gooブログをやっておられる方はご存知かもしれませんが、アクセスランキングを見ると、時々
ブログタイトルの前に「Advance」あるいは「Photo」のどちらかのアイコンがついています。
どちらも有料でブログをしているという印です。
ブログを始めるとき「ブログ内に広告が無い方がいい」と考えて有料コースを選択したのですが、
写真のアップが増えてきたころ、
「もしかしたらこのPHOTOというのに申し込めば、写真のアップのときにまとめてアップできるのでは」
と考え、こちらにも申し込んでみました。
結果として、まとめてアップというのはなぜか全くできるようにならなかったのですがorz
面倒なのでそのままphotoブログのままなのです。
わりと最近、自分のランキングの前後にどんなブログがあるかを見ることができるようになり、
ときどき開いてみるのですが、このphotoをアイコンにしているブログはあまりありません。
ほとんどのブログが無料コース、ときどきアドバンスがあり、自分以外にPhotoは無し、
というのが普通なのです。
つまり、こういうコースに申し込むのは、写真を趣味でやっているとか、セミプロとか、
どちらにしても10年前に買った二万円のデジカメ(しかも液晶画面に傷入り)を使っているような
ユーザーではないと言うことは確かです。
誰がシャッターを押しても100%きれいに撮れるというカメラはこの世に存在しないとはいえ、
誰がシャッターを押しても普通に撮れるカメラがこの10年で市場に一杯出てきたのですから、
そろそろ新しいカメラに変えるべきかな、と思っていたら液晶に傷発見。
画像に問題は無いものの、そろそろ変えどきかもしれません。
でも、一眼レフなんかだと大きくていつも持ち歩けない。
いいコンパクトデジカメは無いかしら。
そう考えてアメリカでカメラを物色していたのですが、ここスタンフォードのショッピングセンターに、
SONYがあるのを、来てすぐに発見しました。
ふらっと入ってみたら、デジタルカメラのコーナーに、
小さいけれどいかにもなオーラを漂わせた、硬派な黒のカメラが。
これです。
新聞記者などの報道関係者の御用達、というのがうたい文句のこのカメラ、
店頭で触っているとお店のお姉さんが説明しに来てくれました。
今のカメラを見せながら
「今のカメラ買い変えたいんだけど。ここに傷ができてしまったので・・・」というと、
「これでしたら、ここにあるどれを選んでいただいても、今のよりいいと思いますが」
「そうでしょうねー」
取りあえずここにあるデジカメの中で一番高額であったこのカメラ。
たいそうなカメラは要らないけど、簡単にそこそこの写真が撮れて(というか失敗のあまりない)
しかも手にしっくりと収まるサイズ、ということで条件は満たしています。
そして、レンズに「カール・ツァイス」を使用、という決め文句が。
カール・ツァイスが誰だか今の今まで全く知らなかったにもかかわらず、
権威に弱いエリス中尉、「ドイツ製ならきっといいに違いない」
と考え、購入に決心が傾き始めました。
「部屋に帰って、日本のサイトをもう一回チェックしてからきます」
少なくとも正価は円高のおかげでこちらで買うと二割は安い。
一晩考えてすっかり買う気になったエリス中尉、再びソニーのお店へ。
昨日のお姉さんがどこにもいないので、代わりに声をかけてきた髭の店員に
「これを買うつもりで来たのですが」というと、
「今在庫を切らしています」
「うーん、それは、もしかしたらこの商品が人気があると言うこと?」
「そうです」
ますます選択は正しかったのではないかという気がしてくるではありませんか。
「eメールで入荷をお知らせしましょうか」
「ぜひお願いします。どれくらいかかりますか?」
「一週間か、それくらいでしょうかね~」
というわけで、毎日メールをチェックしていたのですが、お報せは待てど暮らせど来ません。
そんなある日、日本からToが遅まきながら休暇を取ってやってきました。
空港に迎えに行くと、出てきたのはスーツにパソコンバッグだけ持った身軽なビジネスマン。
「ちょっと・・・・、着替えは?」
「持ってこなかった」
「え、シャツとか靴下とか」
「一枚も無い。こっちで買うつもり」
なんでも、ぎりぎりまで仕事をしていて、パッキングどころではなかったので手ぶらできてしまった、
というのです。
「じゃ、スタンフォードショッピングセンターのGAPかなんかで皆揃える?」
「うん。記念にもなるしね」
「・・・・・・・・」(東京オリンピックのTシャツ買わせてやろうっと)
(使用後)
ということで、カメラを見に行ったあのモールに直行。
そこでふとわたしは「もしかしたら、カメラが入荷しているかも」と思ったわけです。
日本なら全くありえないことでも、ここアメリカなら
「入荷はしたが、店員がeメールを忘れていた、あるいは面倒なのでしていない」
などということは普通に起こり得る、アクシデント以前の日常茶飯事。
GAPの前にSONYに行ってみました。
「二週間くらい前、このカメラが入荷したらメールをくれるようにお願いしていたのですが」
「これですか。ございます」
「ございますですか?毎日メールを待っていたのに・・・(少しイヤミ)」
(軽く)「それはすみませんでした」
その話を、帰ってからそのときいなかった息子にすると、たった一言
「Welcome to America!」
というわけで、カメラの写真を旧カメラで撮ってみました。
SONYだからおそらく日本語の表示があるかと思っていたのですが、英、仏、独、西のみ。
しかし、面倒くさい説明書を読まずとも、なんなく疑問を解決する「?」マークのボタンなどもあり、
なかなか使いやすく出来ています。
今日一日パチパチやっていたら、かなり使い方もわかってきました。
最初の何枚かの写真は今度のカメラで撮ったものですが、かなり前のよりはいいですよね。
(当社比)
ためしに、今座っているところから同じ角度で撮り分けてみました。
左が旧カメラ、右が新カメラ。
なんの調整もせず、オートマチックモードで撮ったものです。
やっぱり歴然としてますね。
ところで。
購入するとき、店員さんは「メモリーカードもお買いになりますか?」と聞いてくれたのですが、
「今のカメラのがあるので・・・・」
というとTOが
「規格が違うかもしれないから買っといたら?」
「今のカメラのメモリーカードを見てもらえばいいじゃない」
旧カメラからメモリーカードを取りだして、
「このメモリーカード、使えますか?」
と言うと
「大丈夫です」
そう彼女が言ったので、買わずに帰ったのです。
しかしそれは彼女が全くいい加減な返事をしただけであったことが帰宅後すぐわかりました。
もしかしたらメモリーカードの規格って、この10年以内に変わりました?
なんだか前のよりサイズが大きいんですけど。
「ちょ・・・メモリーカードが小さい」
「お店の人『これでいい』って言ってたのにねえ」
次の朝、CVSにメモリーカードを買いに行ったら、ロックされたフックに掛けられていました。
万引き防止のためです。
レジまで行って、お店の人に「メモリーカードが欲しいので外してもらえますか」といったら、
しばらくごそごそやっていたのですが、そのうちはさみを持ってやってきて
「鍵がみつからなかったの。どれ?」
指さしたメモリーパックのパッケージをチョキンと切ってフックから外し、
「はい」
帰ってその話をしていたら、横で聴いていた息子、たった一言、
「Welcome to America!」
ところで、今日いつものコースにカメラを持っていき、リスなどを激写していると、
やはり立ち止まってはカメラをパチパチやっているおじさんが。
少し簡単な挨拶をして歩いていると、後ろから追いかけてきて、自分のカメラを見せます。
一緒のカメラだ!
「買ったばかり?」
「そうです」
「いやー、このカメラ、人気あるんだね」
「ソニーショップで品切れしていて、3日前にやっと買ったんです」
「僕も最近買ったけど、いいよね、このカメラ」
「わたしはなんかわからないけど『カール・ツァイス』だから買ってみたんです」
「ああ、『ザイス』ね」
「・・・・・」
(ハウイッツァー事件を思い出すエリス中尉)
おじいさん、いたずらっぽく笑って、
「でも、そう言う名前が付いているだけで実はメイド・イン・チャイナかもしれんぞ」
・・・・・そんな・・・おじいさん・・・夢のない。
そんなものなのかもしれないけど。
「いい写真が取れるように祈っているよ」
「そちらこそ!」
そうお互いに言いあって、また別々に歩きだしたのでした。
本日の項は、買ったカメラのステマではないので、製品名は控えます。
カメラの写真とパッケージが写ってしまっているので、あまり意味は無いかもしれませんが。