長安二年（702年．大宝二年）

突厥が正月鹽州、三月并州、七月代州、八月忻州と侵攻し
周は防禦に必死であった。
正月武科挙を設けて武力を強化しようとした。
八月張昌宗等は勢力を増し、国公として封じられ。
さらに十月吐蕃が悉州に侵攻してきた。
十二月北庭都護府を置いた。

ハードディスクがクラッシュしてしまい更新が遅れました。昨年のバックアフップがあるとはいえ、1月からの全データがとんでしまってがっくり。

大足元年・長安元年（701年.大宝１年）

三月宰相張錫が収賄により流された。
蘇味道も坐したが恐懼謹慎したため赦された。
四月姚崇・魏元忠らが突厥に備えた。
八月突厥が侵攻してきた。
武延秀と妻永泰公主［中宗娘］等が謀叛を企でているという張易之の誣告により誅殺された。
十月東都から久しぶりに長安へ赴いた。

聖暦三年・久視元年（700年.文武４年）

正月武懿宗を侮辱した為、宰相吉頊が流された。
則天は健康が衰え、長生薬を求めだした。
張易之・昌宗への寵愛がまし、その横暴もめだつようになった。
七月吐蕃の侵攻を唐休が撃退した。
九月則天の信頼が厚い宰相狄仁傑がなくなった。
十二月突厥が隴右へ侵攻した。

聖暦二年（699年.文武３年）

正月前年皇太子に廬陵王を復した関係で重複した皇嗣旦を相王に戻した。
控鶴監を置き、寵臣張易之・昌宗等を配置した。
臘月皇太子に武氏姓を与えた。
四月宰相魏元忠に突厥防備を命じた。
吐蕃で内紛が置き、実権をもっていた宰相論欽陵が誅殺された。
八月隠忍で有名な宰相婁師徳が亡くなった。
十月吐蕃り論氏残党が帰服してきた。

聖暦元年（698年.文武２年）

二月武氏一族は立太子を望んだが、宰相達はこれを阻んだ。
三月廬陵王［中宗］を配流地より戻した。
四月宰相婁師徳を吐蕃対策に派遣した。
六月武承嗣の子延秀を突厥に送ったが、黙啜可汗はこれを皇族と認めなかった。
八月突厥が侵攻し、将軍閻知微が降った。
武重規らが突厥を伐ったが、かえって蔚州・定州をに侵攻された。
九月突厥は趙州・相州など河北奥深くまで侵攻した。
則天に対する批判が強くなり、廬陵王を皇太子として宥めた。
皇太子・宰相狄仁傑等が突厥を伐った。

萬歳通天二年・神功元年（697年.文武１年）

正月吉頊の誣告により宰相李元素・孫元亨等数千人を謀叛の罪で殺した。
突厥が勝州に寇した。
二月契丹に敗北し、王孝傑は死んだ。
突厥降戸を黙啜に還し、軍糧を与えた、これにより突厥の勢力は回復した。
四月則天の一族武懿宗が契丹を伐ったが、騒動を起こすだけで功績はなかった。
六月李昭と酷吏來俊臣を相打で殺した。
則天の外交は失態が多く、諸将の起用もまずく、外邊・河北は混乱が続いた。

萬歳登封元年・萬歳通天元年（696年.持統１０年）

正月神岳に行き封禪を行った。
三月王孝傑・婁師徳が吐蕃に敗北した。
新たに明堂を建築した。
五月契丹李盡忠・孫萬榮が營州を陥し反した。
八月契丹に大敗し、張玄遇等が捕らえられた。
九月吐蕃が涼州に寇し、都督許欽明が敗死した。
十月契丹が冀州を陥し、瀛州を攻め河北は震動した。
契丹李盡忠が亡くなり孫萬榮が統率した。

天冊萬歳元年（695年.持統９年）

正月宰相豆盧欽望・韋巨源・杜景佺・蘇味道・陸元方が前年流された李昭党とされ左遷された。
相変わらず則天は宰相を濫造しては使い棄てていたが、殺害することだけは慎むようになった。
二月愛人薛懷義の行状が目に余るようになり殺した。
四月頌徳天樞を建てた。
七月吐蕃が侵攻してきた。

長壽三年・延載元年（694年.持統８年）

臘月勢力を回復した突厥の黙啜可汗が靈州に来寇した。
二月則天の愛人薛懷義が突厥を伐ったが既に退去した後であった。
王孝傑が吐蕃を破った。
五月武承嗣は則天のご機嫌取りのため、数万人を動員して尊号を献上させた。
六月永昌蠻二十萬戸が内附した。
七月仙人と称する武什方を宰相に任用したが、八月什方は辞した。
宰相崔元綜を流した。
九月宰相李昭は専権であつたため流した。
酷吏來俊臣・王弘義を流した。
これより疑獄により殺戮することが少なくなった。
十月嶺南獠が蜂起した。

長壽二年（693年.持統７年）

臘月讒言により皇嗣妃の劉氏と竇氏を殺した。
皇嗣［睿宗］は懼れて為すところがなかった。
皇嗣の子を国王から郡王に降した。
一月裴匪躬など内官が皇嗣に拝謁したため殺された。
さらに皇嗣を追究したが、安金臧が死諫しようとしため止めた。
二月嶺南流人数千人を虐殺した。
三月将軍阿史那元慶等を殺した。
五月謀叛連座の疑いで冬官尚書蘇幹等を殺した。
黄河が棣州で氾濫した。
このころより殺戮はやや収まっていった。

天授三年・長壽元年（692年.持統６年）

一月誣告により宰相任知古・狄仁傑を貶し、裴行本を流した。
右衛大将軍泉獻誠を殺した。
五月～八月洛水が大洪水を起こした。
九月誣告により宰相李遊道・袁智弘・王璿・崔神基・李元素を流した。
則天は無定見であり、宰相を濫造し使い捨てた。
十月王孝傑が吐蕃を四鎭に破った。

天授二年（691年.持統５年）

正月雅州刺史劉行實、渠州刺史劉行瑜等を殺した。
宰相丘神勣・左豹韜将軍衛蒲山を殺した。
誣告により宰相史務滋を殺した。
五月宰相岑長倩に吐蕃を伐たせた。
七月神都［東都］に關内七州の戸を移した。
八月右玉鈴大将軍張虔勗を殺した。
九月岐州刺史雲弘嗣を殺した。
宰相傅游藝を殺した。
十月武承嗣の立太子に反対したため宰相岑長倩・歐陽通・格輔元を殺した。
さらに宰相樂思晦、左衛将軍李安靜を殺した。

載初元年・天授元年（690年.持統４年）

正月暦を周暦に改めた。
唐宗室を除籍した。
臘月宰相劉齊賢を殺した。
一月武一族の讒言により宰相韋方質を流した。
二月前宰相王本立を殺した。
三月宰相范履冰が過去に叛逆したものに連座していたと誣告され殺された。
六月?州刺史柳明肅を殺した。
七月矦思止の誣告により舒王元名一族を流した。
武承嗣の讒言により澤王上金・許王素節を殺した。
太常丞蘇践言を殺した。
八月許王一族を殺した。
廃太子賢の子達を殺した。
宰相裴居道・将軍阿史那惠・右司郎中喬知之を殺した。
尚書右丞張行廉・泰州刺史杜儒童を殺した。
流人張楚金・元萬頃・苗神客を殺した。
唐皇族の大半を殺した。
九月麟臺郎裴望一族を殺した。
唐帝国を廃して、周帝国に移行した。
武后は皇帝となり、皇帝は武氏姓を与えられ皇嗣となり、皇太子は皇孫となった。
十月武氏一族の宰相宗秦客が悪質な収賄により流された。
流人韋方質を殺した。
許王の子孫を殺した。
宰相邢文偉が宗秦客に連座し左遷された。
則天は以降も粛清を続け恐怖政治を布いた。

永昌元年（689年.持統三年）

二月武后の祖先にさらに贈位した。
四月残った皇族を誅殺し、幼児は嶺南に流した。
天官侍郎玄挺が密告をしなかったため殺された。
五月韋待價が吐蕃に敗北した。
武后の愛人薛懷義が突厥を伐った。
七月紀王一族を流し殺した。
八月宰相張光輔が誣告され殺された。
連座して張楚金・郭正一・元萬頃など官僚達が殺された。
九月太宗の廃太子承乾の一族が殺されるか流された。
閏月宰相魏玄同と夏官侍郎崔詧が誣告され殺された。
十月将軍黒齒常之等が誣告され殺された。
鄭王の一族が殺されるか流された。
その他この年は武后による唐朝皇族・官僚に対する大量粛清が続いた。

垂拱四年（688年.持統二年）

四月武后は郝象賢を殺した。父處俊への旧怨による。
五月武后は自ら聖母神皇と称した。
盛んに河岳を封じた。
八月博州で武后の皇族にたいする圧迫に耐えかねた琅邪郡王冲が挙兵した。
続いてその父越王貞が豫州で挙兵した。
しかしたちまちに鎮圧され、越王・韓王・魯王系の皇族は誅殺された。
十一月太平公主の夫薛紹一族が連座して誅殺された。
十二月霍王系や他の皇族が殺害されるか流された。
宰相騫味道が密告により殺された。