家庭菜園をしていると、植えた苗が思うように成長してくれない時が多々あります。
このような時でも自然に任せるしか方法はないのですが、2300年ほど前の中国・宋の国に、私と同じ悩みを持った愚かな農夫がおり、茎を引っ張って伸ばそうとして生まれた言葉があります。
その言葉とは、成長や発展を助ける時に使われる「助長」です。
今日はその語源について調べました。
「助長の語源」
昔、中国の宋と云う国の農民が、自分が植えた苗の生長が遅い事を悩んでいました。
ある日、彼は、苗を早く大きくしようと1つ1つ引っ張ってやり、ヘトヘトに疲れて家に帰って来て、家族に向かって言ったそうです。
「今日は疲れてしまったよ。苗が伸びるのを助けてやったので」と言いました。
驚いた息子が見に行くと、苗は引き抜かれてすっかり枯れていました。
こうして生まれた「助長」は、本来は「余計な手助けをしてかえって害になる」と言うマイナスの意味に使われる言葉ですが、今は良い意味で成長や発展を助ける時にも使われる言葉となっています。
広辞苑でも、1番目に物事の成長・発展のために外から力を添えること。そして2番目に急速に成長させようとして、無理に力を添え、かえってこれを害すること。
と書かれています。
私の家庭菜園歴は十数年ありますが、この農夫のように、例え植えた苗が思うように成長しなくても、茎を引っ張ってまで伸ばそうと思ったことは一度もありませんが、この事は、この農夫より多少成長している程度なのでしょうね。