昭和22年(1947年)7月から昭和25年(1950年)12月までNHKで放送されたラジオドラマに「鐘の鳴る丘」がありました。
このドラマは、戦争から復員してきた青年が、戦災孤児たちのために、信州に彼らの住める場所を作ってあげようと努める物語です。
終戦当時の日本には「浮浪児」と呼ばれる戦災孤児が10数万人いて社会問題化していました。
そういう社会状況を背景にしたドラマ「鐘の鳴る丘」は、浮浪児たちのかたくなな心をときほぐし、少年の家を建てようとする主人公・修平青年の情熱と、次第に力を合わせてたくましく生きようとする子供たちの姿が多くの聴取者の共感と感動を呼び、主題歌とともに国民的ヒット番組となったのです。
そのドラマの第1回が放送されたのが68年前の今日7月5日です。
“緑の丘の赤い屋根~”から始まる「鐘の鳴る丘」は子供の頃よく聞いたものです。
今日は、70歳代以上の人には懐かしい「鐘の鳴る丘」をお聴きいただきたいと思います。
鐘の鳴る丘 作詞:菊田 一夫
作曲:古関 裕而
♪ 緑の丘の赤い屋根
とんがり帽子の時計台
鐘が鳴ります キンコンカン
メーメー子山羊も啼いてます
風がそよそよ丘の家
黄色いお窓は俺らの家よ
川田正子が歌う「鐘の鳴る丘」です