台風11号の通過後、大阪地方は30度を超える真夏日が続き、所によっては35度以上の猛暑日となっています。
大阪だけでなく全国的にも猛暑が続いているようであり、25日には熱中症とみられる症状で病院に運ばれた人が、44の都道府県で少なくとも1009人に上っているそうです。
このうち佐賀県唐津市では、80代の女性が自宅近くの畑で農作業中に倒れて死亡した他、群馬県藤岡市では84歳の男性が農作業中に、島根県安来市では93歳の男性が自宅で倒れていずれも意識不明の重体となっており、更に、山口県防府市でも70代の男性がスーパーの駐車場に止まっていた車内でぐったりしていて、意識不明の重体になっていると報道されています。
熱中症は気温が高いなどの環境下で、体温調節の機能がうまく働かず、体内に熱がこもってしまうことで起こります。
小さな子どもや高齢者、病気の方などは特に熱中症になりやすく、重症になると死に至るおそれもあります。
「熱中症の症状」
熱中症の症状は軽度から重症までの三段階に区分されており、次のような症状が現れます。
(分類) (重症度) (処 置) (主な症状)
Ⅰ度 軽症 現場での応急処置が可能 めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直(こむら返り)、大量の発汗
Ⅱ度 中重症 病院への搬送が必要 頭痛・気分の不快・吐き気・おう吐、力が入らない、体がぐったりする(熱疲労、熱疲弊)
Ⅲ度 重症 入院・集中治療の必要 意識がなくなる、けいれん、歩けない、刺激への反応がおかしい、高体温(熱射病
上記のような症状が現れたら熱中症を疑い、早めに手当てをして頂きたいと思います。
「注意」
ところで、熱中症予防には水分補給と言いますが、その補給方法を間違えると逆効果になるので注意が必要です。
1.よくある間違いは、コーヒー、お茶、ビールなどを飲んで水分補給をすることです。
これは、カフェイン・アルコールには利尿作用があって、飲んだ量より出る量が多くなり、その結果、脱水症状が進み熱中症が起こりやすくなります。
2.また、一度にたくさん水を飲むことも間違いだそうです。
特にスポーツをしているときなどは汗で塩分が失われます。そこに一度に大量の水を飲むと、さらに血中の塩分が薄まり意識障害などを起こす場合があります。
水分補給は「こまめに」、「少しずつ何度も」する必要があるようです。
なお、政府広報オンラインの「暮らしのお役立ち情報」に、熱中症の予防などについて書かれているので、下記アドレスをご参照ください。
政府広報オンライン
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201206/2.html