私はお茶漬けが好きなので、飲み過ぎた後などの食欲が無い時には、お茶漬けをよく食べます。
市販されているお茶漬けのもとには、必ずと言っていいほど、小さなあられが入っていますが、なぜ、入っているのでしょうか?
そこで、調べてみました。
お茶漬けのもとに入っている小さなあられは、当初は乾燥剤の役を果たしていたのだそうです。
日本でお茶漬けのもとが流通しだしたのは、戦後間もない昭和20年代のことで、手軽にお茶漬けが味わえると言うことで爆発的に売れたようです。
しかし、当時は袋を完全密閉封する技術が進んでおらず、しかもよい乾燥剤が無かったために、流通の途中で湿気(しけ)ってしまうことがあったようです。
ある時、香ばしさと歯触りの良さを出すという理由から、お茶漬けのもとの中にあられを入れてみたらどうだろうかと提案した人がいました。
しかし、小さなあられはお湯を掛けるとすぐにふやけ、香ばしさも歯触りも消えてしまい、この提案は大失敗と思っていたところ、お茶漬けのもとの中身が全く湿気っていないことに気付いたのだそうです。
それ以降、お茶漬けのもとには湿気防止のため、あられは欠かせないものとなったということです。
・ネットより
お茶漬けと言えば「永谷園」ですが、同社が「お茶漬け海苔」の製品を考案発売したのは1952年(昭和27年)だそうです。
この製品には、乾燥させた具(かやく)と茶(抹茶)や出し汁の粉末を混ぜたものが小袋に入っており、袋の中身をご飯の上にかけて湯を注ぐとそのまま茶漬けになるという簡便な製品で、具には海苔とあられを用いていますが、同社でも、あられについては乾燥剤を兼ねる目的もあったと記されていました。
今では技術が発達し、湿気の心配は全くないのですが、あられの香ばしさと歯触りのよさが人気のため、あられは、お茶漬けの素には欠かせないのだそうです。