「崇文が招討使だって」
「崇文とは誰だ、知らんぞ俺は」
西川の劉闢が自立して三ケ月。
宗時代なら劉闢程度の反抗はなあなあで収められる所だったが
若い憲宗が即位し、強硬派の宰相杜黄裳の意見が通り征討にむかう
ことになった。
名のある諸將は、自分が指名されることを期待していた。
ところが決定したのは中堅の長武城使高崇文であった。
「いままでの將軍はたるんでいます」
「ここは若手を登用しなければ」という黄裳の推薦だった。
崇文は指名を受けて勇躍し即日全軍を率いて出陣した。
兵器・軍糧すべて完備し欠けるところはなかった。
「やっと俺達の時代がきた」
「朝敵は粉砕してやる」
軍の先頭に立ち崇文は斜谷への道を走った。
「崇文とは誰だ、知らんぞ俺は」
西川の劉闢が自立して三ケ月。
宗時代なら劉闢程度の反抗はなあなあで収められる所だったが
若い憲宗が即位し、強硬派の宰相杜黄裳の意見が通り征討にむかう
ことになった。
名のある諸將は、自分が指名されることを期待していた。
ところが決定したのは中堅の長武城使高崇文であった。
「いままでの將軍はたるんでいます」
「ここは若手を登用しなければ」という黄裳の推薦だった。
崇文は指名を受けて勇躍し即日全軍を率いて出陣した。
兵器・軍糧すべて完備し欠けるところはなかった。
「やっと俺達の時代がきた」
「朝敵は粉砕してやる」
軍の先頭に立ち崇文は斜谷への道を走った。