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12AU7 ECC802 球ころがし 中華製真空管アンプ 雅琴 Yaqin MS-12B

2022年09月27日 | 真空管アンプ

着々と進行する『球転がし』なのですが、、、

少し前に 雅琴 Yaqin MS-12B の方で オリジナルのCHINA管 12AX7 を互換球である ECC803 に交換したところ、マズマズの高結果が得られました。どうやらJJ管(スロバキアのメーカー?)の球は良心的な価格ながらカッチリ系の私好みのサウンドの傾向のような気がしております。

上記写真の如く、手前の2本(12AX7をECC803に交換)だけをJJ管にしたわけで、見た目の高さも不揃いだし 残りの2本も早々にJJ管に換えたいと考えておりました。

なのですが、、、

12AX7の互換球ECC803のJJ管は新品も多く出回っているものの、12AU7の互換球ECC802のJJ管は売り切れ状態ですので、じっくり腰を据えて待つことにしておりました。

そうしたところ最近になって ヤフオクにて新古品が適価にて出品されており 簡単に入手できましたわ~

 ◎ では、またまた新旧の比較から

左側がオリジナルの中華製 12AU7  CHINA管、右が ECC802 JJ管 

   チョット角度をかえて中の電極の様子を眺めると

 JJ管(左側)高信頼管ということで 何かしら良い?のでしょ~ 

少なくともロングプレートだけあって 明らかにCHINA管より電極が大きいのが判ります  

           その分だけ背も高い!!

このようにJJ管のロゴマークとECC802の文字がクッキリと印刷されております。

   早速にも交換してみると

  ◎  真空管の背丈が統一され スッキリした印象になりましたわ~

 

    メーカーも統一されると見掛けも落ち着いた印象になりました!!

 

はてさて 肝心なサウンドは??

今回交換した12AU7は「カソードフォロワ」用として 回路的には増幅もせず前後のインピーダンスを調整する役割?という事です。実は現時点で この意味合いが よく理解出来ておらず、この回路(カソードフォロワ)の必要性も理解しておらず 正しい解説が出来ませんが、恐らくはコチラの球を換えたところで それ程の変化は現れないだろうと推測しておりました。

で、交換後の印象としては、、、

 中華製 CHINA管の特長?である ”うるささ” が解消されました。 

コレは前回に行った12AX7からECC803への『球転がし』で実感した ”うるささ” の軽減(2~3kHz付近ピークの平坦化)ほどの画期的な度合いではなく、多少の感じ  でしたが 矢張りまだ ”うるささ” 残っていたのだと認識できました。

 ◎ 同時にサウンド全体が、更に一層 クッキリ・シャープに成った印象です

恐らくは CHINA管4本では全体的にボンヤリしたサウンドだったのが、4本ともJJのロングプレート管に替わったことに加えて 内部パーツ(抵抗やコンデンサ)をクッキリ系に換装している事もありクッキリしたサウンドになったものと思われます。

現時点では 多少クッキリ感がキツイなぁ~  せっかくの真空管サウンドの醍醐味である中音域の厚みが若干薄らいだ印象もあるわけなんですが、、 

真空管アンプのサウンドは時間経過と共に少しづつ変化してゆくようですから、慌てず、騒がず、秋の夜長を球サウンドで楽しんでゆこうと思います~


球ころがし 6N1P 6N23P 中華製真空管アンプ Reisong A10

2022年09月20日 | 真空管アンプ

少しづつ『球転がし』の お楽しみも深まりつつある 中華製真空管アンプ ですが、、、

前回は イコライザーアンプ 雅琴 Yaqin MS-12B の12AX7 を互換球 ECC803 に交換し、期待以上の好結果となり大満足だったわけです。

で、今回は数日前に 遥か彼方のウクライナから一か月半もの時間を費やして到着した真空管を Reisong A10 に取り付けようとするものです。

    上記の白丸で囲った2本を『球転がし』してみます!!

 

 ◎ マズは新旧比較からです

左側が元々取り付けられていたモノで、右側が先日ウクライナから届いた球です。

元々の球は、前オーナーにより既に交換されていたと思われます。そもそも中華製真空管アンプは格安ゆえ、新品不良の恐れと不良時の交換等の対応が極めて心許ない状態です。そうした不安から動作確認済の中古品を購入することにしたわけです。たまたま見付けた中古品は、幸いなことにオリジナルの中華管ではなく有名メーカーの球に交換されていた  というわけです。

 ◎ コチラが元の球

印刷の質が悪いので文字が読みづらいですが、ロシアの有名メーカー Svetlana 社製の 6N1P というメイド・イン・ロシア の電圧増幅管です

    ◎ 見た感じは 外観も中身の様子もキレイですねぇ

そして、ウクライナから届いた球がコチラ

ピンが酸化して黒ずんでしまっており中古品だと感じましたが、中身の様子からすると案外未使用のストック品なのかも知れません (この球の詳細については前回のブログに記述してますので御興味のある方は御覧くださませ)

コレまでに手にした球の数はわずかながら、全ての球には 型番や製造メーカー等が印刷されておりましたがコチラのロシア管にはそれらの記述は見当たりません。

薄っすらと読み取れるのが、ロゴマークの様な模様です。五角形の中に細い星のマークがあり その星の上に CCCP の文字がありました。恐らくこのロゴが、ロシアの軍用管を示しているんじゃないかと推測しますが いかがでしょうか

 とマア、ほとんど音質の改善には期待が持てないような感じです

 

ところが、

    ところが、、、

このロシア軍用管に交換したところ音質がガラリと変化!!

   それも、好みのサウンドに近付いた感じ

試聴には Chick Corea の私にとっての名盤 「FRIENDS」の一曲目 ” THE ONE STEP” を聴いてみたのですが、CDを192/24にアップバートした疑似ハイレゾで聴くよりも全然 生々しい サウンドになりました。

マズは、マエストロ スティーブガットのシンバル音が素晴らしい!!  デジタル+半導体アンプで聴くと薄っぺらな金属を叩いている様な感じがするのですが、今回は 厚みのある金属が余韻・残響音を伴って美しく響く という感じ    

さらに特筆すべきは、チックコリアのエレピ(フェンダーのローズですかね?)がスゴイ!! まるで音の球がポン、ポンと飛び出してきて コロコロと転がりながら消えてゆく ように聴こえました  

 ◎ とにかくクッキリ・ハッキリしたサウンドに劇変してくれました  

   コレは楽しい、もう完全に音楽の世界に引き込まれした。

しかし  欲を言うならば、前のSvetlanaに比べ サウンドステージ(音の拡がり)が狭くなりましたわ~  云ってみれば、Svetlanaは やんわり穏やかな拡がりのあるクラッシック向けサウンドであり、今回のロシア軍用管はジャズ・フュージョン向けサウンドですかね

少しづつながらサウンドが好みの方向に改善してくると、その時点では最初に比べると随分と良くなってきたなぁ~ と感心しながら聴いているわけです。が、しかし、次なる改善(音質アップ)が得られると、”コリャ~  良いわ”  更に一段ステージが上がったと大満足(一時的な?)

例えば、大手家電量販店で大型ディスプレィのコーナーで最新の液晶画面を見ると 「ヘェ~ 液晶画面も随分キレイになってきたな と感心して眺めた後に、有機EL画面を見ると その圧倒的なキレイさに驚かされ、見比べると液晶画面が明白に見劣りする という感じで、現時点では その先の改善は未知数みたいですねぇ

いやはや この『球転がし』の お楽しみ は想像を超えるものでした!!

 もう完全にドロ沼に

    はまり込んでおります~


うわっ なんと ウクライナからの小包 6N1P 6N23

2022年09月13日 | オーディオ

2月下旬以来、毎日のように耳にする国名 ウクライナ

連日我々が見聞きするニュースでは、特に悲惨な状況部を集中的に報道されるので 本当の全体像が判りづらい部分もあるのではないか?と思われますが、、

 ◎ ナント そのウクライナから国際小包が到着しました!!

簡素な段ボール箱は見事にひしゃげております。日本国内では、こんな状態なら 恐らくはクレーム対象に該当するのでしょうけれど、海外から到着する小包ではコレが普通ですネェ~

 ・・・  詳しくラベルを確認してみると

ふむふむ、確かにウクライナから発送されたモノです

   

試しに発送元の住所を検索してみたら、ウクライナザカルパートウジホロドという地域で、スロバアキア・ハンガリー国境に位置する歴史ある 緑豊かで 石畳や古城・古い教会の残るのどかな街でした。

街の観光写真を眺めていると一度出掛けてみたいなぁ~ と思わせる素敵な地域でした

  ◎ 開梱してみると、エアキャップのみの簡素な梱包でした~

恐らくは、海外からはるばる数千kmもギューギュー詰めで送られてくる ”こわれもの” でも、この程度で十分なんでしょうネェ~

 

   ◎ で、肝心な中身がコチラ

  そう、そうなんです! 

   ウクライナ から届いたモノは 

       ロシア製 の 真空管 でした~

スロバキアにも真空管の工場があり現在も生産されているはずなのですが、何故か 格安のロシア管を取り扱っているわけですね  商売になるって事はロシアから超格安でウクライナに入ってくるわけなのですかねえ?

    海外通販サイトebayにて購入したわけですが、、  

我々が日本の通販サイトで、商品説明に『 UNUSED 』と記載してたら ”未使用” の新品が届くと予測しますが、今回届いたモノはどうやら中古品に見えますが、、、 どうなんでしょ?

コチラは7月25日に注文・支払いをしました。その時点で8月20日頃までには届く という事で発送されました。予定の日程を過ぎても全然届かず、ネット上の荷物トラッキング(追跡情報)を検索しても7/28にウクライナから国外発送された情報以降  全く情報更新が無い状態。 どうやらダメだったか (すなわち金だけとられて商品は届かず)  と諦めかけた 9/9に郵便配達された  というわけです。 その後にトラッキングを見ると、7/28ウクライナから国外出荷9/5神奈川入管に到着、てな感じでニュース報道の通りに 船便が相当に混乱(港湾の荷役か?)している状況が見て取れました

では、早々にも ”球転がし” を試してみようと思います

ただし、格安のロシア中古管で 更にはメーカー不明の軍用品?なので、音質に関しては期待しない方が身のため と考えております~

 


12AX7 ECC803 Yaqin MS-12B 中華製真空管アンプ 互換球

2022年09月09日 | 真空管アンプ

これまでさんざんパーツ換装を進めてきた中華製真空管EQアンプ=雅琴 Yaqin MS-12B ですが、、、

いよいよ次なる段階へステップアップを実行

云わば過去の改造やパーツ換装は、これから計画している『球転がし』の準備段階だったとも云える? ・・・ かも知れません

一般の方には『球転がし』と云っても、ナンノコッチャ? 何かの隠語?とも感じられるかも知れませんが、、、 何の事は無い  ただ単に 真空管アンプの真空管を交換する  だけですわ~

ご興味の無い方からすりゃぁ、そんな事して何がおもろいの? でしょうが、実はコレが物凄いオモロイわけなんです!! 

真空管アンプというのは、表面に見えてる真空管を抜いて差し替えるだけでアンプそのものを交換したと同じ位にサウンドを変化させることが出来るわけなのです。 文字で表現すると単純・簡単な作業ですが、マニアにとって そのサウンド変化たるや 画期的に 物凄く大きな 変化になるわけです。

 

真空管なんて過去のモノかと思いきや、現在でも根強いファンもあり 数十年前の真空管が高値で取引されてたり、桐箱に入った1本10万円を超える真空管も結構売れてたりしていますヨ~

今回は初の『球転がし』として、過去に大改造を行い  我が家のレコード再生に画期的な変革をもたらしてくれた 中華製真空管EQアンプ=雅琴 Yaqin MS-12B の真空管 12AX7 を交換してみることに

12AX7という真空管は古くから銘管として多くのアンプに使われ、かの銘プリアンプ  MARANZ#7にも6本(多分)も使われております。それゆえ多くのメーカーから生産されて値段もピンキリ、更には型番の異なる差し替え可能な互換球も多数存在する という複雑な状況であり 選択するにも容易じゃありません

 ◎ というなか 悩みに悩んだ末に選んだのがコチラ

12AX7そのものを探すと有名球であり値段も高価、ましてや高音質・高評価の球となると1本で軽く1万円を超えます。マズはお手頃価格の互換球を試してみようと さんざん検索したところコチラのJJ管のECC803が価格の割に高評価もあり選択してみました

 

 ◎ 元々は下写真の通りに完全なる ”CHINA”管でした

 

  いよいよ 今回の『球転がし』の新旧球の比較をしますと、、、

右の2本が元々の12AX7 CHINA 管、左の2本が差し換えるJJ管 ECC803となります。ECC803の方はロングプレートと云って内部の電極が大きくて少しだけ背も高くなっております 何だか、それだけでも高音質になりそうで期待が高まりますわ~

 

早速 差し替えた様子です。手前が差し換えた球であり 奥側の12AU7より少しだけ背が高くなってます。もし今回の結果が良好ならば、後ろの12AU7も『球転がし』をしなければなりません!!

さ~て、肝心なサウンドの変化は如何に

 コレは 期 待 以 上 の 結 果 になりました

CHINA管で感じていたキンキンするような ”やかましい音” が、落ち着いてじっくり音楽を楽しめるサウンドに変化してくれました  具体的に何がどうなったか?を上手く文字で表現できませんが、恐らくCHINA管の周波数による増幅度のバラつき(うるさく感じる周波数域にピークがあった?)が目立ったのがJJ管により平坦に近付いたのだろうと思われます。

サウンドステージは広くはないものの、楽器の定位もかなり明確になってきて 益々レコードを聴くのが楽しくなってきました~

おそるべし『球転がし』です!!

これからは銘球を求めての 更なる”ドロ沼が待ち構えていると思うと、

恐ろしいやら

   お楽しみやら   

     どうなります事やら、、


中華製 真空管アンプ Rei-song A10 EL-34 シングル その10 MOGAMI ケーブル 2534

2022年09月01日 | 真空管アンプ

真空管アンプの楽しみの一つでもある ほんのりと灯るヒーターの明りです

なんですが、、 実際は発熱もスゴくて、これら5本の球だけでも物凄い熱気を発しており 猛暑の折には まったく相応しくない厄介モノです  不経済な事 この上なし!!

 

前回 ボリュームをアッテネータに換装圧倒的な音質改善が得られまして、、

こうなると、さらにもっと上へ、更なる高みへ、と目指すのが凡人のサガというものですネェ~

てなわけで、マズは手っ取り早い所からスタートします!!

現状ではヘッドホンで試聴するのがメインですので、そのケーブルを交換してみることに

このアンプではオーディオマニアに評判の高いモガミMOGAMIのマイクケーブル 2534 をヘッドホンケーブルに使っております。 

このケーブルは、目立った特徴のない、極めて自然に再生してくれる という感じです。ということは、裏を返せば あくまで中庸なサウンドであり 高解像度や超ワイドレンジには向いてないわけです。今回アッテネータに換装して  かなりクッキリ・ハッキリしたサウンドになってきたわけなので、高解像度系のケーブルを試したくなったわけです。

これまで半導体アンプで継続して使用してきた高解像度&超ワイドレンジの米国cardas社のヘッドホンケーブルを接続してみます。数か月前にヘッドホン専用アンプを自作した際に入手し残っていたクライオ(極超低温)処理が施してあるヘッドホンジャックを取り付け

空中配線が飛び交うアンプの内部に金属端子を入れ込むわけですから絶縁処置は慎重にしなければなりません。

 裏側だから見栄えなんか 一切無視ですわ~  ひっ、ひどい

さぞ 物凄いサウンドが聴こえるだろう

 と、思いっ切り期待して試聴してみると、、

 ありゃ マア~

期待したのとは 異なる結果となりました~

低域も高域もそれ程伸びておらず、またせっかくの中音域が薄っぺらなサウンドになってしまいました!! 結局は球アンプのメリットをかき消してデメリット部分ばかりを浮き立たせる結果になってしまいました~

球アンプの醍醐味は  ズバリ 中音域のぶっ飛び音圧 です  

対して半導体アンプでは超ワイドレンジ(超低域から超高域まで)高解像度(微細までクッキリ再生)超低歪を求めております。その中では中音域よりも超低域や超高域の再生が重要視され、中音域は薄くなりがちです。

結局のところ、半導体アンプと球アンプでは異なるサウンド傾向なわけでシステムを切り分けて構築するのが相応しく、共有するのは難しい!事が明確になりました。ウチの場合だとアナログ(レコード)系とデジタル(ハイレゾ)系を別々にする アナログ=球アンプ デジタル=半導体アンプ  と分けるのが手っ取り早いようです。

いやはや、

 オーディオの深~い深~い ドロ沼

  ずぶずぶ と 沈み込んでゆく ようですわ~