アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

沢庵禅師の太阿記-1

2023-02-07 18:30:18 | 丹田禅(冥想法8)neo

◎活人剣

(2017-08-29)

 

太阿とは、活人剣のことである。悟りを以って世を渡るということであって、銃刀法に登録した名刀を持って時々振り回すことではない。

 

沢庵禅師の太阿記の本文。

『蓋し兵法者は勝負を争わず、強弱に拘わらず、一歩を出でず、一歩を退かず。

 

敵、我を見ず、我、敵を見ず。

天地未分、陰陽到らざる処に徹して、直ちに功を得べし』

 

天地未分、陰陽到らざる処とは、第六身体、アートマン、密教でいう空のことであり、過去現在未来すべて一つながりのもののことである。ここに立って初めて、我と敵は一身同体であるから、敵も、我を見ないし、我も敵を見ない。

 

これは、ノンデュアリティの理屈であるが、理屈であるうちは何も起こらない。

 

そこで、人は自我の死を通過し復活しないと、そこのところはわからない。ノンデュアリティは理屈の理解でなく、体験とは言えない体験を通らないと本物にはならない。

 

太阿記では、禅冥想(Zen Meditation)という行が前提となっている。坐ってなんぼ。


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