一日中雨が降った先日、数年前にBDに撮りためておいた古い映画を観ました。
その映画は、NHKがBSで放映した「山田洋次監督が選んだ日本の名作100選」の一つ、「愛染かつら」です。
昭和13年に公開されたこの映画は、田中絹代、上原謙が主演の、日本映画史上最大のヒット作とされる伝説的メロドラマで、戦後の「君の名は」とともに絶大な人気を誇った“すれ違いメロドラマ"の代表作にして最大のヒット作と言われています。
「愛染かつら」は、前篇、後編、続編濡、完結編と続きますが、今回観たのは、これら4編をまとめた総集編です。
総集編は、子持ちの未亡人看護婦・高石かつ枝(田中絹代)と青年医師・津村浩三(上原謙)が恋におち、身分の違いや子どもの病気、様々なすれ違いといった障害を乗り越えて、ついに結ばれるまでをまとめています。
あらすじは、津村病院院長の息子津村浩三(上原謙)は、博士号授与祝賀会で歌を披露した看護婦の高石かつ枝(田中絹代)に心を奪われます。
求婚するも、彼女は若くして死別した夫との間に幼い女の子がいたために躊躇します。
医師と看護婦の結婚は許されず、周囲の大反対にあいながらも、浩三の熱い思いに、いつしかかつ枝の心も傾き、二人は縁結びの霊木“愛染かつら”に愛を誓うのでした。
“花も嵐も踏み越えて……”で始まるこの映画の主題歌「旅の夜風」は大ヒットし、120万枚の戦前最高記録を樹立して、日本列島をブームに巻き込みました。
今日はナツメロでもよく歌われた懐かしい曲、愛染かつらの主題歌「旅の夜風」をお聴きいただきたいと思います。
・「旅の夜風」 歌は霧島昇・ミスコロンビアです。