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Dual 1219 デュアル 1219 その3

2024年03月29日 | ターンテーブル

普段なら、一旦スタートした記事も 何かしらの理由(お手上げ状態に成ってしまったり?)で 結局 途中 で頓挫 してしまうパターンも多い中

今回の ビンテージプレーヤーの修復作業 は 今の所 比較的 順調に進展しております

その理由としては、世界的に名の通った機種でもあり そのメンテに関する情報もネット上に多く存在し 比較的作業も容易である事が挙げられますネェ~

 本格的にメンテ作業を行うために作業台を作りました、、 

  作業台とは名ばかりで、ただ単に板切れ4枚をネジ止めしただけ

 こうするとプレーヤーを逆さま状態に安定できるのでかなり作業効率が上がります。

今の所 判明している不具合点は、、

1.レコードの内周部までトレースしトーンアームが元の位置に戻ったあと自動停止するべき なのに、何故か停止せず回転したままである

2.回転速度の変更がうまく出来ない アイドラプーリーの位置変更が出来たり出来なかったりする

このうちの1.については 繰り返し、繰り返し、同じ動作を繰り返してみて、とうとう遂に固着箇所を発見しました!! 以前に解説した 中央付近に存在する茶色の大きな歯車が回転して、各種のカムやらギヤーが巧みにアッチコッチに動いて目的を達成するわけなのですが、動かされた後の 戻りが悪かった感じだったのです。

 ◎ その1 固着箇所

白い矢印と点線で囲った付近にあります 丸い平ワッシャ の下にある金属バー が見えるでしょうか? この金属バーの下辺りにグリース固着があり、動くには動くのですがイマイチ動きがスイスイしておりませんでした。そこでクレ556等を使ってガチャガチャしたところ、ようやくスイスイ動くようになりました 良かった~

これにより、レコード演奏終了後 トーンアームが元の位置に戻り やがてターンテーブルが停止するという一連のオートマチックプレーが完結できるようになりました。

  その2 まだアイドラープーリーの上下動作が不安定

当機はアイドラープーリーの高さを替える事で回転ピッチの変更を行っております。そのアイドラープーリーの高さ調整機構が上記写真の白矢印部分になります。入手時には回転数レバーも上手く動かせない状況でしたが現状ではスムーズではないけれども変更は可能である という感じ

そこで、この部分を分解し 古ーいグリース等を取り除き、もっとスムーズな上下動となるように作業を進めたいと考えております。

その為に必要となるのが各種のメンテナンス用のオイル類であります

  正確な回転速度を保つためは スピンドルオイル?ですかね

まだレコード演奏する前段階ですが、メカ関係の作業が完了した時点で必要になるだろう という予想のもと仕入れたのがコチラ

回転を伴う機器のメンテナンスをされている方なら御存知なのでしょうが、これまで特に回転系機器のメンテはやってなかった為にオイル粘度についても知識がありませんでした。正確では無いかも知れませんが、オイル粘度を表す表記は、水の粘度を”1”とした場合の そのオイルの粘性を表した数値らしいものでコチラが50ですので かなり薄い粘度だと思われます。プレーヤーのターンテーブル軸受けに使用するオイルは粘度の薄いモノが適しているらしいのでネット上で見渡す限りコチラが一番低かったので入手いたしました。

果たしてコレが正解なのかどうかは 甚だ疑問ですので、もし御存知の方はアドバイスを頂けると助かります

  ラジコン模型用のオイルがスゴい! TAMIYAのシリコンオイル  #4000

ネットで各種粘度のオイルを検索していると、ラジコン模型用のオイルバリエーションの凄さに驚かされます!! なかでも世界的な?模型メーカー TAMIYA タミヤ社は 物凄く多くのオイルを発売しております。薄い方#200 から 超濃い #1000000 まで 豊富なバリエーション

プレーヤーのメカ部分でも、アチラコチラで動きも異なり 薄いオイルでカタカタするより、中庸の濃さのオイルでゆったり動いた方が良い部分もあるだろうと推測し コチラの#4000 という中庸のオイルも入手 

ついでに、トーンアーム というかカートリッジ針先が ”ゆ~っくりした下降でレコードに着地” する、その ”ゆ~っくり” を表現するには最適と評価されている #1000000 のオイルも買っておこうか迷いましたが、Dual のトーンアームの機構が定かでない為今回はやめときました

  一番迷ったのがグリースです

通常の金属ギヤへの潤滑グリースでしたら それほど慎重にならなくても良いのでしょうけれど、コチラ機種はプラスチックギヤと金属パーツが組み合わされているのでプラスチックギヤを侵食しないグリースを選択しなければなりませんでした。このAZ社から発売されているのは、特に「プラスチックと金属間の潤滑に」と表記されているので、まさにピッタリだと思われます。

海外のサイトからは Dual プレーヤー専用のメンテナンス用オイルセットとして5種類のオイルがセットになったもの(メーカー純正ではなくメンテ業者が勝手に販売している)があるようですから、本気でメンテするなら5種類が必要なのかも知れません。今回は素人考えにて マズは3種類のオイルでメンテを開始します~

あと、ついでながら、、

  Dual 1219 の重量級ターンテーブルですが

  50年以上も前の製品としてはキレイな方だと思いますが、、

  実はシートは簡単に剝れてしまいます

この様に表面のゴムシートは簡単に剝れてしまいます。それ自体は特に気にする事でも無いと考えておりますが、ネット上のメンテナンス情報によれば こう云った場合には一旦表面のボンドを取り除き 新たにボンドで貼り直す という記事もありましたので、、

  シール剥がし剤も入手

果たして硬化したボンドが取り除けるか??ですが 近日中にはトライしてみようと考えてます。もし効果が確かめられたら、他で気になっていた部分にもトライしたいと思います

毎度ながら、、 

メンテ用に各種の材料は調達するものの、実際の作業がスタートできずに頓挫するパターンが多いので 今回は早々に作業を開始したいと思っております 

  が、 果 た し て??


アナログ礼賛 Stereo Sound ヴィンテージアナログ復刻版、analog アナログの銘機と名盤

2024年03月25日 | アナログ礼賛

先頃たまたま入手してしまったヴィンテージレコードプレーヤー Dual 1219 ですが、、

本来の性能を引き出すべく、少しづつですがメンテナンスを進めております。

つい最近までは こう云ったヴィンテージプレーヤーについて、殆ど興味も持っておらず 知識も持ち合わせておりませんでしたので 新たな課題として取り組んでいきたいと思っております。

差し当たり 手っ取り早く ヴィンテージレコードプレーヤーに関する情報を収集しようと 関連雑誌を入手することにしました。

  Stereo Sound 別冊ステレオサウンド 『ヴィンテージ アナログ』保存版

勝手な想像だったのですが、こういったヴィンテージレコードプレーヤーを特集した雑誌ならば、勿論のこと Dual のプレーヤーに関してもウンチクが語られているだろうと考えていましたが、、 見事に裏切られてしまいましたネェ~  

プレーヤーに関しては、トーレンスTD124ガラード#301の2機種に限られておりました  残念!! 

  裏表紙の写真トーレンスのプレーヤにガラードのトーンアーム

オーディオ機器はお好み次第で色々な組合せが出来るようになっておりまして、、 

ライバル?メーカー同士の組合せで より一層 自身の追求するサウンドを実現していったりするわけです。

 

  Thorens TD124 トーレンス TD124 

前々からの勝手な思い込みでThorensというメーカーは英国製だと思っていたのですが、どうやらスイスの会社だったのでした(誠なお粗末な知識・情報でお恥ずかしい限り)

  Garrard 301 ガラード301 

対してコチラのガラードというメーカーは米国製だと思っていましたら、、なんと英国の宝石商から発展したメーカーだったわけです 知らんかった~

この様にコレまでのデタラメな知識情報を一掃すべく、勉強しなければなりません  

 しかし肝心な Dual についての情報は一切ありませんでした  残念!!

 

それなら 恐らくはレコードプレーヤに特化した情報が提供されているのだろうと、またしても勝手な想像から入手してみたのがコチラ

   季刊 analog アナログ 忘れられないアナログの銘機と名盤

目次には Dual の文字が見当たらなかったものの チョットくらいは関連記事があるのではないかと探したのですが、、 残念ながら在りませんでしたネェ~  

と云うか、コチラの雑誌はヴィンテージレコードプレーヤーではなく現行機種の紹介がメインなのでした

 その中でも一番に驚かされたのがコチラですわ

  超・高級アナログプレーヤー ROLF KeLCH The Reference  ロルフケルヒ  ザ・リファレンス

なんと、なんと、、 プレーヤーだけで 670万円 トーンアームは別売りで80万円

確か少し前にヤフオクで半額の300万チョイで出品されていたような・・  果たして この様な 天文学的価格のプレーヤーは、その価格に見合ったサウンドが聴けるのでしょうか~ 

  SPIRAL GROOVE  System SG2 Phantom  スパイラルグローブ?

コチラは見掛けは普通なのに かなりの高額260万円ですネェ~ トーンアームは付属されているもののカートリッジは別売りなので、記事内の試聴に用いたカートリッジが60万弱なので合計すれば300万円オーバーですわ かつて我が国のプレーヤーメーカーにマイクロ精器=MICROブランド があり、その最高機種にはセット一揃いで軽く百万円超えた機種も有ったようです。

  Nottingahm ACE SPACE  ノッティンガム エーススペース

    ようやく百万円以下の機種が現れました  

とわ云え70万円オーバーですから、ほぼ雲の上の存在ですネ~ 

しかしコチラの機種ならば 見るからに高そうだし 上記のスパイラルグローブより見掛けのインパクトが強そうな感じがします 

コレら高額プレーヤー3機種を聴き比べるとどんな印象になるのか非常に興味が沸いてきますネェ~ 

所詮は数万円のヴィンテージレコードプレーヤーをメンテナンスして楽しんでいるわけですから上記の現行超高額機種とは全く無縁のオーディオライフです。  

ヴィンテージレコードプレーヤーの情報を得るつもりが、ついつい現行の高額機種に目が行ってしまいました・・

 マア冗談はこれくらいにして Dual 1219 の機器情報やらメンテナンス情報を収集してゆきたいと思います。


Dual 1219 デュアル1219 その2

2024年03月18日 | ターンテーブル

遂に ”禁断のビンテージプレーヤー” に手を出してしまった ? ? わけなのですが、、

なにせ50年以上も前に作られた外国製品=ドイツ製なので、使用方法がよく判りません!!

 

しかし今どきは便利な世の中になったもので、ネットを検索すると簡単に必要な情報が得られるわけです

    上の写真を じっ~くり とご覧いただきますと、、

トーンアームが右から左に移動している様子が お判り頂けるでしょうか? 

先端に黒い四角モノが付いた金属の棒(トーンアーム)が うっすら滲んだように見えるでしょうか~  動画ならば簡単に”動き”が表現できるのですが、静止画面で”動き”を表現しようとすると極めてムツカシイ 

実はコレはプレーヤーが自動演奏する様子を撮影しようと努力した結果です。無理矢理にスローシャッター(2~3秒)に設定して、わざと動きがブレるように撮ったわけです

ながながと撮影の苦労を解説しましたが、、 要するに Dual 1219 ビンテージプレーヤーにて自動演奏することが出来た わけです!! ヤッター 万歳

入手した直後は、アチコチのレバーやスイッチなども固着してしまった様子で可動しませんでした。ココで無理をして レバーを破損してしまっては元も子もなくなると考え マズはマニュアルを探してみることに

  幸いなことに後継機種のマニュアル発見  Dual 1229 取扱説明書

 Dual 社のビンテージプレーヤー には根強いファンがいらっしゃるらしく、幾つかの解説サイトがあり その中に上記のマニュアルが提供されておりました。機種としては 1219 の後継機種が 1229 となっておりますが、ストロボスコープの有無だけ程度しか違いが無いとの事で十分に役立ってくれてます。そのお陰もあって 凡その操作が可能となりました!!

  オートリターンも可能です

  一見したところは最初の写真と同じに見えますが、、 

コチラは自動でアームが元の位置に戻る様子なのです。黒い四角に白抜き文字でDualのロゴマークの下のレバーが少し右寄りになっております(最初の写真では同レバーが少し左寄り)。要するに、このレバーを左側にするとモーターが回転を始め  頃合いのタイミングでトーンアームが持ち上がり  レコードの音溝の始まり付近に針を降ろしてくれるわけ(スタートの動作)です。同じようにレバーを右側にすると レコードの途中でも針が持ち上がり  トーンアームが元の位置に戻る というわけ(ストップの動作)です  勿論、レコードの片面が全部終われば勝手に(自動で) 針が持ち上がり  トーンアームが元に戻って 回転もストップしてくれます。これらの一連の操作が自動でできる事からフルオートレコードプレーヤと云われたわけです。

  ドイツのクラフトマンシップ 自慢のメカニズム

少しづつ、その ”からくり” が判ってくると益々その見事さに驚かされます。 上写真の上部やや左の丸いモノが唯一の駆動源であるACモーターです。その近くにアイドラープーリーというゴム輪があり それらが連動して3Kg超えの重量級ターンテーブルを回します。そのターンテーブルの回転がギヤに伝わって中央の茶色プラスチックの円盤を回します。そして コノ茶色の円盤が ”からくり” の大元になっていて 各種の動作に伝達されてゆく わけです!! この円盤には複雑な切れ込みやら微妙なカム構造があったりと、まさに ”からくり” の心臓部なのです。 当初は、この ”からくり” が有ると メカの動作に伴う負荷がかかり、レコード演奏時に回転の精度が劣化してしまうだろうと危惧しておりました。

ところが、ところが、、 

実際のレコード演奏時には コチラの茶色の円盤は、ギヤが外れて 回転精度には影響を及ぼさない  当然と云えば当然かも知れませんんが、さすがのクラフトマンシップでしたネ~

  トーンアームの動作がコチラ

上写真の左下付近がトーンアームの付け根になります。右下付近にレコードサイズの切替レバーがあり、その上付近にスタート・ストップのレバーがあります。それらが微妙に巧みに組み合わされ、先程の茶色の円盤からの駆動力を頼りに トーンアームを上げたり下げたり 移動させたりするわけです。判れば 判るほど その巧みさに驚かされます

  出力ピンジャック

今回入手したコチラのプレーヤは殊の外程度が良好で チョイと掃除しただけでピンジャックもピッカピカですわ~  金属パーツにもサビや腐食もなくて とってもキレイです。

  どうやら初期型らしいです

輸入代理店というか当時の国内販売は『TOSY 東志株式会社』のようです。ネット情報では、その後に『TEAC』に代わったらしく 木製キャビネットに書かれたロゴも Dual から TEAC に代わったらしいですネェ~ と云うことは、まさしく50数年前にドイツで作られて 遥々 海を渡って 日本にきた 由緒正しき ビンテージプレーヤー なのです

但し、残念ながら、、 

 今の所 まだ一部にメカニズムの不調  恐らくは古~いグリスの固着による可動不足 が残っておりまして、、

 一部の動作が完全ではありません

 メカ=からくり の解明と共に 少しづつ不調を解消してゆきたいと思います。

それに加えて、ACモーターが50Hz仕様ですので このままでは回転が速すぎます!! ひょっとしたらピッチ調整で何とかなる?かも とトライしましたが、まるで及びませんでした。ひょっとするとコノ電源周波数問題に意外と手こずるのかも?

 

やはり ビンテージもの は、しみじみと奥深く 味わいがあって オヤジが惹き込まれる魅力がありますなぁ・・ 結局 今どきの機器はセンサーとプロセッサーで全部制御されており素人が手を出す余地が無い(一部のプログラムを操作できる方のみ楽しめる?)のに対して、ビンテージもの ならば 素人でもアレコレ操作が出来る ところが楽しいのでしょうねぇ~  更に 深まる ドロ沼よ

 


Dual 1219 デュアル1219 その1

2024年03月10日 | ターンテーブル

たまたま? と云いましょうか、必然的な出会いだったのか、、

ふとした切っ掛けから レコード用超音波洗浄機 までも入手してしまったわけなのですが、、

まだ実際に超音波洗浄を試してもいない内に、早くも次なる教材(?)を仕入れてしまいました~

世の中には50年以上も前に販売された機器を いまだに愛着をもって大切に使用されている方々がいらっしゃいます。いわゆるビンテージものですネ  若い人にも時々はいらっしゃいますが、大体はオヤジの趣味としてビンテージものがもてはやされたりするわけです。自動車、カメラ、その他辺りにビンテージマニアが多くいらっしゃるでしょうが、 実はオーディオの世界にもビンテージものを愛するファンがいらっしゃいます。

一昨年頃に とうとう、遂に、 真空管アンプのサウンドに出会ってしまい 、それ以降は アナログサウンドの追求 すなわちレコード掘り にも力を入れてきました。

  そして、コノほど、当然の成り行きなのか、、 或いは偶然の産物なのか、、

   ビンテージものレコードプレーヤに手を出してしまいました!!

  Dual 1219 フルオートレコードプレーヤですわ

只今メンテの為、木箱から取り外し中

ここ数年来 云われている 『レコード・ブーム』という理由もあるのかもしれませんが、こういったビンテージのレコードプレーヤも人気があって(一部のマニアだけ?)、ボロボロの不動品でも数万円の落札価格にもなります。ビンテージもの にもランクがありまして、昔から有名な機種や人気の機種だと なおさら 高額で取引されるわけです。 最近は余り見られないかも知れませんが、一昔前なら 粗大ごみ、燃えないゴミの日に道路脇に 古びて ホコリまみれになったプレーヤが捨ててあったりしましたでしょ、ちょうど そんな ゴミの様なシロモノが数万円で取引されている 感じですかね 

この Dualデュアル という ドイツのメーカーは百年も続いているらしい老舗のようです。で今回入手したのが、Dual 1219 という機種は、6枚(多分?)のLPレコードを連続で演奏できるという画期的なプレーヤーなのです。

   恐らく当時のDual社の宣伝写真  1969年版?

  恐らく、ココに写っているのがDual 1219 じゃないかと思われますが、、

何がスゴイ のかと云うと、たった一個のモーターだけで、アームをスタート位置に移動させ、ゆっくりと針をレコード盤面に降ろし、レコードが終わったら再び 針を持ち上げ アームを固定位置に戻し、次のレコード盤をターンテーブルに落とす という一連の作業をやってしまう のです!!  ちょうど江戸時代に流行った『からくり人形』みたいなモノで、たった一個のゼンマイだけで 移動したり、腕を上げたり下げたり、首を曲げたり出来たような感じですかねぇ・・

   そのドイツの伝統的なクラフトマンシップが詰まった様子

今の所、残念ながら まだ 『からくり』 が判っていない為に使用できておりません!!

只今マニュアルを片手に アチコチを押したり、引っ張ったりして動作を確認している最中です 上記は全体をひっくり返して裏側を眺めた写真ですが、画面の左上辺りの黒い丸いモノが唯一の動力源であるモーターです。レコードプレーヤーですから、レコード盤を正確に回転させることが最重要でありますから 恐らく高性能なモーターが搭載されているのだと思います。

以前から繰り返しておりますが、私にとってのオーディオ機器の評価の一つに ”重いほど良い” という判断基準がありまして、、  今回コチラのプレーヤーを選択する基準として、ターンテーブルが3Kg以上あること、さらには駆動方式が ダイレクトドライブ 以外であることを 最低条件としておりました。コチラのDual 1219はその両方の基準をクリアしながらも多少人気薄のせいか、そこまで落札価格が競り上がらなかった(正に私好み!)

   駆動方式は アイドラー駆動

その3Kgを超える重量級ターンテーブルを回転させるのが、上写真のほぼ中央に見える黒い円盤=アイドラープーリー なのです。そのアイドラー(中央部が金属で周囲がゴム素材)が、すぐ右脇の金色のテーパー円柱(コレがモーター軸に直結)に接触し、その回転がターンテーブルの内周に伝えられるわけです。

   自動演奏をする場合にはサイズ設定も必要

上写真の右下レバーを見ますと、7 10 12 の文字が見えます。普通の手動操作のプレーヤならば、LPレコード、EPレコードと 盤のサイズが異なっても、自分の手で針を降ろすのでプレーヤ側には設定が無いのですが、コチラはプレーヤが自動で針を降ろすので盤のサイズを決めてやらなければなりませぬ!! 万一レコードの無い所に針を降ろされたら 一発で針が折れます おっそろし~

   針を上げ下げする特殊機構がこの中かも?

レコード盤に針を降ろす操作は 多少慣れてる とは言え  結構慎重に行います。その操作を機械が自動的に行ってくれたら随分と手間が省けるといった感じですが、、 果たして任せて大丈夫なのか?失敗したら一発で針がおしゃか という疑問も感じております で、その設定をするのがコチラ辺の調節なのだろうと思いますが、いまだ定かではありません

   多少形状が異なりますが、  内部構造は精密級かも

たまたまDual社のホームメージを眺めていて見つけた図面です。トーンアームの内部構造を描いているのですが 二重のジンバル構造に加えて、針を上下させるギヤ構造が付属されているのだろうと思われます。こんな部分にまで、裏側に付いている たった一個のモーターからくる駆動力が伝達されていると考えると、なるほどコレがクラフトマンシップなのか~ と感心させられます。 現代の工業製品のように、とにかく小型モーターとセンサーに任せて何でもかんでも頃合いに動かしてしまうテクノロジーに比べると、その”からくり”を解明する楽しみが数倍も深みがありますなぁ・・

コチラを使いこなせるまで = 実際にレコードを自動演奏させる には、まだまだ相当な時間がかかりそうで~す

 マズは現行のままで動作だけを確認しなければなりません

と云いますのも、今回入手した Dual 1219 は50Hz用なのです!! モーターがACモーターなので電源周波数が決められております。なのでコチラを正しく回転させるには、60Hz用モータープーリーを入手するか、或いは50Hz電源を準備するか しなければなりません。

いやはや、実際にレコードを再生できるまで辿り着けるのか?? 

甚だ疑問でもありまして、、 どうなる事やら・・


アナログ礼賛 レコード洗浄 ラベル保護 超音波洗浄機 ウルトラソニック・クリーナー

2024年03月03日 | アナログ礼賛

少し前のブログで レコード洗浄に関するグッズについて、Amazon通販にてトンデモナイ  モノ を発見してしまった!! とお伝えしておりました

レコード洗浄する際に必要となる ラベル保護グッズは、ほんの数年前まではオーディオ業界でも滅多に見つからなくて、仮に有ったとしても結構な金額だったりして中々入手できず でした。この程グラインダーの丸刃が流用できることが判明し 早速自作したわけなのですが、、

  せっかく数年来の悲願が達成 !! しかし大喜びしたのも束の間

 な~んだ!! Amazon通販にて、超お手頃価格で販売されておりましたわ~

如何にも 見栄えの良い透明円盤でレコード盤を挟み込む方式で、ご丁寧に洗浄用刷毛まで付属しておりました!!

恐らくは中国でも一部の富裕層からオーディオファイルが登場してきて、そこに目を付けたオーディオ関連業者が ”あったら便利だなぁ・・” のグッズを矢継ぎ早に発売しているのじゃないかと想像いたします。昔は、安かろう悪かろう の代表選手みたいだった中華製品も 徐々にクオリティが上がりつつあり そろそろ実用上差し支えないレベルには達してきた様にも感じております(ただし100%信用する事は出来ません)

 

が、が、、 発見したトンデモナイ  モノ というのは上記ではなくて

  発見したトンデモナイ モノ が  コチラです

レコード洗浄に超音波洗浄機を使うのは前々から存じ上げてはいたのですが、私の知る限りでは10万円を軽く超える高額商品であり、マズは入手は困難だろうと諦めておりました。

 と こ ろ が で す ね ぇ・・

レコード洗浄グッズをAmazon通販にて検索していたところ、こういったレコード洗浄用の6littleサイズ超音波洗浄機(勿論 中華製)が4万円前後で販売されているのを発見し ビ ッ ク リ ~ !!

それも一種類だけではなく、複数の業者から それぞれ多少機能の異なる製品が販売されておりました。なかでも購入者コメントの一番多い ベストセラー商品が4万円後半の値段です。不思議にも、同じ業者からは ほぼ同じ機能にも見える機種が4万円弱で販売されてまして どちらにしようか迷って思案している内に、いつの間にやら安い方は消えてしまいました~ ガックリ

それらは 超音波洗浄機とレコード盤自動回転装置がセットになっておりましたが、更に検索を進めると 洗浄機と回転装置を別々に購入する方が安く入手できることが判明!!

 

という理由で さんざん迷った挙句に入手したのが、上記の超音波洗浄機と下記の自動回転装置です

  コチラがレコード洗浄用の自動回転装置

白いプラ円盤の間にレコード盤を挟み込んで、右側の黒いベース部分の切れ込み部分を超音波洗浄機の縁に引っ掛ける という構造です。

購入時の最大の懸案事項が、洗浄機の縁の分厚さとベース部分の切れ込みが 果たして合うかどうか? もし合わなかったらベース部を加工すりゃ 何とかなるだろうと 思い切っての発注でしたが、、 無事にピッタリと納まりましたわ~

この回転装置は添付データによると 回転速度=630度/分 となってますので一分間に約2回転という感じですかね

   この超音波洗浄機の特長である  ・特・殊・機・能・ = 『脱気』と『周波数28K/40K切替

 コチラが入手した超音波洗浄機の操作パネルです。

Amazon通販にて販売されている超音波洗浄機には、洗浄槽のヒーター温度設定と洗浄時間の設定がついております。

   今回入手した装置には、それらに加えて 更なる特殊機能がありまして、、

左側に縦に並んでいるのがヒーターの温度設定です。右側に縦に並んでいるのは洗浄時間の設定です。その間に横に4つ並んだスイッチが、ヒーターのON/OFF、Degas=脱気、Sweep=40k、Turbo=28k、となってます。この Degas という 脱気 機能と、Sweep と Turbo の40k/28k周波数切替え が特殊な機能となります。

脱気』という機能はイマイチよく判らないのですが、、 どうやら洗浄液に含有する ” 何 か ” を排出することで 洗浄効果をより一層高める という機能らしいです。ですが、本格的な脱気装置というのは それだけで一つの装置になっているみたいなので、もし付属されているにしても 極めて 簡易的な装置だろうと考えます。

周波数40k/28k切替』は超音波洗浄機の超音波周波数を切替が可能という便利(?)な機能です。コレ以外の超音波洗浄機は40kHzに固定されております  超音波洗浄の解説によると、超音波周波数が40kより28kの方が より一層洗浄効果が高く 壊れやすい素材の製品では破損の恐れもある という様に書かれておりまして 少々恐ろしいかも・・  まさか 塩化ビニール製のレコード盤が破断する 事は無いでしょうけど、恐る恐る試したいと思います。

近々にも実際にレコード洗浄を実施してみようと思いますが、その為には『洗浄液』も準備せねばなりませぬ

もしかすると、国産のレコード洗浄用の超音波洗浄機ならば、専用の洗浄液が販売されているのかも知れませんが、恐らくは結構な値段がするだろうと思われます。従って毎度ながらの自己流で配合することとし、頃合いの精製水とエタノールを入手する予定でございます。

いや~ まさか、まさか、、 自宅で超音波洗浄機が使用できるとは!!

ますますレコード掘りにも 力が入る という感じですわ~

そうなると レコードプレーヤーのステージアップにも興味が沸いてきますなぁ・・  

ますますドロ沼じゃぁ~