着々と進行する『球転がし』なのですが、、、
少し前に 雅琴 Yaqin MS-12B の方で オリジナルのCHINA管 12AX7 を互換球である ECC803 に交換したところ、マズマズの高結果が得られました。どうやらJJ管(スロバキアのメーカー?)の球は良心的な価格ながらカッチリ系の私好みのサウンドの傾向のような気がしております。
上記写真の如く、手前の2本(12AX7をECC803に交換)だけをJJ管にしたわけで、見た目の高さも不揃いだし 残りの2本も早々にJJ管に換えたいと考えておりました。
なのですが、、、
12AX7の互換球ECC803のJJ管は新品も多く出回っているものの、12AU7の互換球ECC802のJJ管は売り切れ状態ですので、じっくり腰を据えて待つことにしておりました。
そうしたところ最近になって ヤフオクにて新古品が適価にて出品されており 簡単に入手できましたわ~
◎ では、またまた新旧の比較から
左側がオリジナルの中華製 12AU7 CHINA管、右が ECC802 JJ管
◎ チョット角度をかえて中の電極の様子を眺めると
JJ管(左側)は高信頼管ということで 何かしら良い?のでしょ~
少なくともロングプレートだけあって 明らかにCHINA管より電極が大きいのが判ります
その分だけ背も高い!!
このようにJJ管のロゴマークとECC802の文字がクッキリと印刷されております。
◎ 早速にも交換してみると
◎ 真空管の背丈が統一され スッキリした印象になりましたわ~
◎ メーカーも統一されると見掛けも落ち着いた印象になりました!!
はてさて 肝心なサウンドは??
今回交換した12AU7は「カソードフォロワ」用として 回路的には増幅もせず前後のインピーダンスを調整する役割?という事です。実は現時点で この意味合いが よく理解出来ておらず、この回路(カソードフォロワ)の必要性も理解しておらず 正しい解説が出来ませんが、恐らくはコチラの球を換えたところで それ程の変化は現れないだろうと推測しておりました。
で、交換後の印象としては、、、
中華製 CHINA管の特長?である ”うるささ” が解消されました。
コレは前回に行った12AX7からECC803への『球転がし』で実感した ”うるささ” の軽減(2~3kHz付近ピークの平坦化)ほどの画期的な度合いではなく、多少の感じ でしたが 矢張りまだ ”うるささ” 残っていたのだと認識できました。
◎ 同時にサウンド全体が、更に一層 クッキリ・シャープに成った印象です
恐らくは CHINA管4本では全体的にボンヤリしたサウンドだったのが、4本ともJJのロングプレート管に替わったことに加えて 内部パーツ(抵抗やコンデンサ)をクッキリ系に換装している事もありクッキリしたサウンドになったものと思われます。
現時点では 多少クッキリ感がキツイなぁ~ せっかくの真空管サウンドの醍醐味である中音域の厚みが若干薄らいだ印象もあるわけなんですが、、
真空管アンプのサウンドは時間経過と共に少しづつ変化してゆくようですから、慌てず、騒がず、秋の夜長を球サウンドで楽しんでゆこうと思います~