先日、アライグマの捕獲をアップしましたが、今度はアナグマが入っていました。
今月4匹目の捕獲動物です。
それにしても私の畑の周辺には害獣がなんと多いことか。
今月捕獲したその内訳は、3日と15日がタヌキを、20日にはアライグマを、そして23日がアナグマでした。
昨年の11月と12月にイタチを捕獲していることから、この冬の間に少なくとも4種類以上の害獣が私の畑の周りに出ては、農作物を物色していたということになります。
さて、今日は捕獲した害獣の中から、日頃お目にかかることのないアナグマについてご紹介します。
「アナグマ」
広辞苑によるとアナグマはイタチ科の哺乳類で、穴居し、頭胴長約50㎝、尾長20cmで、背は褐色、腹は黒色。タヌキに似るが、四肢が短く頑丈で爪が大きい。ヨーロッパから日本まで広く分布していますが、日本では北海道には棲息していない。
ムジナはこの動物を指すことが多い。
と説明していることから、「ムジナ」も調べてみると、
「貉(ムジナ)」はアナグマの異称。混同してタヌキをムジナと呼ぶこともある。
と説明しています。
アナグマは、性格は比較的温厚で 警戒心も強くなく、人間が近づいても逃げないことがあるようだということですが、今回捕獲したこのアナグマは気性が荒く、私が傍に行くとうなり声を出して威嚇するような行動をとっていました。
檻を離れると、寝そべるような姿勢で目だけを私に向けて警戒していました。
・威嚇するアナグマです。
「同じ穴の狢(むじな)」
ところで、ムジナ(狢)という生き物は明確には存在してなく、前述したようにアナグマの異称が「狢(ムジナ)」と言われているようです。
タヌキやキツネなどのような、穴の中で生活している動物の総称としても使われています。
そのムジナを例えた慣用句に「同じ穴のムジナ」があります。
その意味は、一見、別に見えても実は同類であることで、多くは悪人について使われる慣用句です。
その理由は、昔ばなしなどで人に化けて悪さをするなど人間から見ると悪玉的な存在のキツネやタヌキなどがアナグマと同類にされたことから転じて、一見関係がないようでも内面は同じだという意味で使われるようになったということです。
悪い意味で使用されるこの慣用句、個人的にはあまり聞きたくない言葉ですね。
・アナグマと言われるだけあって、檻から手を出してこの様な深い穴を掘っていました。