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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

表現の自由

2015-07-07 | 時事

先月25日、自民党の若手議員約37人が憲法改正を推進する勉強会「文化芸術懇話会」の会合が開かれましたが、その時の発言が今問題となっています。

報道によれば、この懇話会は安倍総理を支持し、支えることが目的だそうですが、講師に招かれた作家の百田尚樹氏の講演内容に触発されたのか、講演後の質疑応答でとんでもない発言が出たようです。
この事により、総理を支持する会が逆に安倍首相の足を引っ張る結果となっています。

とんでもない発言とは、大西英男衆院議員が「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番ですね」と言い、長尾敬衆院議員は「沖縄県は地元紙の沖縄タイムス、琉球新報の牙城の中で、左翼勢力に完全に乗っ取られちゃっている」と発言したそうです。
講師の百田氏は過激発言で知られている作家ですが、その百田氏も「沖縄の2つの新聞はほんと潰さなあかんのですけども、沖縄県人がどう目を覚ますか」と同調し、「あったらいけないこと」と前置きしながらも、「沖縄のどこかの島でもね、中国に取られれば目を覚ますはずなんですけど。まぁ、どうしようもないですね」と話したそうです。

フランスの哲学者ヴォルテール(1694年11月21日ー 1778年5月30日)の有名な言葉に、
「私はあなたの意見には反対だ、だが、あなたがそれを主張する権利は命を賭けて守る。」があります。
この言葉は、民主主義・自由主義、とりわけ表現の自由、言論の自由の原則を端的に示した名文句として人々に記憶されている名言です。

日本はお隣の韓国や中国と違って民主主義の国です。
日本では憲法21条によって報道の自由を含む表現の自由が保障されています。
一般人であれば、戯言(ざれごと)で済むことも、公人である衆議院議員が憲法を否定し、意に沿わない組織を弾圧するような発言をして許されると思っているのでしょうか。
例え、沖縄県の知事やマスコミが意に反する発言をしたとしても、主張する権利は断固として守りなさい。

自民党は自由と民主主義を守る政党ではないのですか?
安倍総理を支える会が、足を引っ張ってどうするのですか?
講演を聴いて気持ちが高ぶったかもしれませんが、私人と公人は自ずとしっかり区別して行動しなければなりません。
それが出来ないなら政治に関わる資格はありません。
自らの意思で辞職しなさい。