突然に、一気に、冬の寒さが到来し、体調管理が追い付かない此の頃ですが、、
コチラは引き続き 中華製平面駆動型ヘッドホン HIFIMAN ANANDA にて音楽を楽しんでおります
恐らくは動作時間が2~30時間になってきて、もう そろそろ初期状態から本調子に入り始めたんじゃないかと思われます。相変わらず頭頂部付近に集まる傾向はあるものの、かなり左右方向への拡がりも出てきて 安心して音楽に没頭できる感じになっております。
と、ところがなんですが、、
実は、初期の頃から薄々感じていた事がありまして、、
と云いますのは、ANANDA は 音楽ソースの選り好みが激しい 気がしております。
元々より愛用してきた AKG K712 では優秀録音(あくまで自分の好みとして)と感じてヘビロテしていた CD が、コチラのANANDAで聴くと『アレ?~ それ程でもないな~』と感じる盤が非常に多いわけなのです。 そして更に不思議なのが、元々のシステム(半導体アンプ+DCD-1650AZ改etc)でチョッイ聴きして『コリャ ダメじゃ』と そのままお蔵入りして放置してあった盤が ビックリするほど素晴らしいサウンドを聴かせてくれたりするのです。
◎ obrigado BRAZIL yo-yo-MA オブリガード ブラジル ヨーヨーマ
今から20年前にチェロ奏者のヨーヨーマがブラジル系の凄腕ミュージシャン達と共演したアルバム 当時は非常に話題になった1枚であり、その評判に押されて入手 しかしながら、かなり期待したものの 当時のシステムでは想像したようなサウンドは得られず ガッカリきて そのまま放置
今回 ANANDA の試聴用に何か目新しいCDは無いだろか?とCD棚を探していて発見
コレは本当に優秀な録音と快適な演奏ですネェ~
この方がクラッシックの演奏者だとは信じられない程見事にブラジル音楽(ラテンポピュラーミュージック)を演奏されておりますわ ブラジル系の凄腕ミュージシャン連中が、ココはこんな風に工夫できるんですよ~ と 変わった奏法を披露すると すかさず『へぇー じゃあ こんな感じはどう?』みたいに 超高度な音楽的やりとりをお互いに楽しみながら演奏されている様に聴こえます。聴いていて ドンドン のめり込んで 聴き入ってしまう 素晴らしいアルバムでした
◎ THE RITE OF SPRING Gergiev 春の祭典 ゲルギエフ
コチラも20年以上も前に話題となったアルバムですネェ~ 当時の宣伝用写真が、ロシアの広大な雪と氷の世界から現れた野蛮人みたいな恐ろしい 強烈な印象の ゲルギエフ氏の顔写真となっており 当初は購入するのを控えておりました 確か1枚目のCDジャケ写真が恐ろしくて購入せず、コチラが2枚目だったんじゃないかと思いますが 極めて曖昧な記憶です
で、コチラも当時のシステムでは思ったようなサウンドが聴けず チョイ聴きだけでお蔵入りしていたようです。クラッシックのオーケストラものは、球アンプになる以前の半導体アンプ時代には『音のかたまり』にしか聴こえず ちーとも楽しめる感じがしませんでした~
球アンプ+ANANDA の組合せになって、ようやくオーケストラものも楽しめるようになりました!!
誠に勝手な解釈ながら コノ ANANDA は、どちらか言うと クラッシック系がお得意なんじゃないかと感じております 特にフルオーケストラの交響曲は其々の楽器の細かなフレーズまでも鮮やかに表現してくれるので、以前は”かたまり”として聴いていたサウンドが、この楽器がこんなフレーズを奏でていたんだ と一層楽しみを深めてくれます コチラの 春の祭典 も、お馴染みの ジャ・ジャ・ジャ、ジャ・ジャ・ジャ と繰り返されるフレーズが、ヘェ~ 成る程ネェ~ こんな楽器がやっているんだ・・ てな感じです。 ただしANANDAは音場は広くないですから2階席からステージ全体を見渡す感じのサウンドステージではありますけれど、、
◎ BOSTON POPS ORCHESTRA / ARTHEUR FIEDLER ボストンポップスオーケストラ/ アーサーフィドラー指揮
どうやら ANANDA はクラッシックのオーケストラものがお得意の様子なので、ならばコチラはいかが?と試聴してみました 何かの拍子に たまたま聴いて 良い曲だなぁ~と感じた曲の元ネタが『ダッタン人の踊り』と判って、それを確かめるべく簡易的に入手したアルバムでしたので、それこそ上記2枚よりも もっと以前に入手した格安中古盤ですから音質は期待できないはず ましてや1957年の録音ですからねぇ!!
なんですが、、
ナントも コチラも 素晴らしいサウンドですわ~
60年以上も前に録音されたモノとは まったく信じ難いほど 新鮮なサウンド が聴こえてきます
御存知の方もいらっしゃるのでしょうけれど、なんでボストン交響楽団ではなくて ボストンポップスオーケストラなんでしょうねぇ? 気になって検索してみると、ボストン交響楽団が夏場の閑散期だけポップスオーケストラと名称を替えて演奏活動されているとか らしいです
◎ ALICIA DE LARROCHA Mozart Piano Sonata アリシア デ ラローシャ モーツアルト ピアノ独
オーケストラがお得意ならばピアノ独奏はいかがなものか?と試してみたのがコチラ モーツアルトのピアノと云えば ラローシャ が有名だと思われますが、、 コチラも当時のシステムでは、なんかスッキリしないモヤッとしたサウンドにしか聴こえずお蔵入りしておりました~
が、しかし、、
コチラも素晴らしいですねぇ~
ANANDAは立ち上がりの早さと余韻の響きが優秀ですから、ピアノの音が かなり それらしく聴こえますわ・・ 最初に ハンマーが弦をアタックする立ち上がりから 余韻と云うか残響音の消入る ところまで美しく聴こえてきます それこそ ピアノの種類とか、ホールの広さやホールエコーの様子までも聴き取れる感じ(私には全く判りませんが)なのでしょー やっぱりピアノは美しい響きがあってこそ より一層ひたれる気がしました
◎ CAETANO VELOSO LiVRO カエターノ ヴェロソ リーブロ
ヨーヨーマ先生のブラジルつながりで、本家本元のブラジル ミュージシャンのアルバムはどうなのか? という事で選んだのが カエターノ ヴェロソ です この方のアルバムはどれも優秀録音であり、コチラも極めて心地よいサウンドを楽しんできましたが、果たしてANANDAでは どのように聴こえるのでしょうか~
イヤハヤ なんとも 素晴らしい サウンドです とにかく聴き入ってしまします!!
ふと気付くとドラムが入っていないのですねぇ、そのぶんパーカッションが活躍しておりまして それも気持ちの良いサウンドにつながっているのかも? 元々が美しい男性ボーカルの声なんですが ANANDA で聴く、より一層その美声が際立つ感じがします
超・快適音楽 超・快適サウンド
◎ SEBASTIAN ZANETTO GRUPO セバスチャン ザネット グループ
ラテン系がココまで良いのなら、コチラはどうだ?? と引っ張り出してきたのがセバスチャン ザネット 詳しい事は知らないのですが 多分 アルゼンチンのミュージシャンだと思います。私のブログに過去にも登場していると思いますが、同じくアルゼンチンの作曲家で 複雑なフレーズ・和声と変拍子バリバリで私の大好きな作曲家 ノラ・サルモリア の同輩か後輩なんじゃないかと思います。
チョット気持ち悪いデザインのCDですが、、 ブラジルとかアルゼンチンの楽曲には物凄く優秀な録音も多く、コチラもその1枚であり お気に入りのアルバムです。 果たして ANANDA では どのように聴こえるのでしょうか??
いや~ コチラも素晴らしい!!
何しろ、元々 自分好みのサウンドが気に入ってヘビロテしていたアルバムを ANANDA で聴けば さぞや 素晴らしいサウンドで聴けるだろうと期待満々でかけてみると『アレ~ 全然たいしたことない!!』 特にJAZZやポピュラー系アルバムには多くその傾向があり、ANANDA は音楽ソースの選り好みが激しく なかなかに 手強いぞ という感じもしております。
が、コチラは元々が優秀録音なのでしょうか、実に気持ちの良いサウンドに浸れます~
秋の夜長 と云うには既に寒過ぎではありますが、
若干ながらの暖房機能?もある球アンプで
ANANDA をガンガン鳴らして
快適音楽に浸りきってゆきたいと思います~