らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

忸怩たる思い

2015-07-21 | 雑学

テレビを観ていると、たまに政治家の先生や会社の役員さん達が「忸怩(じくじ)たる思い」という言葉を使われることがあります。
この言葉は一般の人が使用することは余りないと思いますが、一体どのような意味なのでしょうか?
調べてみました。

「忸怩(じくじ)」の「忸」は、恥じる、恥ずかしく思うと言う意味で、「怩」は、訓読みでは「は」じるであり、その意味は、恥じる、引け目を感じて心がいじけるの意味です。
広辞苑にも、「忸怩(じくじ)」・・・恥じ入る様。「内心ーたるものがある」と説明しています。
このように、「忸怩たる思い」とは、「自ら恥じ入る気持ちに駆られること」、「自分の行いについて、心のうちで恥じ入るさま」を言い表す言葉です。

ところが、この言葉は誤用して使われることが多いのだそうです。
その一つは、「忸怩(じくじ)たる思い」が、「ぐじぐじとする、ぐじぐじと悩む」などの音の響きと似ているからなのでしょうか、この言葉の意味を「ぐじぐじ悩む」と誤用しているケースが多くみられると言うことです。

他にも「腹立たしい思い」「ふんまんやるかたない思い」の意で使われる人も多くいるようですが、「忸怩」は「自分のおこないについて、心のうちで恥じ入るさまの意味であることから、これも誤使用となります。

私たちは、この「忸怩たる」という言葉を日常的に用いることはあまりないと思いますが、改まった場や文書などで使うときに「悩む」「腹立たしい」と誤用してしまうと、かえって恥ずかしい思いをしてしまうことになりかねません。

使用する時には、「忸怩(じくじ)たる思い」をしないように、正しく使用したいですね。