◎daily Great Reset
グレートリセットとは、善悪正邪治乱興廃の別かれる大峠のことであって、神軍と魔軍との戦いの分水嶺。
ギリシア神話の逃げるアタランタでは、アタランタが神仏であり、どこまでも彼女を追うヒッポメネスがエゴである。エゴが残っている限り神仏にはなれないが、徒競走で、ヒッポメネスは三度黄金の林檎を投げ、先行するアタランタが黄金の林檎に気をとられている隙に逆転し、最終的に先にゴールすることができた。これによりヒッポメネスは、アタランタと結婚し、神となれた。
一方古事記では、伊弉諾(イザナギ)命が、黄泉の国から退却する際に、黄泉比良坂で、追手の黄泉醜女(よもつしこめ)や八柱の雷神などに対し三度桃の実を投げつけることで、生還することができた。
この戦は、伊弉諾命にとって不戦のままの退却につぐ退却だったが、最終的に悪、悪魔の伊弉冊(イザナミ)命軍団を封じ込めることができた。
悪魔は、なぜか大悟覚醒の直前に登場し、オレの言うことを聞けば全世界をあげようなどと誘惑する。
そこで三つの黄金の林檎や三つの桃の実を用いるとそれをクリアできるというのは、一つの限定された意味でなく複数の意味があろうと思うが、三人の高級神霊が待ち構えているという意味もあるのだろうと思う。
これが、グレートリセット。
グレートリセットは、毎日起きており、熟眠中の夢を見ない時間帯が、それ。その時間帯に人はあらゆる軛(くびき)から脱し、疲労は回復する。
それを気にせず、この世的な願望の実現ばかり追うと、しばしば悪夢にうなされたりするという。
熟眠中に夢を見ないということが、古来から冥想修行の目標である。