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EAR 834P レプリカEQアンプ 12AX7 その3

2024年07月12日 | 真空管アンプ

電源回路のパーツ換装から始めて、一気にカップリングコンデンサの換装まで進めてしまったEAR834Pレプリカアンプですが、、

その後も続々とお気に入りのパーツを調達し 換装を楽しんでおります~

コチラがほぼオリジナル状態(入力端子は既に換装済み)ですが、青矢印の白い円筒状パーツ=カップリングコンデンサをアレコレ交換して音質の変化を確かめている(楽しんでいる)わけです。

で、前回の”その2”では 一段目と二段目(右側からの2種類)を『ブラックキャンディ』に換装し、かなりご機嫌なサウンドに近付いてきた感じになっておりました。オリジナルに比較すると、上も下もスッキリと伸びきった感じがしますし、各楽器のフォーカスがクッキリとして 満足度が相当上がりましたわ!

当初の白い円筒状コンデンサはフィルムコンと云いまして、コレと云った特徴というか 特段の色付けの無い とりわけ素直でストレートなサウンドが持ち味であると云われております。特にプリアンプ・EQアンプというのはレコードから拾ったサウンドをそのままストレートに増幅してメインアンプに伝達するのが役割ですから、クセの無いフィルムコンが使われるそうです。 しかし、そこは素人改造マニアの強み(?)と云いましょうか、好き勝手に 適当に 自在に 音質を操ってゆきたいわけです。 左端の一番大きいカップリングコンデンサをブラックキャンディにするか本物のオイルコンにするか?でさんざん悩んでおりましたが、、

 まあ この際、思い切って、一気に

  全部を本物のオイルコンに換装しちゃいましたわ~

かなり見栄えも良くなったような、、  

歴史を感じさせる 鈍い銀色 が、ヤケに真空管と似合っている雰囲気ですネェ~

肝心なサウンドは、コレまたビックリする程の変化がありました!! アナログレコードでは、前に 前に 飛び出してくる音圧 と云いますか、前方向への音圧が一番のお愉しみ であると勝手に思い込んでいたのですが、、

 実は上手く再生出来れば 左右方向への拡がりも 想像以上である事が判明いたしました。

  どうやら左端の一番大きいオイルコンデンサーが、そのカギを握っているような気配がします

CDとかハイレゾ音源を再生すると 機器の優劣にも依りますが、装置のグレードにより前後左右に拡がるサウンドステージを感じられます。これまでの経験から、やはり高精度・高品質のパーツを使用すると、より一層ステージに拡がりが出てくる印象があります。 ですが、レコード再生に関しては聴感上のサウンドステージを拡げる事が非常に難しく、コレまでは殆ど思う様に実現できませんでした。 今回コチラの三段目(左端の一番大きい)カップリングコンデンサを本物のオイルコンに換装したことで得られたサウンドステージの拡がりは私にとって画期的な変化となってくれました 

 大喜びしながら、オール オイルコンのサウンドを楽しんでおりましたが、、

ふと気付くと サウンドステージの拡がりは素晴らしいが、楽器のフォーカスが甘くなってしまい ブラックキャンディのような楽器のクッキリ感が薄らいで ややボンヤリした印象にも聴こえてきました

ウ~ム・・ こうなると一段目、二段目のカップリングコンデンサを再びブラックキャンディに戻すか!? 交換作業はそれ程手間もかからずチョチョイで済むのですが、、 その準備が面倒臭い

  では、マズは 二段目のみをブラックキャンディに

何となく全部が いぶし銀 よりも、真ん中だけ黒で引き締めるのも見栄えが良い感じ かも・・

おおよそ思惑通り サウンドステージの拡がりは残したまま楽器のフォーカスがクッキリしてきた印象になりましたわ~ 大正解かも

恐らくは、この状態で聴き込んでみて また何か不足やら不満が沸いてきたら 多分 一段目をどうにかする事になるのでしょ~

  コンデンサー ひとつで、こんなにも 楽しめる とは!! 

まさにオーディオドロ沼ですわ・・


EAR 834P レプリカEQアンプ 12AX7 その2

2024年07月03日 | 真空管アンプ

先日 つい、勢いついでに入手してしまった EAR834P レプリカ版 イコライザーアンプですが、、

早速にも大胆なるパーツ換装を実施しております!!

コチラの製作者は、相当な高度な技術をお持ちの方らしく、自作マニア・改造マニアに向けて ”どうぞ、お好きなパーツに換装してお愉しみください” と言わんばかりに わざと作業しやすく作られております(かな?)

アンプですから マズは一番重要な部分(人それぞれ意見もあるでしょうが、、)である電源関係から進めていきますわ~

電源基板は上下2段に分けられておりまして、下側の基板がヒーター電源の12V、上側基板が280VのB電源となっております。青い点々で囲ったところの4本のダイオードが全波整流ですが、このダイオードを お気に入りのSiCシリコンカーバイドショットキーバリアダイオード に換装いたします。見る限りは基板にも余裕があり十分な余白が有る と想定していたのですが、実際にSiCを組み込んで見ると ギッチギチでしたわ~ とても放熱板なんぞは取り付けられず、発熱が少ないことを祈るばかりであります

  細かい事は気にせず  ”ヒューズ” から ”サーキットプロテクタ” へ換装

電源基板を取り外したタイミングで、ついでに一般的なヒューズを取外し サーキットプロテクタ に付け替えました。以前にもブログに書いた記憶なのですが、一般的なヒューズを通すと多少なりの音質劣化を伴う気がしておりまして、、 出来る事ならばヒューズは取り除きたいわけです。そこで登場するのが家庭用の電源で云うところの『ブレーカー』です。コレは電気製品に何かトラブルが起きてショートしたり大電流が流れたり漏電したりすると、いち早く察知し電源を遮断してくれる安全装置です。そのブレーカーと同じ機構を持った、ヒューズと同様の安全装置がサーキットプロテクタというスイッチなのです。ヒューズだと回路やパーツにトラブルが生じたら一発で溶断して おしまい ですが、サーキットプロテクタならば繰り返し使えるし またサウンドに与える影響が少ない という嬉しいメリットもあります。

  すき間は余裕かと思いきや、コチラもギッチギチ

写真では判りづらいですが、換装したSiCもギチギチなら、その脇に加わったサーキットプロテクタもギチギチ! 電源部の発熱やら 放熱の観点からすりゃ、こんなにギチギチに詰め込んだらNGでしょ~ 

  追い詰められ 行き場を失った 大型電解コンは、、

青い点々で囲まれた 黒い円筒型のパーツが見えるでしょうか? 普通ならば電源回路内で『どうだ! 立派だろ!』と云わんばかりに堂々とそそり立っているはずの大型電解コンデンサなのですが、新たに加わったサーキットプロテクタを納めるため無理矢理に下側にねじ伏せられ、いとも無残な格好に成り下がってしまいました~

  近日中にもACインレットも換装する予定

裏面パネルには新たなるレバースイッチが取付きまして、コチラが電源スイッチも兼ねているわけです。その下に電源ケーブルを差し込むACインレットがありまして、コレも近日中には大好きなロジウムメッキのモノに換装する予定にしております。

というように手始めに電源部に手を加えたところなのですが、、

 

  ついでにカップリングコンデンサの換装を実施してしまえ!!

  EL34シングルパワーアンプにも使用しているブラックキャンディの登場

真空管の上下に並んだ4個の黒いパーツが 通称=ブラックキャンディ と呼ばれているオイルペーパーコンデンサです。このコンデンサの換装により、前回に書いたサウンドに関する不満『いささか抜けの悪い印象』が殆ど解消された感じがします。ならば、その勢いで左端の大きい白い円筒形のコンデンサもブラックキャンディに換装しようかと考えている際に、たまたま本物のオイルコンデンサーを取り扱っている業者さんを見つけてしましまして、、 即刻 入手

左側の袋に入っているのが本物のオイルコンデンサーで、右側の黒い4個がブラックキャンディです。どちらも紙か何かにオイルを染み込ませて巻いてある構造だろうと思われますが、現代のモノ(ブラックキャンディ)と恐らく80年代に作られたモノ(本物のオイルコン)には何かしらの違いがある事は間違いないのでしょ~

素人考えなのですが、70年代80年代の工業製品には今では使用できない重金属類(水銀、鉛とか)やらPCBなんかがふんだんに使用されていて、それが『輝かしい響き』とか『奥深いサウンド』を生み出してくれるような気がしております。従って一部のマニアにはビンテージモノが珍重され高値で取引されているのだと思います。

どうやら、ドロ沼は 

 さらに、更に、奥深く

未知の領域にまで 沈み続ける様相ですわ~


EAR 834P レプリカEQアンプ 12AX7 その1

2024年06月25日 | 真空管アンプ

たまたま、ついつい、勢いに乗ってしまい 入手した THORENS TD-320 なのですが、、

 回転精度を実測(スマホアプリ=RPMにて)してみるも、期待した程の精度ではなく むしろアイドラードライブよりも劣るレベルとなっており いささかガックリ!!

が、しかし、、 実際に聴いてみると、

  コリャ~ 良いですわ~

とりあえず 手っ取り早く音チェックしようとカートリッジに ortofon 2M Blue を取り付けたところ以前とは全く異なるサウンドが聴こえてきて ビックリでしたわ!! 

かつての愛用機だったターンテーブル MICRO DQ-7 の際は、コチラの ortofon 2M Blue は美しく繊細なサウンドであり 例えば弦楽四重奏とか小編成木管アンサンブルとかの繊細な美音系に相応しいカートリッジという印象。  裏を返せば、線が細く中・低域が不足気味でありJAZZとかPOPSには不向きである という判断、それ故に第一線から退いてもらっていた感じだったわけなのです。

ところが、 ところが、、 

今回の組合せ =THORENS TD-320 + MICRO MA-303 + ortofon 2M Blue にすると

如何にも骨太なサウンド』『過不足ない低域と、以前とは全くの裏腹な 正に長年に渡って追い求めてきた骨太のアナログサウンドに肉薄してきた印象なのです!!

コレが同じカートリッジ ortofon 2M Blue から再生されるサウンドだとは にわかに信じられない気分であります

いやはや、どうやらコノ差が プレーヤー によるサウンドの違いという事なのでしょうネェ~

恐らく、実際に聴いて頂けたら 多くの方々にも このプレーヤーによるサウンドの違いを認識してもらえるんじゃないかと思われます。私自身も、今回の体験をするまでは プレーヤーによって これ程までにサウンドの違いがあるとは信じられませんでしたから・・ 

 

で、ここからが本題なのです!!

こうして新たな アナログサウンド=レコード芸術 の世界に突入したわけですが、、 そうなると新たな難問が発生するわけです

昨年だったか一昨年でしたか 半年間くらい費やして やっと完成させた中華製プリアンプ=Yaqin 雅琴 MS-12B の残留ノイズが気になってきました~  サウンド自体には それ程不満なく 良い調子に聴いていたものの レコード再生のレベルが向上し、ヘッドホンで大音量にすると 残留ノイズ が鼻に付くようになってきました 恐らくは回路やパーツには問題は無い(ほぼ全てのパーツは厳選モノに交換されている)ものの、電源トランスだけはオリジナル中華製であり どうやら コイツが残留ノイズの原因なんだろうと思われます。 そこでお手頃価格の EQアンプ がないものだろうかと物色していたところ、とあるモノに行き着いてしまったわけですわ~

ヨシノトレーディングのサイトより

知る人ぞ知る 真空管アンプの最高峰(勿論もっと上位機種もあり) と云いましょうか、EAR 834P EQ(イコライザー)アンプでございます。コチラをパッパッと購入できるなら世の中苦労ありませんが、そうもいきませんもので、、 

そうしたところ コチラが余りも素晴らしい造りのアンプ という事で、回路をそっくりに真似して作ったレプリカモデルが多数販売されていることが判りました。半導体アンプでも そうでしょうが、球アンプだと回路定数 すなわちコンデンサーや抵抗の数値 の違いが如実にサウンドに現れる傾向があります。それ故に名機の回路定数というのが後々までコピーされ、自作マニアのお手本にもなるわけです。

  数あるレプリカの内から 選んだのがコチラ

操作面のデザインも全体的な造りも素人の自作とは思えない程クオリティが高く立派なアンプに仕上がっております。

  元々の一号機と、最新の二号機と

左が かつて物凄く苦労してようやく完成させた 中華製 Yaqin 雅琴 MS-12B ですが、やっぱり奇妙な外観です 右側が新たに入手した 名機 EAR 834Pレプリカ アンプです。

  早速にも ボンネットを開きますと

てな感じで、とても完成度の高い造りになっております!! やはり私とは器用さのレベルが異なるのでしょうねぇ、工作精度が相当に高い という印象があります。

マズは手っ取り早く機器に接続し ”音出しチェック” をしてみたところ、、

 ウ~ム  なるほどネェ~ かなりの美音を奏でてくれますナァ・・

一号機で問題となっていた残留ノイズも全く気にならなくなったし音質も数段レベルアップしておりますわ!!

しかしコレなら、まだまだ ”伸びしろ” があるに違いない 気配がプンプンしておりまして、益々マニア心をふさぶってきます

  マズは 初めの第一歩として入力端子の交換から

 裏面の入出力RCA端子の様子です。国産メーカーの低価格製品だと一般の方々には気付かれにくい裏面パネルの端子類などがコスト削減のマトになり低品位の超格安パーツが使われている場合も多いようですが、コチラではマズマズのモノが使われているようです。 なのですが、コノ入力端子もサウンドへの影響が少なくない気がしておりますので 高品位パーツに交換しました

  入力RCA端子を 米国 CARDAS社製ロジウムメッキ端子に交換

  金色から銀色に代わっているだけです

  裏側はこんな様子

    で、交換後がコチラ

この時点では聴感での変化はほとんど気が付かない位 と云いますのも 現状では全体的にクリアさが少々足りない感じのサウンド(ヌケが悪い)になっており細かい部分での変化は聴き取りにくい状態です。

製作者の方もマニアの気持ちを十二分に御承知していらっしゃる様子で、上から4、5枚目の写真でも判るように 基板上の真空管の脇に並ぶ白い円筒状コンデンサー(左右3本ずつ)を容易に交換できるように造られています。 コチラの白い円筒型の太い・細い コンデンサーは、其々の真空管増幅回路同士を接続する為のカップリングコンと云って 大きくサウンドに影響するパーツ なのであります。それ故 マニアとしてはアレコレ評判等を吟味し、自分のお好みと考えるコンデンサーを入手して そのサウンドにご満悦する という図式となるわけです。

 ★ 既に熟慮のうえ、とあるコンデンサーを発注しております!!

つい先日まではビンテージプレーヤーの世界に浸りきっておりましたが、これから暫くは EAR 834P レプリカアンプを新たな教材として深掘りしてゆきたいと思います

お楽しみは尽きませぬ・・・ 

  まさに ド ロ 沼


300Bシングル そろそろ本格稼働か・・

2023年09月29日 | 真空管アンプ

朝晩には少しづつ涼しさもあり、ようやく秋を感じられるようになってきました~

しかし相変わらず日中は猛暑が続いておりますネ・・

 

多少でも気温が下がってきたこともあり6月下旬に入手し3ヵ月も放置してきた『300Bシングルアンプ』に電源を入れることにしました

専門家が丁寧に作り上げてくれた作品ですからネェ、数か月間放置しても何ら支障なくスムーズに動作してくれます

これまでの1号機(中華製)2号機(国産キット)は球アンプとしては小型サイズだったので設置場所を選ばず何処にでも置けたのですが、コチラの300Bは普通サイズ(横幅35cm)なので現行の設置場所でもギリギリの状況

ラックには各種プレーヤや半導体アンプが並んでありますが 現状で使用しているのは、、

数か月前に入手したDENONのCDプレーヤと かつての最高峰DACだったESS9018と、折々にアナログプレーヤMICRO DQ-7+中華製EQ球アンプ だけ

さて、肝心な『300Bシングル』のサウンドですが、、

何と云っても、音が前に出てくる!!

それは、ウチのような極小音量リスニングにも拘わらず、またセルフリビルト(自分勝手な改造)を施したSP(Avantek Five)でも、他のアンプとは全く異なるサウンドが聴こえてきます

元々 「音」とは空気の振動なので実体の無いモノなんですが、300Bシングルから聴こえてくるサウンドは、音が現実味を帯びた実体感を伴ったモノとしてSPの前に現れる感じに聴こえます コレは誠に不思議な感覚ですわ 

音に「深み」がある というか 「臨場感」が増す というか、表現の仕方がムツカシイですね~ 

恐らくは一般的なサウンド評価として計測器を用いた数値データによる解析ならばS/N比・歪率・f特性などトランジスタアンプには遥かに劣っているのでしょうけれど、聴覚的な判断では格段に気持ち良いサウンドになっております。

  更には コチラのアンプにはアナログ的な調整が付属しておりまして、、

安心して 真空管を交換してサウンド変化を楽しむ=球転がし を可能にしてくれるバイアスレベルの調整やら

真空管に流れる電流を微調整する為のボリュームも付属しておりますので、今後の『球転がし』にも期待が高まります

  今回はせっかくですからレコードも聴いておかなければ! という事で、選んだのがコチラ

オーディオとかレコード評論でもマズは お目に掛かる事の無い=世間一般での評価はそれ程でもない、、 なのですが 、今もご活躍中の 永遠のギター少年 高中正義 氏の『ブラジリアン スカイズ』というアルバム  コチラは私のブログには過去に何度も登場している お気に入りの盤です  

B面の最後に「伊豆甘夏納豆売り」という奇妙なタイトルの曲があるのですが、コレが真夏の気だるい午後とか 或いは 去り行く夏の暑さを懐かしむ という状況にモッテコイ だと感じているからです。そもそもは十代後半の夏休み期間でしたか 蒸し暑い夏の午後に、少しだけ涼しい板張りの部屋にゴロリ横たわり うつらうつらしている時にラジオからこの曲が流れてきた記憶です

さすがに300Bシングルで聴く「伊豆甘夏納豆売り」は格別な感がありますネェ~ まさに音が飛び跳ねている かの様な感覚

更にコチラのアルバムは参加ミュージシャンも物凄くて、今じゃ考えられない程の豪華なメンバーが揃っておりまして、、 ここにも ” 教 授 ” がご活躍されておりましたわ~

 

しかし、さすがに長時間300Bを鳴らしていると 発熱量が物凄いですから、この時期では もう我慢出来なくなりまして早々に終了です

まだまだ本格稼働にはもう少し気温が下がるのを待つしかないですが、どうやら相当なお楽しみがありそうな気配が漂っております~


300B シングル 早くも真骨頂か・・

2023年07月01日 | 真空管アンプ

真空管アンプに目覚めて、そろそろ1年になりますが、、

当初は ヘッドホンをbeyerdynamic DT-1770 に新調したところ 高性能ゆえ それまで使ってきたアンプの欠点が目に付くようになって ヘッドホン専用アンプを自作した事に始まります。せっかく苦労して作製したアンプも期待した程の音質が得られず どうしたものか?と思案したところ、矢張りアンプはA級動作でなければならない という素人ならではの結論。どうせならMOS-FETを使用したA級動作のヘッドホン専用(出力は小さくてOK)アンプを検討したのですが、頃合いの回路例も既製品も見当たらず、、その時フト 真空管アンプが目に飛び込んできた というのがスタートでした。

既に、初代の中華製EL-34シングルに始まり、現行の2代目 ELEKIT TU-8200R と進んできたわけです。TU-8200Rは新品状態から各種パーツ(半導体、抵抗、コンデンサー等)のエージングも徐々に進んできて 一段と 『拡がり』『深み』が増してきた感じもあり かなり満足して楽しんでおります!!

そこで前々から考えてきた 初代のEL-34のブラッシュアップ(或いは素人の改悪か!?) 出力トランスの交換(中華製品から国産品へ換装)を実現すべく、国産出力トランスを真剣に物色しておりました。真空管アンプの出力トランスは随分と高価なパーツ(TU-8200Rの出力トランスは2個で7万弱)でありまして、余程慎重に選択しなければならないわけですネェ~ また製品的には中古でも性能の劣化が少なそうなので、新品にするか中古にするかも悩みどころ  

あーでもない、こーでもない、と連日 お楽しみながら出力トランスの新品・中古を物色していたところ、、 予定金額と近い価格帯にて ”300Bシングルアンプ” がヤフオク出品されているのを発見!!

この”300B”という真空管は 多くの真空管アンプマニアが行き着く先=最終到達点 と云いましょうか、とにかく真骨頂というか、フラッグシップというか、

その300Bだけを解説する本も多数出版されております

https://online.stereosound.co.jp/_ct/17363409

  果たして、まだマニア歴1年ほどの入門者が手を出して良いものか?という疑問を抱えつつも見事に落札してしまいましたわ・・

コチラは熟練の球アンプ職人が作り上げた貴重な一点モノです。大手メーカーの製品みたいに見栄えするデザイン性はありませんが、マニア心を強力に刺激してくれる コダワリの回路や機能がふんだんに盛り込まれておりまして、マニアの物欲を満たしてくれます。

  球アンプに御興味のない方には コチラの真空管の大きさなど気にならないでしょうが、高さが15cm程もある大型の真空管なのです~

この ”300B” という真空管は世界的にも人気のある球なので 値段もピンキリでして、高いモノだと10万/本を軽々と超え、ナント桐箱に納まって売られております。

実は過去に 秋葉原の某ショップにて コノ ”300B” 桐箱入りを2本も購入される様子を目撃してしまい 『ヘェ~ 世の中には大金持ちのオーディオマニアがいらっしゃるものだ』と半ば呆れてチラ見した記憶があります。

今回入手できたアンプには、現状の知識で考えられる機能が全て搭載されておりますので当面はそれらを使いこなすスキルを身に付けなければなりません。

前々から記述している『球ころがし』も 真空管それぞれの特性に合わせて微調整が必要なわけで その要望にも十分に応えられる調節機能も網羅されておりますヨ~

  では、初代と三代目のそろい踏み

左が初代、右が今回入手した 三代目です。見栄えだけならば初代に軍配が挙がりそうですが、、 いや暫くお待ちくだされ  今の所 何か月先になるか判りませんが、三代目の現状の黒い箱を もっとカッコイイ ケースに載せ替えようと計画しております

 

  さて さて、肝心のサウンドインプレッションですが、、

まだほんの短時間しか聴いておりませんが、やっぱりコレまでのEL-346L6Gに比べたら二段か三段階 グレードアップした感じがします!! そこら辺については後日あらためて感想を報告する予定です。

どうやら真空管の王様と呼ぶに相応しいサウンドだと感じました~


Reisong A-10 中華製アンプ 直流点火に挑戦

2023年05月22日 | 真空管アンプ

ELEKIT社の真空管アンプキット TU-8200R の登場により ほとんど出番のなくなって(二軍落ち)しまった中華製アンプの Reisong A-10 ですが、、

TU-8200Rと比較すると明らかに残留ノイズ(ブーンと唸っている様な)が大きく気になります。

比較するモノが無ければ 球アンプとはこういうモノだと納得(多少 無理矢理ながら)も出来るのでしょうが、純国産製品の優秀さを知ってしまった後には 中華製のアラがひと際 目立ってきました~

そこで 球アンプに関する諸々を探してみると、ヒーター電源を直流化することでノイズが軽減できる事が判りました。この程度ならばマァ簡単に実現できるだろう? と云うのが今回の目論見になります。

 で、早速ながら電圧増幅管の直流化に着手

たまたまと云うか 偶然と云うか・・ TU-8200Rのキットに付属されていたパーツ=ブリッジ整流素子 を流用し パーツストック箱に残っていた抵抗・コンデンサを用いて  AC6.3VをDC6.3Vに変換する基板を作製   下写真の黄色矢印

無負荷では8V近くまで出た電圧も真空管のヒーター回路に繋ぐと6Vギリギリ程度

果たして若干低めの電圧でも真空管が正しく動作するのか不安でしたが、 殊の外スンナリと動作してくれました~ ヨカッタ~ 

本来ならばシャーシに穴を開けてスペーサをかまして基板を固定すべきところなんですが、、 板金作業するには かなり分解しなければならず 面倒臭いので差当りはガムテープで絶縁(ショートしないか?)して頃合いに納めております  

           ずさん、手抜き、ヒドイ!

で、肝心の『ノイズ軽減』は叶えられたのでしょうか??

   はい!! 確実に軽減しました!! 大成功でしたわ・・

それに気を良くして、前々から気になっていたヘッドホンへの減衰抵抗(上写真の黄色囲みの上から右横付近にある ”青い抵抗” 達です)も空中配線から基板固定へ 

コチラは随分と見栄えも改善され、音質改善の効果にも期待したのですが、、

  残念ながら 殆ど改善効果は感じられませんでした~

 

こうしてヒーター電源の直流化でのノイズ軽減効果を体験してしまうと 更なる改善をしてみたくなるのがマニアの悲しいサガと云いましょうか、、

それならば モノの次いで とばかりに、出力管=EL-34 のヒーターも直流化にトライ

コチラは電流も多く流れるようですから、ダイオードも抵抗も大容量のモノを調達

ダイオードは6Aも流せるモノだし、電圧微調整用にと少しづつ抵抗値の異なる5W級抵抗を6本も用意しました

黄色の矢印、クリップで挟んでいるのが出力管へのヒーター線で、ここに極めて簡単な整流回路(AC交流をDC直流へ変換するだけ)を加えるわけです

早速にもちゃっちゃと基板を作製(黄色の囲み部分)し 動作チェックをしたのですが、、

無負荷で基板のみでは 8V近くまで出ており、下手すりゃ高過ぎる(本来6.3Vが最適なので)かもナァ・・ と危惧しなから ヒーター回路に接続

入力部や出力部にテスターを繋げて異常電圧等の不測の事態に備えつつ、恐る、恐る、電源をONしてみると、、

 アリャ~

 ナント、、ヒーター電圧はせいぜい4V程度しか出ていない!!

其のうえ6AでもOKなブリッジダイオードが異常に発熱している!!

 コレは 何か 間違っているに違いない!!

しっかし、こんな単純な回路だし、、極性にも間違いは無い!!

素人の浅はかな考えだけでは解決できず、ひたすらネット検索で同様の事例を探してみると、、

どうやら電源トランスの巻線のやり方によって 回路のインピーダンスの兼ね合いから異常電流が流れてしまう事例があるみたい 

どうやら、またまた いつまで経っても正しく理解できない複雑怪奇なインピーダンス問題に遭遇したようですわ  

こんなところで中華製パーツの弱点(表面的でない内部での弱点)が露呈した感じ!! やっぱり割高ながら 純国産は優秀だわ!!

と云うワケで、ヒーター電源の直流化によるノイズ軽減策は『半分成功・半分失敗』という結果となりました  

いや、しかしながら、半分成功の効果は絶大でありまして、気になるノイズは半分程度になったわけです

     良かった~

 


ELEKIT TU-8200R 組立て完了 + 球ころがし

2023年05月06日 | 真空管アンプ

その後の シングル真空管アンプ=TU-8200R キット の組立て状況ですが、、

  前の報告から一か月近くも経ってしまったわけです

 少し前に ようやく完成し、上質な”球アンプ”のサウンドを楽しんでおります~

で前回のブログの終りに、仮組み上げ時のテスターチェックで『オーディオ入力信号が途中で途切れてしまっている』という恐ろしい事態が発覚した事を記述しました。回路図とにらめっこしながら信号経路をたどってゆくと、、 

   ナ~ンダ そんな事か! 

上の写真で基板の右下あたりに”UNIT-1 まるB”の印刷があり小さなスイッチがあるのが見えるでしょうか その小さなスナップスイッチが入力切替スイッチになっており、たまたま『入力2』になっていたわけです!! 私が一生懸命 『入力1(ロジウムメッキ入力端子)』からの信号経路をたぐっていたので このスイッチで途切れていたわけでした~  おでこの老眼鏡をさがすジジィの如し

ここで”出来上がり~”と ボンネット類を取り付けてしまうと 不測のトラブルが生じた場合、また全部取り外さないといけなく面倒なので 確実に正常動作が確認できるまでは このネイキッド状態で動作することにします。

この段階では真空管は付属品のJJ管(ロシアかスロバキア製)6L6GC12AU7を使っております

(写真を取り忘れていたので、後日ボンネットを取り付けてからの撮影)

  後面パネルです

左端に2系統の入力端子があり 左側が入力1(ロジウムメッキ) 右側が入力2(付属パーツ) になっております。 

果たして端子の違いがサウンドに現れるのか?という疑問が残っていたわけですが、、

見事に ありました!!  いやはやココまで明確に違いがでるとは思ってもいませんでした~ 明らかにロジウムメッキの端子は『信号を残すこと無く、全てをしっかりと伝えてくれてる』という印象 付属パーツだと良い所を削ってしまってる(全てを伝達しきれていない)感じがします。

しばらくはネイキッドのまま動作チェックをして、いよいよ間違いない と確信できてからボンネット類を取り付けました。この際も キット の完成度の高さを実感できましたネェ・・ 何しろ説明書に従って組み立てれば ネジ穴もキッチリ・バッチリと決まりスィスィとネジ止めできますから 実に気持ちが良いです!! 毎度の自作DIYならば、いちいちネジ穴も細かな位置調整が必要だし イッパツでネジ穴が決まる事など滅多にない事ですわ~

説明書によると この後に各種シール(スイッチの名称とか)を貼り付ける のですが、、 きっと貼付けに失敗するだろうと考え 当面はコノ のっぺらぼう 状態でゆきますわ~

  勿論 底面には オヤイデ電気製のスパイク足を取り付けております!

 

で、ココで、

  早速の 球ころがし です!!

付属のJJ管も十分に満足なサウンドが聴けているわけですが、たまたま お手頃価格ながらも相当期待できそうな互換球を発見してしまったわけです  米国フィリップス社の 1980年代中旬頃のビンテージ管  PHILIPS ECG 7581A(左)PHILIPS ECG 6189W(右)   ネット情報からコチラの球が素晴らしいという評判を見つけて、早速にも入手しちゃったわけです 初めは出力管だけを交換してみたのですが、評判通りの素晴らしさに感激して 早々に電圧増幅管も入手したという感じです。

  最終的に定位置にセットした状況

こんな感じで、 実にこじんまり(迫力の無い) とした お上品な佇まい でしょ

 

  とっ、ところがですヨ、、

   夜になり、辺りが暗くなると、、

   この 妖しさ 怪しさ ですわ~

   これでも どうだ!!

   この 微妙な 妖 し げ な ブ ル ー  が堪らないのだ

 サウンドもグッド 

   見栄えもグッド 

     大満足です!!

 

またまた  球アンプ の魅力にぞっこん が続きそうです~


ELEKIT TU-8200R 本格的に組立てスタート

2023年04月16日 | 真空管アンプ

ELEKIT TU-8200R  キットなのでスィスィと作業がはかどります~

な  の  で  す  が  、、

数々のコダワリのパーツを取り付けねばならない  という妙な課題があります。

そこで新品のシャーシに加工する必要がありまして、、ためらいながらも思い切った切削作業を実施  

  下写真の黄色矢印が新規穴開け(右側)と穴を拡大(左側)した部分です

なにせ まだ組立ても完了していないボディに穴を開けるというのはかなりの覚悟が必要な作業ですが、コダワリのパーツの為ならなんのその? 

  板厚が薄いので切削は楽勝でしたわ~

で、右側の新規穴には”電源スイッチ”と”ヒューズ”を兼用するサーキットブレーカーを取り付けました

周囲のスグそばには、電源トランスや電源関連基板が存在しているのでサーキットブレーカーは多少 無理矢理な感じ もありますが そこは仕方なし という事で、、

  裏面パネルの様子がコチラ

 マァマァ 上手いこといってるみたいですわ 右脇のACインレットは以前に紹介したFURUTECH社製のロジウムメッキ

 

  で、もう一つのコダワリのパーツが入力RCA端子です 

随分昔に入手した米国Cardas社製のロジウムメッキ の入力ジャック サイズが少しデカイために、そのままでは納まりきらず 標準取付の穴を横方向に拡張したわけです。

   予定通りにスンナリと納まりました~

 

  コダワリのパーツを組み込んだ後面パネルの様子は

2系統の入力があり 左側が入力1=Cardas、右側が入力2=付属パーツ となっております。組立て完成後に入力1、2を比較し 音質に明確な差がある場合は 入力2もCardasにするか検討するつもりです。ひょっとすると将来的には入力切替スイッチ(メカ接点は音質劣化の要因?)もバイパスして入力1のみ直結にするかも、、

 

キットには実に判り易い手順書がありますから、しっかり手順通りに作業を進めます

  入力切替やボリュームの付いた基板とトランス類を取り付け

 この辺りもネジ穴位置もバッチリ揃っていてスイスイ気持ちよく進みます

右側の中央あたりに見える 青い四角いパーツがボリュームならぬ中華製23ステップアッテネータでございます 左側に3個並んだパーツがトランスで中央が電源トランス、上下が本体一式よりも高額なスウェーデン製の超高級Lundahl社製の出力トランスでございま~す 全然高級そうに見えないのも残念な感じですわ~

  入力部分を裏から見るとこんな感じ

  やっぱりロジウムメッキのパーツは良い感じに光っておりますネェ・・

  これで下準備が完了し、メインの基板が取り付けれましたわ

これで基本的には回路が完成しました。手順書にはテストポイントの標準電圧も記載されているので導通後には動作電圧チェックも実施します。 

しかし まだその前に、全体的な導通チェックをやらなければ恐ろしくて電源が入れられませんのでアチコチのテスターチェック  何故か入力1からの信号が何処かで切れている?ような感じ(ヤバいかも・・)前 途 多 難 な 感 じ が、、

 

時間制限はありませんから、納得するまでじっくりと導通チェックをしようと思います~

 


ELEKIT TU-8200R 基板の組立て こだわりパーツを半田付け

2023年04月05日 | 真空管アンプ

コダワリのパーツを集めるのに随分と時間がかかりましたが、、

ようやく揃ってきましたので基板への半田付けをスタート

キットですから説明書もあり、懇切丁寧なご指導により気持ちよくスイスイ進みます~

マズはAmtrans=アムトランス社製の抵抗からです。やっぱり海外製品とは違って寸法もバッチリ決まっているし、パターン面の半田のノリも良く スィーと流れてくれるのでストレスフリーですわ  コレが中華製とかだと寸法もいい加減なので部品の納まりが悪かったり、半田の流れが悪かったりで とってもイライラさせられます!!

小さいパーツから順番に取付け、背の高いモノは最後になります。説明書にキッチリと取付の順番まで書かれているので実にスムーズに組み立てられますわ~

一般的な基板ですと このように部品が見えてる面が上側になりますが、コチラの場合は ひっくり返しになり部品面が下側になります。それと云うのも、真空管を取付ける面を上にする為には そうするしか無かったのでしょ なので ひっ繰り返して真空管ソケットを取り付け

コチラの面だけを見ますと 先程の喧噪(パーツの乱立)が ウ ソ の様に感じますネ

 

ここまでサラ~ッと紹介しましたが、せっかくですから 少しだけ『コダワリ』の部分を解説

以前のブログでブリッジ整流回路について どうしてもSiC-SBDシリコンカーバイドショットキーバリアダイオードを使用しなければ気が済まない   として、わざわざブリッジ整流の基板を作製したことを書きました 

  今回は そのスペシャルパーツを組み込みました

基板の脇にあるのがSic-SBDで組んだブリッジ整流回路です。それを白矢印の様に基板に取り付けるわけですが、、 サイズ的に納まるかどうかギリギリのところです。

周囲のパーツの方々には肩身の狭い思いをさせてしまっておりますが、どうにか こうにか 何とか無事に納まりました と云うか無理矢理にも納めてしまいましたわ・・ 本来は垂直に立てて取付すべく黒の電解コンデンサも苦肉の策にて横たわってもらいました

もう一つの『コダワリのパーツ』がコチラ 黄色の矢印

特に目立つわけでもなく ごく自然に基板に納まっておりますネェ~

以前のブログでコチラもじっくり解説しましたが、今回初めての使用となるオイルコンデンサです。マニアには ”ビタミンQ” で通じる? 別名というか愛称が『ブラックキャンディ』というコンデンサ  初めてのパーツですから、どんなサウンドが聴けるのか?実に楽しみなわけです。  

  ネット検索にて見掛けた記事なのですが、相当なコダワリのオーディオマニアの方が TU-8200R の改造(部品のグレードアップ)を手掛けておられまして、その写真がコチラ(元は同じ基板だったはず)

   私のコダワリのパーツより数ランク上 という感じなのです!!

何と云っても、、 

    極め付けは、、 

透明フィルムに包まれた金属の円筒型が4本 横たわっておられます

コチラもオイルコンデンサなのです!! それも米国アリゾナ社製オイルコンデンサでありまして1本が5千円以上もするという超高級品ですわ~ 恐ろし~ 恐るべし~

 

将来的にはコノ  アリゾナオイルコンも目指したいと思いつつ、  慎ましく組立て作業を続けていこうと思っておりますぅ・・


ELEKIT TU-8200R こだわりの互換パーツ 高級出力トランス LUNDAHL オイルコン ブラックキャンディ

2023年03月30日 | 真空管アンプ

ELEKIT TU-8200R について、こだわりの互換パーツについては 既に十分 食傷気味 でしょうけれど、、

どうしても紹介せずにはおれん、今回の互換パーツのなかで 極め付け!!

ここまで達すれば 恐らくは合格点がもらえる? だろうと思われます

   それが コチラ

見掛けは どうって事ない、単なる金属のカタマリですわ・・  

が、しか~し この金属のカタマリは、 

なんと コノ たった2ケで キット(ELEKIT TU-8200R)本体一式の価格よりも高い!! (実は私がこのブログで大手家電量販店で65千円で販売中と記載したのですが、つい最近にイキナリ価格改定があり2万円もアップしておりました~残念)

以前のブログでも書きましたが、そもそも球アンプの出力トランスの優劣を確認したいが故にTU-8200Rをレンタルしたわけです。その結果 そのサウンドに魅了され遂には購入してしまったわけですが、どうやら決め手は この スウェーデンの LUNDAHL ルンダール社製の出力トランスだろうと予想しております。

空間に楽器の音像がクッキリとシャープに定位するのは聴いて気持ちの良いものだし、ステレオサウンドの一つの到達点とも云えるでしょう。

という様に本体一式よりも高価なLUNDAHL社製の出力トランスを入手したわけです。

上記は雑誌の広告ですが、実にマニアの購買欲をくすぐる名文句・殺し文句 が見受けられますわ~ 結局は 私なんぞはイチコロですぅ  しかし、何しろ高価ですから当然ながら海外パーツサイトから直接購入を検討しました。かなり探したのですが どうしても同じ型番が見付からず苦戦 そのうえ 7、8年前?でしょうか、スウェーデンの業者からSEASのスピーカーユニット等(audio-proのAvantek Fiveにて使用)を輸入した際に、かつて支払った事のない輸入関税をタップリ払わされた”苦い経験”があるので北欧からの輸入は敬遠したかったわけです。それまで中国からがメインながら米国やカナダからも機材やパーツを個人輸入してきましたが、海外業者は個人輸入の通例?として 商品名やら価格には曖昧・適当な記述をして関税が掛からないようにしてくれておりました。それに対してスウェーデンの業者さんは生真面目なのか わざわざ全商品の物品名、価格、重量等をリストにして梱包箱に貼付けてきたわけです。確かに、それが正しい方法だとは思いますが、、 せっかく苦労して国内調達より割安に入手しようとしたのに 努力が水の泡でした~ そんな経緯もあり今回は国内業者さんより購入しました。

果たして、期待通り 或いは 広告通り素晴らしいサウンドが得られるかどうか は組立て終って しばらくエージングを進めないことには真偽のほどを確かめられませんが、、 大いに期待するところです!!

 

   ブラックキャンディ オイル・コンデンサー

コチラも私にとっては高額でしたわ~

上に4ケ並んでいるのがブラックキャンディです 下列の四角い2本足はキット付属の高級フィルムコンデンサー

半導体アンプでは、音質に影響が大きいと思われる箇所には数百円程度のフィルムコンデンサーを使い マァマァ満足のゆく音質が得られておりました。コレだと広帯域でS/Nの良い音質が得られるのですが、どちらかと云えば音が ”薄っぺらい” 印象になりがちでした。それに対して 球アンプでは 中域にボリュームをもってきた分厚く・太い音を目指したいわけです。そこで登場したのがオイルコンデンサー 

1960~70年代前後には高音質で良質なオイルコンデンサが沢山生産されていたらしいのですが、当時の密閉技術が未熟だった為に 経年劣化で中身のオイルが乾燥してしまい現在では実用品が残っていないらしいです。そこで、こよなく球アンプを愛する 一部のマニアの為に、かつてのオイルコンデンサを復元してくれる貴重なメーカーがありまして ようやく入手できたのです。まだ勉強不足なので詳しくはないのですが、ブラックキャンディというのは その形状からの俗称・愛称であり、他にはオレンジドロップとかトロピカルフィッシュというコンデンサもあるようです。また別名称として『ビタミンQ』とも呼ばれるようで コチラは中身に使用しているオイルの種類がビタミンQということらしいです。従って球アンプのマニア間では、パスコンはビタミンQ と云えば サウンドのお好み傾向が伝わるみたいですわ~

   オヤイデ ステンレス スパイク OSP-SS

球アンプをお使いの方々は余り使用しないかも知れませんが、、 何せ重量が10kg前後もありますからネェ・・ 下手に先の尖ったスパイクならば置き台に 突き刺さってしまいます。

それでも個人的好みとして、どうしてもスパイクにしたかった!!

アレコレかなり探し回り ようやくコチラに辿り着きました。TU-8200Rの底板には付属のインシュレーター(要するに丸い足)取付用に4mmのネジ穴があります。

左の丸足がキット付属のインシュレータ 右がオヤイデの4mmネジ径のステンレススパイク

一般的なスパイクは6mmネジ径なので、それだと底板の工作が必要となり面倒臭いので いささか小振りなのは我慢するとしてコチラを選択 このままネジ込めるので極めて簡便ですわ  本来ならば初めに付属の丸足インシュレータを取り付け じっくりと試聴した後に、スパイクに付け替え 音質の変化を楽しむ というのが常道なのでしょうが、、 コチラも手間を省きたいので いきなりスパイクを取付けることに

 

では、では、、 そろそろ 

  組立てに取り掛かることにしますわ