということです。 そのためには、恐らく 内部配線を aet に交換すればいいだろうと考え、このたび ようやく一歩を踏み出すこととなりました。
まずは、バスレフポートを取外して内部を覗きこんでみたところです。
どうやらコチラがウーハーのネットワークになっているようです。コンデンサも自社ブランド品を使用していますネ!
つぎに、恐る 恐る ウーハーとスコーカーを取外してみると、、、
なるほどSP本体の裏面に外から見えるように設置されているネットワークは、スコーカーとツイーター用のものだったわけですネ
ウーハーが固定板にパテで固定されていたり、スコーカー・ツイーターが吸音材で別室構造になっていたり、各ユニット裏にはスポンジのガスケットが挿まれていたりと、じっくり丁寧に作り込まれている という印象です。
が、しかし、、
計画していた内部配線の張り替えは構造面から考えても、そう簡単には実現出来そうもない という印象です!
またネットワーク基板上の抵抗やコンデンサを交換してやろうとも考えましたが、抵抗値や静電容量が独特の数値なので 、簡単にはパーツ手配が難しいという印象です。
せっかく分解したのだから、そのまま元に戻すだけじゃつまらないと思い、ファスン端子の挟み込む部分をペンチで押えて少しでも接触抵抗が下がるようにして接点オイルを塗布し、ガッチリと差し込み直しをやりました。
さ ~ て ど う な り ま し た か ネ ェ ~ ?
と、試聴を開始してみました。
これは良い結果が得られましたヨ
高域のきつさが減少し、しかしながら高域の伸びやかさが実現した印象です。これまで聴こえなかった細かな楽器音までがクリアに聴こえてきました!!
一般に云われる様に、高域が改善されると不思議に低域も改善されるのが実感できました。低域も明らかに明確さを増して改善されております。
ファスン端子の差し込みをチョチョイと触っただけですが、かなりの効果が聴いてとれましたヨ~
まだ一度もSP内部をチェックされていらっしゃらないのならば、内部をのぞいて ファスン端子 の差し込み部接点を清掃し、挿み圧をアップしてみてはいかがでしょうか? 意外に簡単にご不満が解消できるかも知れませんよ~