らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

台湾旅行(5)台東観光

2019-05-03 | 旅行

台湾旅行2日目の午後は、高雄市から台東市に入り、三仙台と八仙洞、そして北回帰線を見学しました。
この日の日程は、台湾の西南に位置する高雄から、南方遠くにバシー海峡を眺めながら東側に回り、北上して台東を経て花蓮までの約400㎞をバスで移動するものです。
今回はその中間に位置する台東市の観光をご紹介します。

〽 名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ
   故郷(ふるさと)の岸を離れて 汝(なれ)はそも波に幾月

子供の頃よく聞いたり、歌ったりした童謡です。
この画像は、その童謡「椰子の実」で歌われている椰子の実です。
販売されている椰子の実は見たことがありますが、樹になっている椰子の実は初めてなので撮影してきました。

・これがヤシの実です。


「三仙台」
三仙台は台東市の北方約65㎞にある巨大な三つの岩が並ぶ観光名所です。
元々は火山岩からなる岬が海水の浸食をうけ、先端が離れ小島となったと言うことです。
三仙台の地質は都巒山(とらんざん)集塊岩(しゅうかいがん)、三仙台の面積は約22ヘクタール、一番高いところは約77m、歩道がありますが、ゆっくり散策するなら2時間は必要だそうです。
また、今は岩国の錦帯橋のような橋がありますが、橋がなかった頃は、観光客は引き潮時を見計らって海を渡って行ったということです。
この三仙台には伝説があって、それによれば、呂洞賓、李鐵拐、何仙姑の3人の仙人がここに来たということで、三仙台と呼ばれているそうです。

(参考)
都巒山は台湾東海岸に沿ひ、中央山脈に対峙して南北に縦走する台東山 脈南半の最高峯で、海抜1189.7m.の火山です。
集塊岩は大小の岩石塊を多数含む火山砕屑岩(かざんさいせつがん)の総称です。


「八仙洞」
八仙洞は、今回の日程では車窓からの観光となっていたため、バスの窓越しに洞窟の入り口だけの写真で紹介します。
八仙洞は重要な先史遺跡で、非常に豊富な旧石器時代先陶文化が発見されています。
この洞窟は、台湾において最古の先史文化遺跡であり、極めて重要な国家一級遺跡と定められており、「長濱文化」と呼ばれています。

地質景観と先史遺跡の両方を持っている八仙洞は、台東県長濱鄉三間村から海に面した崖の上にあって、自然に形成された十数個の海蝕洞窟があります。

八仙洞には各海蝕洞窟へ行く歩道があって、その中に最大な洞窟は靈岩洞,最高な洞窟は崑崙洞、高さは130メートルで、そのほかには乾元洞、朝宸洞、海雷洞、潮音洞、永安洞、水簾洞等があります。
洞窟はほとんど祭り場として作られていたので、洞窟の名前も宗教の意味が含まれているそうです。 

 


「北回帰線」
回帰線は地球上赤道の南北、緯度23度27分の緯線です。
北の緯線を「北回帰線」(又は夏至線)、南のを「南回帰線(又は冬至線)と言います。
北回帰線上では夏至の日に、南回帰線上では冬至の日に太陽が真上にきます。
これを極限として太陽は南又は北へ回帰します。
この両回帰線の間が熱帯です。

参考までに、南回帰線が通る国は、トンガ、オーストラリア、ブラジル、アルゼンチンなど13カ国を通っています。
        北回帰線は台湾やハワイ、メキシコ、エジプトなど20カ国を通っており、日本も南硫黄島と沖ノ鳥島の間を通っています。



「熱帯・亜熱帯の境界」
北回帰線は北緯23度27分にあって、太陽が垂直に北半球を照らす場所であって、亜熱帯と熱帯の境界線でもあります。
毎年の夏至になると、太陽は白い塔に沿って東から昇って、西へ落ちて、その現象を観察するため、標識には細いラインが作られて、夏至の真昼になったら、太陽はちょうどそのラインに移って、塔の傍で立ったら、影がない珍しい体験ができます。

・塔の隙間が北回帰線上であり、これより南側(左側)が熱帯、北側(右側)が亜熱帯となります。