長きに渡り 大いに悩まされてきましたが、、、
ようやく 中華製真空管プリアンプ 雅琴(ヤーキン) MS-12B に目処がついてきました~
◎ 日本製品では考えられないような奇抜な外観ですわ
何しろ 普通の国産アンプならば入力部も出力部も後面にあるところ、コチラの 雅琴 MS-12B はフォノ入力部が正面にあるので、とてつもなく使い勝手が悪いわけです。
今回の 大改造 では回路を改造した後のテスターチェックで2箇所 どうしても規定値と外れてしまう問題と、真空管4本のうち2本のヒーターが灯らない 問題が課題として残っておりました。
その内 ヒーター問題は、ヒーター電源のラインがつながっていなかったわけでチョチョイとジャンパー線を飛ばして完了
そんな、かんなで、、 ようやく動作できるまでに辿り着きました~
が、しかーし
世の中 そう簡単には うまいこと いきませんでしたわ~
一応は音は出力されてはいるのですが、、、
とにかく極端に音が小さい!!
ならば出力部の分圧抵抗を変更すれば大きくできるだろうと、上記写真の黄色囲み部分の抵抗をアレコレと交換してみたのですが一向に思うようにはなりません。
じゃあ、真空管そのもののゲインを上げられないかと回路図から検討することに
基本的には単純な増幅回路なのですが真空管アンプは初めてでもあり、そう簡単ではありませんわ~
果たして正しいのかどうか判らない?ものの黄色丸の抵抗を(1.2kΩから0.9kΩに)変更してみました。
上記回路図の黄色矢印の抵抗を変更し、更には青色?の部分をショートしました。コチラは英文マニュアルには何ゆえコンデンサーをオープンにしているのか?の説明がされておらず(単に英文を読み切れていないだけかも)、ほとんどのアンプ回路にてはコンデンサーが入れてあるので 思い切って繋いでやりました。
あと、テスターチェックでどうしても規定の抵抗値が得られなかった原因は、赤矢印の入力切替用リレーの端子にて、微妙に容量性?漏れがあるようでした~
ココまで苦労を重ねてきて、
音は小さいものの
極めて良質な
アナログサウンドが
聴けるようになりました~
アッ あと ついでながら、電源電圧を110Vにしてやりました。コチラは元々中華製アンプなので基本の電源電圧が110V仕様ですし、真空管アンプの利得はプレート電圧も重要なファクターなので 少しでもトランスの二次側電圧が上がり出力が増えたらばウレシイなぁ と考えた苦肉の策ですわ
アレコレ 考えられる対策を施し、プリアンプもパワーアンプもVRを1時、2時まで上げて ようやく小さい音が聴こえる程度ですが、、、
が、しかし、、、
これまで聴いてきたレコードとは、何だったのか
と感じる程の 極上のアナログサウンドです!!
CDとかハイレゾとかのデジタルとは全く別のサウンドなのです。
言葉で表現するのがムツカシイですが、、、 デジタル系のサウンドと レコード・アナログ系のサウンドとは 全く別の音源(出る音の仕組みが異なる感じ)であること を再認識しました。
◎ こうなると手持ちのレコードを次から次に試したくなるわけで、、、
弦楽四重奏とか、
入手したものの数秒しか聴いてなかったチック・コリアとか
デジタルとは まるで異なるサウンドに
完全にメロメロですわ~
◎ そんなわけで、レコード再生における フォノイコライザー の重要性がハッキリしました!!
レコード会社によって、場合によってはプレスにより、イコライザー曲線が微妙に異なっていたりして、それを正しく補正しなければ本来のサウンドが得られない
また イコライザー補正がうまくできた際には、それこそ極上の生々しいサウンドが得られる わけです。
なのでレコードマニアの方々は、その極上サウンドを求めて 正しいイコライザ補正を求めて アレコレ苦心される のですねぇ~
レコードと真空管との組合せはバッチリだし、そのうえ McIntosh のプリアンプに付いている『5バンドイコライザー』の存在意義が明確に判りましたわ~ 本来のイコライザー補正ではないもの簡易的にはかなりの補正が効きます!!
イヤハヤ、レコード芸術というか、アナログの世界は奥が深そうです
まるで底なし沼 そのものか・・・
恐 ろ し や ~